育ての親
2008/07/04 (金)

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眩い光が差し込む朝。この光の強さと暑さは、どうやら梅雨明けだろう。
当てにならない予報より肌で感じた季節感、紫外線に焼かれる前に、か弱そうな苗を日陰に移動する。

先週の日曜は雨に降られたが、この陽射しの勢いなら今週はなんとか持ちこたえてくれそうな気がする。
昨夜の雨が乾かぬムシムシする第二畑の横で今朝収穫したばかりのオクラを握り締め、明日からの予定を考える。

あれ、今日は休みかね。
あーおはようございます、休みじゃないですけどオクラを採らんと大きくなってまうんで。
おめーさんはオクラ上手に作りゃーすね。
え?そうですか・・・。
わたしんどこは何けーめぇーても芽が出てこーせんでかんがね。
へぇーーどうしてですかね。

出勤時間も迫る朝、畑のオバサンに捕まりオクラの育て方の話になる。

二日間、濡れたハナカミに包んで肌見放さず付けとくんやわ。
ほうするとね、芽を切ってくるでね、そうしたら植えるんやけど、そっからが出てこーせんでかんがね。
肌身って自分のですか?
ほりゃーほうやがね、おめぇーさんは、そうやってやりゃーせんかね?
いえ、そんなことはしないです、そのままポットに入れるだけです。
水にひやかしもせーへんの?
いえ、まったく。
ほーーーほりゃおかしいわー。

畑のオバサンのオクラの種蒔き法は、農協の本を参考にしているらしい。
一昼夜水につけてから38℃で発芽させる。
38℃といえば手っ取り早い体温がもっとも安定した保温装置であり、肌見放さず持ちつづければ効果は確かにある。

芽を切るということなら、たぶん発根まではしているのだろう。
そこから地植えするかポットに植えるか、どちらかだろうが、それから芽が出てこないとすれば植えた後が良くないことになる。

芽を切ったヤツはポットに入れるんです?それとも直接畑に?
ほりゃーポットじゃわ、自分で暖っめた、でーじな子やでね。
あははは・・・・そうですか、ポットなら悪くないんですがねー、どうしてですかねーー。
あんたでも解からんじゃ、あかんわー、もういっけーやってみるじゃわ。

時間もない朝、早々に話を中断したが原因はいつもと同じことだろう。
喉の近くまで出かかったが、何度言っても畑のオバサンには受け入れてもらえない話し。
お互いの気分が悪くなる事もなかろう。

自分の体温で暖め発芽させるというオクラ。
そこまで出来るなら、きっと上手くいきますって。きっとオクラも応えてくれるはず。

オバサン、頑張ってください。


画像左:ジニアオレンジ
画像中:マリーゴールド・キリマンジャロ
画像右:マリーゴールド・アフリカン

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家庭菜園してます。
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