2006/11/08 (水)
きのうは立冬。 とたんに、朝は冷え込み、空気が澄んだ。
感激! いくつになっても富士山が見えると、うれしくなる。叫びたくなる。 もちろん、叫びはしないが…。 朝からTVでも、東京からの富士山が映し出されていたが、通勤電車からもそれが確認できた。 もう、真っ白なんだ。 残念ながら、みふぃさんが鍬を振り下ろしている姿までは見えなんだ。
学生時代の夏休み、友人の富士の実家へ泊りがけで遊びに行った。 夕暮れどきに着いて、その友人と家に向かって歩いていると、 「おぉ、○○、お前いまどこ歩いてるらぁ?」 「どこって、道やろうが」 「違うら、富士山登ってるずらよ」 富士山の裾野に彼の自宅はあったのだ。 翌朝、目の前に裾野を広げた富士山がそびえていた。
その彼も2年前の夏、がんで他界した。 大阪単身赴任のときで、彼の姪から自宅に連絡が入り、女房どのから訃報が回ってきた。 通夜に向かう新幹線の車中から、 「くやしいなぁ、ほんとにくやしいよ」と呟きながら涙をぽろぽろこぼしてた。 親父が死んだときよりも涙が出た。 いま、こうして思い出して書き込んでいても涙ぐんでいる。 毎年、新茶を送ってくれてたものだから、こちらは紀州の梅干を送っていた。 その礼状が、通夜のその日の昼間、自宅に届いたと女房どのから携帯メール。 それまでの手紙や葉書には決してなかった文字、「さようなら」がなぜか記してあった。
富士山から、ちと、しんみりしてしまったが、 青い空をバックに、雪を抱いた雄大な富士、 「富士山」と聞いて、浮かべるイメージはそれだよな。 ヤツも底抜けに明るかった。
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