2007/08/20 (月)
今朝、新聞に目をとおし下段の広告欄を見ると、「コシヒカリ絶滅の危機」とでっかい活字。 週刊誌は、たいがい発売日の朝、新聞広告を見て買うかどうか決めているが、 きょうはさっそく出勤途中の駅でその週刊誌を買って電車の中で読んだ。
要は、この温暖化で新潟コシヒカリなどの品質が落ちており、 米地帯で米が作れなくなるのではないか。 自給率が落ちているなかで、米さえも危ないと警鐘を鳴らしている。 以前はまずくて「やっかい米」扱いされ、米余りの減反政策なかにあって、 「北海道が米づくりをやめれば減反目標は達成する」などと、 いじめられていた北海道産米の品質がよくなっているというのだ。 06年産米の一等米比率が、新潟県産は全国平均より低い73%だったのが、北海道産は88.2%。
原因は何か? 水稲は穂が出るころの気温が大切で、 このころに気温が高いと高温障害を受け品質が落ちる。 新潟産水稲の出穂(しゅっすい)時期は8月上旬。 その後の約20日間の、米にとっての理想的な温度は1日平均24〜25度で、 昼夜の気温差が大きいことと、きれいな冷たい水があることが好条件。 ところが新潟・十日町の昨年8月の上旬の平均気温が26.3度で、中旬は27.7度。 今年もその影響をもろに受けているだろう。 各地では、出穂時期を高温期からずらすため、田植えを遅らせたり、 高温に強い品種の改良に努めたりしているそうだが、エースで4番はまだ出てこない。 九州ではもはやうまい米が作れなくなるのではとの心配まで出ている。 現在、わが国で栽培されている水稲の約80%がコシヒカリとその孫子。
そこで注目を浴びてくるのが北海道というわけだ。 「きらら397」の人気が急上昇中とのこと。 これまで寒すぎた北海道が、米づくりに適した気温に変化しつつある。
この水稲は、田んぼに水を張ることで連作が平気だし、 また、水を張っても根腐れも起こさないという優れもの。 日本には水稲が適しているし、日本人には米が一番。 いつまでもそうあってもらいたいものだ。
ところで、雨はどこへ行った? 昼飯に外へ出たが、信号待ちも影を探してたたずむ始末。 きょうも、暑い暑い一日だった。
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