「プラント・オパール」。
2006/11/16 (木)

hare.gif 通勤電車に揺られながら、たまに本を読むことがある。
片道30分たらずの車中だけの、おまけに気が向いたときだけの読書だし、
帰りは座れようもんなら、つい眠ってしまう。
遅々として進まない読書ではある。
本は書店で見て、面白そうだと思ったら衝動買い。
それでいて、読みかけてそのままのも結構ある。
なかには、面白そうだと思って買ったら、
同じ本を前にも買っていて読まないで積んだまま、というアホなこともやっている。
いま、読んでいるのが、「日本人の源流」(小田静夫監修:青春出版社)。
そのなかに、「プラント・オパール」について触れた記述がある。

プラント・オパールとはひとことでいえば、
イネ科の植物に含まれている珪酸体というガラス質の小さな結晶のことで、
葉っぱに触れて手や足を切ることがあるのはこのため。
たとえ植物が腐って跡形もなく消え去っても、
このプラント・オパールだけは硬くて熱にも強く腐らないため、
何千年というときを経ても、なお土の中に残っているらしい。
また、植物によって形がすべて異なるのが大きな特徴で、
つまり、プラント・オパールを分析すれば、
そこに何の植物が育っていたかが容易に判別できるというのだ。
これを利用して、稲作の起源を調べる研究が進められている。
岡山市の朝寝鼻貝塚から、そのプラント・オパールが出土し、
それを分析した結果、約6000年前の縄文時代前期の稲であることがわかったという。
ほかにも、いくつかの遺跡でも確認されており、
つまり、縄文後期(2400〜2500年前)に稲作が伝わり、弥生時代に水田稲作始まったという定説が覆されることになる。

 と、本書ではいっているが、いまのところ、それが野生種なのか栽培種なのかまではわからないらしい。

i0 i1 i2 (1) 「日本人の源流」(小田静夫監修:青春出版社)

(2) 日比谷公園、省庁側交差点。
木々は秋の色。
右側のドーム型の建物は、日本新聞協会のプレスセンタービル。

(3) 次の仕事の予定まで少々時間があったので、
久しぶりに日比谷公園を歩いたら、
ちょうど、菊の品評展示会を催していた。
品評はわかるわけがないが、ただ、見事さには驚嘆するのみ。
 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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