2006/05/23 (火)
インターネットで「米粒」を検索していて、面白いページにたどり着いた。
落語の「御伽衆」に必ず登場する「曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)」。 豊臣秀吉に仕えた刀の鞘(さや)を作る職人だった。 この人物が有名だったのは、職人としての腕前だけではなく、和歌、茶事、香道にも通じており、とんちでも知られていた。 ある日、秀吉との将棋に曾呂利新左衛門が勝った。 秀吉が「褒美に何なりと望みのものをとらす」とお決まりのせりふ。 新左衛門、将棋盤を指さして、 「今日は、最初のますに米1粒。明日は、次のますに米2粒。明後日は、その次のますに米4粒、と倍々に64ますを埋めるだけの米が欲しい」と。 秀吉、「欲がないやつ」と快諾。 20日ほど過ぎて秀吉は青くなり、新左衛門にあやまった、という話だ。
このとおりに米粒を受取り続けると、64日目には何と922京3372兆0368億5478万粒になる計算だ。 コシヒカリ玄米の千粒重が21.7g。当時の玄米の重さは知る由もないが、20gで計算しても1,844億tを超えるとてつもない量になる。去年の米の収穫量が900万t余り。 大人のご飯茶碗八分目のご飯の量は、だいたい110g。コシヒカリ玄米千粒重21.7g、精歩留91%、炊いた時の増え方を2.4倍とすると、茶碗一杯のご飯粒は、2,325粒になる。 何杯分、何食分、何日分、何年分かは、読んでいるあなたが計算してみてください。 1億2,764万人が、コシヒカリ1粒をよけいに食べるだけで2,770kg、1回1膳を1日3回、365日にすると3,033t、約0.04%の消費増になる。
遅れ気味だが、今年も豊作を願って田植えを終えたところが多い。国内産農産物で、唯一、自給率100%を超えている米なのに、輸入してまで捨てている。あと一口でいい、ご飯を食べる量を増やしてください。
やはり野菜が値上がりしてきた。 平年比で、きゅうりが6割高、ピーマンは4割高になっている。 これから、まだ日照不足が続くらしいから、今年の夏野菜は高いよ。 自分で一生懸命つくるのが賢明だね。穫れればいいけどね。
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