2007/03/20 (火)
いつの日本農業新聞だか、投書欄の切り抜き(と、いうより「破りおき」)がある。 石川県の89歳のお方の投書である。
「電話帳で県民の名字を数えたら1万6,000ほどありました。使用されている漢字のベスト5は田、山、村、本、中の順です。1位の『田』との組み合わせだけで、人口の10%を軽く超しています。 これだけでも日本人は農耕民族であり、わが国の歴史が「田」の歴史であったことが分かります。 『田』は国の宝なのです。戦後の総理には吉田、芦田、池田、田中、福田、羽田さんがいました。」
とある。 暇なお方と揶揄するなかれ。 先ごろ、「日本人のしきたり」(青春出版社)を読み終えた。いささか物足りない内容ではあったが、 ここでも感じるのは、日本人のしきたりのたいがいが農業に由来しているということである。 農耕民族の日本人は、季節が移り変わる自然のなかで生き、自然を大切にしてきた。 自然に感謝し、安泰を願ってきたのだ。 それが神さまへ奉納する行為であり、お祭りなのである。 また同様に、祖先への感謝も忘れず、繁栄を願ってきた。 そして、そこに生まれたのが、様々な行事やしきたりなのである。 あすは、彼岸の中日。自宅近くに、大規模な都営霊園があり、にぎやかになる。 墓参りの帰郷もままならないわが身をご先祖さまにご容赦願う。
-
|
(1) 特に意識をせずとも、しきたりの中で生きている。
(2) いま、通勤カバンに忍ばせている本。 文珍の本は、初期の単行本からそろえている。 顔、声、しゃべり口調を頭に浮かべながら読めるから、 肩が凝らない。
(3)
|
|