2007/03/26 (月)
今朝のいくつかの新聞のコラムに「能登はやさしや土までも」という言葉が使われている。 残念ながら初めて知ったフレーズなので、さっそく調べてみた。
能登の美しい自然と人情あふれる住民のもてなしの心を表したものだそうだ。 古くは大陸からの接点として、渤海国をはじめとする諸外国の使者を受け入れ、もてなし、 江戸時代は大坂と結ぶ北前船の寄港地として栄えた。 穏やかな人々の暮らしぶりが今も息づく地域である。 稲作には、気温・降水・降雪も程よく、湧き水や霊水にも恵まれ、 土は肥沃となり、品質のよい米作りにつながっている。
以前、仕事で珠洲を訪れた際、せっかくだからと半島を一周の案内をしてもらったことがある。 初めて自分の目で見た曽々木海岸の千枚田。 日本の水田の原風景とでもいうべきその風景に、しばし、座り込んで見入っていた。 もともと崩れやすい斜面の土地を、 農家が長い年月をかけて棚田に築きあげた、そのすばらしい風景なのだ。 確か、暖かくはなかったその道端で、 ひとりのおばあちゃんが手づくりのわらじの根付を手にしていた。 情にほださらたわけでもないが、ひとつ買い求めた。
東京は春のぽかぽか陽気。 4月下旬並みとか・・・。
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(1) 能登・輪島の曽々木海岸に面した白米千枚田。 この美しい風景は無事だったようだ。 (輪島市HPから拝借)
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