2007/02/02 (金)
12月に続いて1月も当然のことながら、全国的に気温が高かったようだ。 気象庁の見通しだと、暖冬傾向が明確でこのまま2月も高めが続くらしい。 暖冬は、農作物が育ちすぎるだけでなく、 寒さが必要な農産物加工にも大きな悪影響を与える。 北陸では、麦が育ちすぎて肥料不足になり、 葉が黄色くなっているところもあり、追肥を早めるよう指導していると聞く。 干し大根の産地・宮崎では、大根が変色し始めているそうだし、 高野豆腐づくりに雪の照り返しを利用している産地も、 雪が雨になったりで小まめな対応が強いられている。 春の芽生えや実りの秋に備えて、この時期、眠っていなければならない果樹も、 休眠不足や早すぎる開花が霜害にあう心配が出てきている。 加温ハウスは燃料費が安くすむものの、 暖房時間が短くなることで湿度が高くなり、病害虫が発生しやすくなる。 実際、栃木ではいちごに、 例年なら4,5月に増えてくるハダニの発生がすでに目立っているし、灰色かびの心配もある。 栃木県の(あの「鹿沼土」の鹿沼)のJAかみつが鹿沼で、農薬残留過多の「とちおとめ」がみつかったが、 線虫駆除のホスチアゼートというから、暖冬による病害虫発生が直接影響しているわけではなさそうだが・・・。 いずれにしろ、1月31日の日記にも書いたように、 「冬は冬らしく寒く、夏は夏らしく暑く」ないと、何もかもが狂ってしまう。75
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(1) 焼却にまわされる「とちおとめ」。 朝日新聞HPから拝借。
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