2008/04/15 (火)
先週の金曜、週末の畑作業に備え、会社帰りにいつものHCで肥料の調達に寄る。
うちの畑の肥料は有機配合肥料を主体に鶏糞、油粕、魚粉、豚糞、その他気分によって各種サプリメントなどを混ぜて使うことが多い。
配合肥料なのに、どうして混ぜる? という素朴な疑問は本人にもあるが、栄養バランスというよりも炊き込み御飯や親子丼だけでは寂しかろう。 みそ汁も漬物も、時には煮物も炒め物も欲しかろうという、すごく単純な発想。
通常の化成肥料は花苗と幼苗以外には使うことはなく、畑を始めた時に買った15K入りの物が未だに半分以上残っていて、もう5年以上使っていることになる。 どうしても速攻で肥料を効かせたい場合用に、有機化成と有機液肥を使用する。
有機配合肥料も一時期はそ菜専用、果菜専用、根菜用などと凝った時期もあったが一昨年から8−8−8のペレットで固定している。 固定している理由は特になく、また珍しい肥料でもあれば変えみたい。
土曜の昼近く、郵便局経由で約束の場所に向かったが、少々時間が余る。 喫茶店でコーヒーを飲むガラでもなく、HCの小規模版、農業専門の店に立ち寄って時間つぶしをする。
店や駐車場の規模はHCに劣るが農業関係だけならHCより数段広く、一度寄ってみたかった店。
天候に恵まれた週末の昼近く。 予想通り駐車場は待つ車もあるほどの混みよう。
トマト、ナス、トウモロコシ、枝豆、インゲンといった苗などはもちろん、ピーマン、キュウリ、スイカやマクワの苗までがあり、我急がんとばかりに物色している人達でごったがえしている。
あららら・・・まだ早いのに・・・大丈夫やろか・・。 どの苗も見かけは中々のものだが5月連休頃に売られるガッシリとした苗には、到底及ばない。 朝晩の冷え込みが、少しでも強くなれば一瞬にして萎びてしまうのは、明らかだろう。
これも買ったほうがええやろ、スイカもやってみるか。 そんなー、スイカなんて初めてで大丈夫なんですかー。 大丈夫、大丈夫、教えてもらう人も居るから。
ちょうど団塊の世代という年齢の夫婦。 定年退職し、どこかの畑でも借りたのだろうか、トマト、キュウリ、ナスに枝豆の苗が買い物カゴ一杯に入れられている。
肥料も居るなー。 どれが良いんでしょう、たっくさんあって解かりませんねー。 あっ!お兄さん、肥料はどれが良いかな?
歳は三十台前半、アチコチにいるバイトよりはしっかりしてそうな従業員っぽい感じ。
えーーっと、こっちが一般的な化成ですから、これが良いですね。 そうかね、これが良いかね。 もう少し良いのになると、こっちっで、有機100%の化成です。 ほぉーー有機か・・・で、どう違うの? 採れる野菜が甘くなるんです、ちょっと高いですけど。 これにしましょう、これが良いですって。 そうか、甘くなるなら、じゃーこれ貰おうか。
10kで¥2680というバカ高い金額で買っていった夫婦。
すいません、この有機100%の肥料って良いんですか? ええ、採れた野菜が甘くなるんです。 ほーーー甘くですか、それはまたどうして甘くなるんです? えーーっと、有機だからです。 有機だと甘くなるのはどうしてですかね? ええっ?えーーーっと。 有機って一体何が入ってるんですか? えっ!?あの・・・・・。
ゴソゴソと袋を裏返し成分の部分を読み出した店員。 油粕と骨紛に・・・・・・。 そこら辺にあるものと一緒みたいやね、そんで甘くなりゃー苦労せんと思うけど。 ・・・・・。
この若い店員が決してイケメンだった訳でもなく、若さに嫉妬したわけでもない。
初めての野菜作りに万感の思いを込め、幸せそうに帰っていった夫婦を見て、一言、言ってやりたくなっただけのこと。
いくら教えてくれる人が居たとしても、ビニルトンネル無で苗を定植するには、まだ時期が早すぎる。 たとえ高級肥料を使っても手放しで良い物が出来る筈がない。ましてや甘くなど野菜作りの究極が簡単に出来るはずが無い。
たいした根拠もなく甘くなるなどと言って売りつけるなど、もってのほか。 いくらマニュアル通りといっても許せないのだ。
こんな店ばかりじゃないです、1回や2回で挫折しないでください。 秋になったら、またどこかで会えたら良いですね・・・・。
画像左:雨除けモドキ内の苗達(いっぱいです(><)) 画像中:入りきらない苗達(第二雨除けモドキが必要かも(´`)) 画像右:万願寺トウガラシ(もう植えなきゃ(××))
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