2007/11/28 (水)
今日付の日本農業新聞に中原採種場の中玉西瓜の、サンプル種子差し上げますの広告が。 ネットでも申し込めるので、関心がある方はここへ。 わが家は、植えるスペースがないのでパス。
昨日付の読売新聞朝刊。 読売新聞社主催の小中学生作文コンクールの優秀作品が掲載されていた。 きのうは読む時間がなかったので、ページを破りとって、今朝、通勤電車の中で読んだ。 何気なく破りとった作文だが、 気がつくと、文部科学大臣賞・小学校高学年の部は、食育に関連した作文だった。
東京都・聖徳学園小4年の小泉佑太くんの作品で、 題は「たくさんのいのちに支えられる一つのいのち」。 ソフトクリームから「命」を見つめることにたどり着くが、これが本当の食農教育だと感動した。 全文を、一人でも多くの方に読んでいただきたいのだが、ここに掲載するには分量が多く、 時間もかかりそうなので、機会があればということにして、以下、要約と抜粋。
夏休みになると佑太くんは、おばあちゃんのうちへ行く。 お母さんの実家がある信州の田舎町だ。 水も、空気もきれいで、野菜がすごくおいしい。 「夜空にはこぼれ落ちてきそうなくらい星がいっぱい輝いている。」 牧場で美味しいソフトクリームを食べ、牛に草をあげたが、なめられザラザラして痛かった。 ふと、思った。ホルスタインの雄はどうなるのだろう? やっぱり肉になるんだろうなと思い、東京に帰ってから食肉市場で、と場のことを学んだ。 「『うっ。』と一瞬顔をそむけそうになった。でも、『逃げちゃダメなんだ。 しっかり見て知ることが大事なんだ。』と思い、閉じかけた目を開いた。」 次に、牛がどんなところで、どのように育てられているのか知りたくなり、 また、お母さんの田舎の畜産農家で見学させてもらった。 「(牛は)角まで血が流れているから温かいんだよ。」と教えられ、 硬い角は冷たそうに見えたが、ほんのり温かくて感動した。 すっかり、牛が好きになり、乳搾りができる牧場にも行った。 「牧場のお姉さんから、『牛乳は、牛の血液からできています。 乳牛は食べる量よりも牛乳の量が減ってきたりすると、と場に出荷されます。 と場に行くときの牛は、悲しそうな顔をしています。 人間は牛から命をもらって生きています。 だから、牛乳やお肉を残したりせず、大切に飲んだり食べたりしてください。』と言われた。」
「僕たち人間は、考えてみると、牛や豚だけでなく、 たくさんの動物や植物からいのちをもらって生きているのだ。 僕たちは、毎日毎日他の生き物のいのちをもらい、食べて生きている。 たった一人の人間のたった一つのいのちは、 数え切れないほどたくさんのいのちに支えられているのが、 牛のことを調べていくうちに僕なりにわかってきた。」
「自分のいのちを守るということは、支えてくれる動植物といった いのちも大事にしなければいけないということだ。 僕たち人間は、実はたくさんの人たちの努力やたくさんのいのちに支えられているのであり、 だからこそ、そうした全てに感謝する気持ちを絶対に 忘れてはいけないと本当に強く思った。」
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