板ばさみ
2008/09/11 (木)

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快晴の空も、最盛期のキュウリのように、こう毎日毎日では飽きてくる。
そろそろ一雨あっても悪くないと思うのは虫が良すぎるだろうか。

成長不良の白菜苗を半分諦めの気分で日向にだす。
まる1日、この強い陽射しに当てたら日焼け苗になるだろう、最悪は枯れるかもしれない。

だが、それも覚悟の上。
いつまでも中途半端に成長を続けるくらいなら、いっそ枯れたほうが吹っ切れるというもの。

見たくない苗があると他の苗のチェックもしたくなくなり、早々に第一畑へ移動。

植え付けてから4日目の朝。
キャベツ、ブロッコリーなど無事に活着した模様。

所々葉っぱが日焼けして枯れてはいるが、これくらいなら大丈夫。
パット見、新たな虫食いも無さそうな感じで、とりあえず順調。


土曜に作ったキャベツの畝、マルチを張って植え付けたのは日曜の真昼間。
できれば朝晩の涼しい時間帯にしたかったのだが、誰も畑に来たがらない、来ない時間帯でなければならない訳があった。

もちろんキャベツの植付けが恥かしい訳でもなく、ヨレヨレの苗を見られたくない訳でもない。

頑張ってりゃーすね、今度は何植えやーすの。
あっ、こんちわ、キャベツを植えようかと思って。
ほりゃええがね。

第二畑で畝作りの真っ最中、地主さんが通りがけに声を掛けてくる。
挨拶程度で通り過ぎるのかと思えば、じっとこちらの作業を眺め、中々帰ろうとしない。

若いギャルや美人のお姉さんならともかく、地主さん程度ならじっと見られても恥かしいことはないが、なんとなくルズムに乗れない。
何か言いたいのなら早めに聞いてしまおう、それが手っ取り早い。

今日は良い天気になりましたねー。
ホントやね・・・ところで、ちょっと聞きてーんやけど・・・。

ほらほら来たよ来た、ちょっとの誘い水が大きな洪水を生む、これ昔からの格言。

ええ、なんでした?
あんたん所に来てーへんかね、あの人。
いえ、今日は見てないですけど・・・。

地主のオバサンが低い声で言う、あの人とは畑のオバサンのこと。
昔々から犬猿の仲らしいが、それでも畑を貸しているのはオジサンがいるから、らしい。

こねーだね、とうとうやってまったでね。
えっ?やったって・・。
あんまり酷でーことばっか言やーすで、喧嘩してまったがね。
あら・・・・・ホントにですか・・・。
もう、畑やってもらわんでええで、そう言ったったがね。
ひぇーーーすご。
ほんで、あんたんどこに何か言って来てねーかと思って聞いてみたの。
いえ、まだ来てませんけど、たぶん気にしてないと思いますけど。
ほーやろか。
ええ、都合の悪い事はすぐに忘れる人ですから。
あはははは・・・おもしれーこと言うね。

畑のオバサン、地主のオバサン、二人とはそれなりに仲良くしている菜園主にとって、この喧嘩はちょっと具合が悪い。
このまま、ホントに忘れたことになれば良いのだが、もしこじれたり長引くようだと、挟まれる可能性も無きにしも非ず。

やっぱり地主のオバサン側につくしかないか・・・・。

畑を借りているという負い目もあり、もし畑のオバサンに言ったように返してちょーと言われたら正直、辛いものがある。
このケース、どちらに非があろうが地主さん側に付くのが大人の判断というところか。

畝作りの手を動かしながら、そんなことを考えてる最中、咄嗟に閃いたのはキャベツ苗のこと。
今年も数本は差し上げる予定だったが、もし地主さんにバレたら・・・。

畑、返してち・・・・。
ブルブルブルブル、考えただけでも恐ろしい。

こうなったら、全部植えてしまおう。もし何か言われたら、余らなかった、計算違いしてた、すいませんと言えば良いこと。
まさか植えたものを抜いてまで、くれとは言うまい。

誰も畑に来ない、真夏のような30℃を越す日中、植え付けることに・・・。

はた、返すって言やーたら使ってちょーえか。
えっ・・・・・・。

1難去ってまた1難。
そんな所を借りたら、二度と畑のオバサンとは話が出来ないかも。


画像左:ジャガイモ予定地耕し(左の残渣はカボチャのツルと雑草(><))
画像中:落花生(復活してきました^^)
画像右:サラダ白菜(光が反射して見えない(××))

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家庭菜園してます。
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