2007/07/27 (金)
□17:00〜丸の内 講演「笑いと健康」
東京駅新幹線口直結のインテリジェンスビル。 知らん間にごっついビルができてんなぁ。 ビルに入るのに、総合受付でICカードをもろて、改札口でタッチ&ゴーや。 イコカかスイカみたいなもんや。 こんなにセキュリティが頑丈なんは、某広告代理店で経験して以来や。 おまけに今日の会場はこのビルに新しくできた、関西の某大学(あえて断らんでもそのままや)の東京センター。 事務所には、学章をはさんで、氷の上のT橋とO田のでかい写真パネル。 今朝の新聞ネタになってた、O田のしょぼいミニバイクの飲酒運転。 パネルが泣くで〜、ほんまに。 学長も来とったけど、あいさつに困っとったで。
今日の講演は、井上宏先生の「笑いと健康」。 私めが選択したゼミの先生。おまけに私らがゼミの1期生。 もともとは、大阪の10チャンネルの某TV局に勤めてたお方で、そのころはメディア論が専門だった。 20年ぶりかくらいでの先生との再会で、講演のあとの懇親会、 そして場所を変えてのゼミ生の囲む会と、語り明かした夜だった。 当然、ゼミ生の中では、私がいちばん先輩。 きょう、来とったやつらは、10年後輩、20年後輩やと。かんべんしてくれよ〜。
改めて聞いたら、先生は37歳での転身だったらしい。 当初は講師で、「あのころは給料ががた減りやった」といってた。 それがもう70歳を越す歳となり、もともと大阪人特有の物腰の柔らかいしゃべりが、 ますます、落ち着きと上品さがプラスされ、桂米朝を彷彿させる感じになっていた。
ゼミを選択する時は、先生はまだTV局の社員で、 出身と講義名は紹介されていたが、氏名は、まだ伏せられていた。 きょう、先生からも「そんなんで、よう選んだなぁ」といわれてしまった。 このときの理由は単純やった。 大学の先生の話は絶対おもろない。ここは絶対、現場の人の話や。これだけの理由やった。
いまは、笑いの社会学を専門にしており、「日本笑い学会」の会長を務めている。 「決して『お』をつけないで下さい。笑いを学術的に研究する分野です」という。 つい、この間まで、なんば花月前の「ワッハおおさか」の館長も務めていた。
で、きょうの話? 学生時代以来で先生の講義を聴いたが、もちろん、そのころ聴いた講義と分野が違う、初めての話。
つまるところは「笑う門には福来たる」に象徴されていた。 幸せやから笑うんではない、笑うから健康になり、仲間もできる。語り合える。 山口県防府市小俣地区に伝わる「笑い講」は、3回大笑いするのだそうだ。 1回は、今年の豊作に感謝。 2回目は、来年の豊作を祈る。 3日目は、ウサ晴らし。 大笑いをして、神に捧げる。 人間が笑えば、神も笑う。神が笑えば、幸せがもたらされる。 笑うこと=元気に生きるということ、健康であるということ。 そして、人間はひとりでは生きられない。仲間と仲良く生きること。 歳とともに、人間は孤独になり、まず、話す機会が少なくなる。笑うことがなくなる。 そのようなことにならないように、人間関係を大切に、ということなのだろうと解釈した。
別の先生の研究では、笑うことによりがん細胞が減ったとか、血糖値が下がっただとか、 不登校中学生に「吉本」を見せて笑わせたら、 心に何か変化が生じたのか、学校へ行くようになったとかの事例も発表されているそうだ。
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