2007/02/09 (金)
きょうも、暖かだった。 こうも暖かいと、職場でも花粉症の話題が出始めた。 新聞にもすでに「花粉情報」が掲載されている。 この私めも、花粉症とは30年来のお付き合いである。 きのうの帰り道も、やや風が出ていたが、いくぶんか目がショボついた。 「花粉症」なるものを初めて知ったのは、東京へ出てきて2,3年したころ。 目が痒くて痒くてどうしようもなく、真っ赤っか。 鼻は両方、ぴたりと塞がり、そのくせ鼻水がだらだら。 そのころは、まだ、「花粉症」が今ほど一般的ではなく、 医者から「花粉症ですね」と言われたときは、 思わず「なんですか? それ」と聞き返したのを覚えている。。 幸い今は、かなり免疫がついて、症状はずいぶん軽くすんでいる。
それにしても、雪国に雪が少ないという報道が毎日のようにある。 暖かな紀州を生まれ故郷にもつ自分は、雪国での生活というのは経験がない。 和歌山では、高野山・龍神の周辺以外は、まず、雪は積らない。 小学生のころ一度だけ、土まじりの雪合戦を遊んだ記憶があるだけだ。 寒い朝、うっすらと雪化粧をしていても、午後になって帰るころにはすっかりなくなっている。 大阪で雪が降っていても、和泉山脈のトンネルを越えると雨に変わっていたりする。
中上健次の「紀州」にも、こんな一節がある。 「・・・・・富山には平野がある。もう刈り入れが終わっていたが、ここには稲作がある。農業がある。私は紀州に降り積もった雪を見た事がない。天然現象である雪に思い入れをしてみてもしょうがないが、雪というものの摩訶不思議を私は考えるのである。宿を乞うた弘法大師に汁もつくってやれない里の者が、他所の畑に大根を引きにいった。大師はその心を知って、畑についた足跡を消すように雪を降らした、というその雪である。雪が降ればすべてがかくれる。いや、かくれなくとも、世界が白一色に一変し、ひょっとすると、背をのばして遠くをでも見ようと人は思うかもしれぬ。紀伊半島の人の性格が、ともすればガンコで、ゲキしやすいのは、この雪のせいかもしれぬ。・・・・・・・・」
「ガンコで、ゲキしやすい」かどうかは、自分では判断がしかねるが・・・。
1週間前の日記で少ない雪の農業への影響に触れたが、8日の日本農業新聞のコラム「四季」にも憂いが載っている。8=30 31
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(1) 昼飯のついでに立ち寄った湯島の天神さん。 ついでじゃ、ご利益はないかな? 梅がそろそろ見ごろかと思ったが、ちと早かったみたい。 全体的にはまだ、三分咲きくらい?
(2) こちらは7,8分といったところか。 「見驚梅」。 鶯さえも見て驚く、んだそうだ。
(3) 学問の神様。 合格祈願の絵馬が幾重にもぶら下っている。 みんな、志望校へ入れるように…。
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