2008/06/09 (月)
日曜には雨が降る、それならば土曜の間に全てを終わらせたい。 そう意気込んで朝5時前から畑仕事をスタートさせる。
音の無い静かな空間にザクッザクッという草削りする音がだけ響く。 あれっ?そういえば・・・。
この時期、朝方になると生まれたばかりのヒヨドリやカラスの子供がギャーギャーと泣き喚く。 昼間は言わずと知れた車の騒音や人工的な音が充満し、夜更けになればカエルの合唱が深夜まで続く。
早朝ってこんなに静かだったんだ・・・長年住み慣れた地元だが、あらためて気が付く。
以前から気になっていた里芋畝の草削りを終わらせ、いよいよ本番の玉葱の撤収に着手。
ざっと見て700本’くらいだろうか。 まずは全ての玉葱を抜き取り、少しでも乾燥するよう、重ならないように畝の上に並べる。 並べ終われば、端から順に根と葉を切り取る。葉は、吊るして干しやすいように少し長めに切る。
少しでも保存を良くしたいのであれば根は切らないほうが良いとのことだが、これでは干した時の見てくれが悪すぎる。 吊るす前に土や雨が付いた外側の皮を1枚剥く事も長期保存のひとつであり、毎年実践はするが指先が痛くなるという覚悟が必要。
ごごごご・・・キキーキキー! 玉葱処理中、見慣れぬ軽トラックが止まる。
ここ第三畑は県道に隣接し、ゆるやかなカーブ地点でもあり、めったに車が横付けすることはない。
おーやっとるなー。 おーーー、どうしたんや、ひさしぶりやん。
こんな道路に図々しく車を止めるのは、大抵が地元でも幅を利かせてるヤツが多い。 予想通り先祖代々が地元の土地持ちで、昔々の同級生。
本格的にやっとるなー。 うん?なに言って〜こんなもん家庭菜園レベルやわ、たいしたことあれせん。 わしんどこも畑は、よーさんあるでよー。 ほぉーーええやん。 ほんでも全部貸してまって、わしは20坪くれーやっとるだけやけどな。 充分充分、20坪あれば結構できるで。
何の用事で車を止めたのだろうか、懐かしさが故にだろうか。 同級生とはいえ、どうも図り知れない所が多い。
玉葱ばっか、よぉーけ作ったなー、おえー。 あはははは・・・まあ半分お遊び見てーなもんやわ。
常日頃、それほど地元の言葉は出来ないが同級生であれば、堅苦しい言葉は逆に悪かろうと思い、言葉を思い出しながらの会話となる。
そーいやー、こねーだサラダにええっていう玉葱を貰ったじゃわ。
サラダに良い?なぬ?まさか新種?それとも近在に古くから伝わるローカル種だろうか。 なんといっても玉葱の種類には敏感な菜園主。 今年も、知多早生3号、もみじ3号、千紅一番という中々珍しい玉葱を作る事ができた。
古くかのら土地持ちが言う、サラダに良いという種類。もしかしたら、とんでもない掘り出し物かもしれない。
ほーーーーなんちゅう名前よ、どんな感じのヤツよ。 サラダにええとかって言ってたな。
このオヤジ、ホントに同級生かよ、人の言った事が聞こえてないのか。 一度言えばサラダは解かった、聞きたいのは名前よ種類よ品種よ。
だから、どんな感じのヤツ? 紫色やったなー。 はぁ・・・?紫? 確か、紫色したヤツやったわ。
こいつ、ホントに解かって話をしてるのだろうか。 紫って言えば、どう考えても普通の赤玉ネギのこと。
あーあーあー、解かった赤玉のことね。 違うて、紫やて紫、紫色しとったわ。 ・・・・・・。
こいつ、やっぱり畑やってない、間違いない。
画像左:植え付けたホオズキ(フルーツだよん^^) 画像中:千本葱(葱坊主が出ないんです(^□^)) 画像右:コリンキー収穫(まだ〜いっぱいある(><))
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