2007/04/27 (金)
トウモロコシやサトウキビ、廃材などから作られる燃料、 バイオエタノールを混ぜた「バイオガソリン」の試験販売が、 きょう、首都圏50か所のガソリンスタンドで始まったそうだ。 植物に含まれる糖を発酵させたアルコールの一種。これをガソリンに混ぜる。 温暖化ガスである二酸化炭素(Co2)の排出抑制効果が期待できることから、 石油代替燃料として注目されているが、 ちょっと待てよ、 普通のガソリンや軽油などと同じように、バイオエタノールも燃やせばCo2を排出する。 しかし、もともと植物が成長の過程で吸収した大気中のCo2が、 再び大気中に排出されると考えられるため、京都議定書ではCo2排出量から除外されるとのことだ。 が、よく考えて欲しい。 植物が吸収したCo2を、わざわざまた排出しているわけだ。 おまけに精製過程で排出されるであろうCo2には触れていない。 これのどこがエコなのだ? バイオエタノールに回す分を、これまで以上に増産するのなら問題ないが。 排出しないで食料にした方が環境にはいいのではないか、と考えるのは間違いか?
世界の穀物需給は、前年度に続いて生産量が消費量を下回る見込み。 昨年の9月からオーストラリアで干ばつが深刻化し、小麦で世界的な減産の懸念が発生。 米国では雨でトウモロコシの収穫が遅れたうえ、 バイオエタノール原料としての需要増加で食料への供給低下が懸念されている。 穀物を輸入しまくっている日本には、これまでどおり入ってこないのではという懸念も出始めている。 家畜の飼料も心配だ。 自給率の低さを身につまされる日が近いかも・・・。
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