1位は、山形「いも煮」。
2007/10/29 (月)

harenotikumori.gif きょうも手抜きネタ。
今朝の日本農業新聞コラム「四季」。

農水省の「農山漁村の郷土料理百選」のインターネット投票が終わった。1位は「いも煮」(山形)で、2位「鶏飯」(鹿児島)、3位「きりたんぽ鍋」(秋田)だった。投票結果と地域バランスを考え、12月に百選を決める▼百選の趣意書の中に、「家族への愛情や地域への誇りを持ちながら作り続けられるもの」とある。居酒屋でいっぱい傾けながら、つい講釈をたれたくなるのが、郷土料理だ▼ふるさとを離れて長いのに、こと郷土料理となると、材料から作り方までこと細かに覚えている。周りの人の興味などどこ吹く風とばかりに演説が続く。それでは、「作って食べさせてよ」と言えば、郷土で食べてこそ郷土料理と逃げられるが、一度は訪れて味覚を体験したい気分になる▼「いも煮」にしろ「きりたんぽ鍋」にしろ、食べるだけでなく皆で作業する。「いも煮」は河原で行う。まきなど燃料を拾う人、芋をむいたり、切ったりする人、まきをくべる人あり、和気藹藹(あいあい)だ▼ふと思ってスーパーから材料を買ってきて作っても、どこか味が違う。やはり、仲間でわいわい言いながら作って食べるところにもうひとつの隠し味があるのか。秋晴れの休日には、野外で郷土料理大会といきたいものだ。


100位の中には、「大和の茶粥」は入っているが、「紀州の茶粥」はノミネートされていない。
紀州の茶粥の方が本流やと思おてんのは、わたしと婆誰坂のおっちゃんだけか?

もうひとつ、きょうの日本農業新聞から。
NHKアナウンサーの黒崎めぐみさんの「わたしと食」。
父の仕事の関係で、5歳から8歳にかけての8年半をルーマニアで過ごしました。
もともとルーマニアは農業国なのですが、外貨獲得のために良いものはすべて輸出し、
市場に並ぶ野菜や果物は種類も少なく、出来の良くないものばかりでした。
そのようなルーマニアでの暮らしを終えて、日本に帰国した時のこと。
祖父母の家にあったリンゴを見て「なんて大きくてきれいなリンゴなんだろう! 
何日かけたら食べ終わるのかしら」と、心から驚いたことが印象深いです。
ルーマニアで見慣れた小さく傷んだものも混じったリンゴと、
帰国してみたリンゴとの違いは、日本の豊かな生活を意識したわたしの原点です。
今でもたまにその時の気持ちを思いだし、ぜいたくし過ぎていないかしら、とふと考えてしまいます。


15年ほど前、ロンドンの街角の八百屋で目にしたリンゴもそうだった。
むかし、日本で主流だった印度リンゴより小さいくらいの大きさで、しかも真っ赤ではない。
半分黄色で傷だらけ。
菜っ葉はしなしな。
よく、こんなのを売ってるな、と思った代物ばかりだった。
その何年か前にも、フランスの農薬会社の技術部長を信州・中野の農協に案内し、
蜜入りのふじを食べさせた時はえらく感激していた。
こと、さように日本の農業技術は他の国のどこにも負けない。
ただ、山国のため、狭い耕地で作らねばならない。機械化できないから手をかけなければならない。
必然的に価格では勝負にならない。当たり前のことである。

 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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