梅雨末期の豪雨とも思えるような土曜の深夜から日曜の明け方にかけて降った雨。
夜が明けるに連れ雨は止み、誰もが行動を起こす時間帯には雲の切れ間から陽射しも見えてきた。

雨も降ってないのに家の中にいろというのは酷過ぎる話。
といって畑に入るには、まだ辛い。

ゴーヤのネット張りの準備までして、庭仕事に変更。
ミニトマトとクレマチスのアンドン作りや、マリーゴールドの植え替えなどをしながら畑の土の乾き具合を待つ。

今日は何やりゃーすの？
あっ、お久しぶりです。
ほんとやね、せーきん、こっちには来んでねー。

第二畑の地主のオバアサン、今年の初めに家の中で転び骨折。
見かねた息子が、一人住まい禁止令をだし、自転車で数分ではあるが息子さんの家で同居を始めた。

草だらけになってきましたねー。
もう、わしゃー卒業じゃわ、畑はもうええじゃわ。

毎年、ジャガイモだったり里芋だったり、サツマイモだったり少量ではあるが、それなりに作付けをしていたオバアサン。今年からはもう作らないという。
畑は、ここだけではなく県道沿いにもかなりの広さがあり、そっちを息子さんに教えながら一緒にやり始めたとのこと。

そーいやー、あそこの人、見ーせんかね。
えー、時々見ますけど・・。
もし会やーたら、言っといてちょーへんか。
ええですけど、何をです？
良かったら、ここでサツマイモ作りゃーって言っといてもらえんじゃろか。
はぁーーいいですけど。
めぇー年、全然できーせんって、ねぇーてござるで、ここやったらようできるで。

地主のオバアサンがサツマイモ用に使って欲しいといった相手は、目前にある豪邸の主、金持ちＡ様。

こんちわー。
おおーこんちわ。
あのーオバアサンから言付けがあって・・・。
ほぉーなんじぇーなぁー。
カクカクシカジカで、カクカクシカジカっていう事です。
そうーけー、でもわしゃーええわ、サツマイモだけは、どうしてもかんじゃわ。
えっ？あはははは・・・。

玉葱を収穫中のＡ様と奥様に加え、Ａ様の友達だろうか、時々見かけるＡ様と同年代っぽいオッサン。
それからしばらくは４人でＡ様の畑を、あれやこれやと畑談議。

このオッサン、長年畑をしてるのだろうＡ様と奥様に対して、なんやかんやと世話を焼く。
静かに聞いていると其れらしいことを言ってるようだが、要点が無い。
これでは説明にもなっていなければ説得させることもできない。

サツマイモみてー植えときゃー誰でもできるがや。
と、年期が入ったオッサン。
それがちっとも出来んじゃわ、ちーせぇーのばっかで。
すかさず金持ちＡ様が返答。
もう、うちはサツマイモには見放されてるから、作らないほうが良いって思ってるの。
ガラが悪い金持ちＡ様には似つかわしくない品の良さで話をする奥様。

たぶん土が肥えすぎてるんかもしれないですねー、１回トウモロコシでも作って綺麗にして、後はサツマイモ専用の場所にしたら良いかも。
聞きかじりの菜園主は、奥ゆかしく意見を一言。

おおーそうけー、専用にけー、ほりゃーええかもしれんなー。
若いのに、お詳しいんですねー。
ええ、いや、そうでもないです。

詳しくないと言いたかったのだろうか若くないと言いたかったのだろうか、どうにも意味不明な回答。

ほんじゃー、れい年からやってみるけー、場所は、あんなとこでもええやろか。
金持ちＡ様、よほどサツマイモには嫌われてるらしく、後から後から執拗に聞いてくる。

ざざっと説明はしたものの、このＡ様来年まで覚えていられるのだろうか？
素直に耳を傾けている奥様に説明したほうが良かったような・・・。


画像左：玉葱坊主（種取りプロ農家は、すごい＠＠）
画像中：ゆすら梅収穫（すっぱぁーい（＞＜））
画像右：挿し木バラの蕾（ぎゃはははは・・・ｖ＾＾）