皮むき器
2008/04/01 (火)

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ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・。
もう良い〜?
どれぇ〜?まだまだ、まんだいかん、こんなもんじゃいかん。
ゴロンゴロゴロ、ゴロンゴロゴロ・・。
どうよ、見てよ。
まんだ、何分もたっとらんがね、見るまでねーから、もっとやりゃー。
なんでよ〜みんな待ってるんやて、早よ行って野球しなかんもー。
宿題やってから行くか、それをやってから行くか、どっちかでなきゃ、行ったらいかん。
なんやねん、もぉ。
ゴロッゴロッ・・ガラッガラッ・・ボロボロボロン・・。
こらっ!芋が落ちてまっとるがね、拾って洗やー。
・・・・・。
返事!
はぁーい、ちぇっ、おもしろない、こんなクソ芋一生食べん、絶対に食べたるか、ジイモなんて大嫌いじゃ。

こんな忌まわしい過去があった訳ではない、はるか昔々、祖祖父の輪廻転生の記憶として頭の隅に残っていたのだろうか。

土曜、残っていた里芋とエビ芋を掘りあげる。
気が早い家では、そろそろ里芋の芽出し用に植付けが始ってるというのに、我が菜園はまだ収穫さえしてない始末。

これ以上遅くなることも出来ず、掘りあげることにした。
ただこの里芋類、一度掘ってしまうと保管が非常に難しい。
この気温では、とにかく腐り易く早めに処分しなければならない。

今年の種用に、大きそうな孫芋と曾孫芋を選別する。
去年試した、親芋を種として使うのは今年は中止。

どっか貰い手ないかなぁ・・・。
皮むくのが面倒やもん、買って来たほうが綺麗やし。

タケノコ芋の時にも同じことを言われ、皮を剥けば食べても良いし人にも上げられるという。
皮か・・・・、あっ、待てよ。

脳裏に古い古い記憶が蘇る。
祖祖父だったか祖父だったが使っていた里芋の皮向き器のことを。

目に付くところに、野沢菜漬けで大失敗した樽があったからだろうか、いずれにしても、おあつらえ向きな大きさの樽もある。
そうと決まれば行動は早い、板切れと棒切れを集め釘を打ち、30分と掛からずに出来た里芋の皮むき器。

里芋OK、水OK、皮剥き器OK、いざ試運転。
ゴロゴロゴロ、ガリガリガリ・・・、バキッ!

あやや、壊れてまったやん。
予想以上に力が加わる里芋の皮むき、もう少し頑丈でなければ使用に耐えないことが解かり、再度手直し。

トンチンカンチン、トンテンカン♪

よし、これなら大丈夫、里芋OK、水OK、パワーアップ皮むき器OK、いざ試運転。
ゴロゴロゴロ、ガリガリガリ・・・。

数分も経てば、見る見る間に綺麗になっていく里芋達。
腐った物の判別も一目ででき、手も汚くならず、中々の優れもの。

通りから懐かしそうに見つめる近所のオジサン、オバンサンの視線もなぜか暖かく感じられる。
汚い物が綺麗になっていくのは、なんと気分が良いのだろう。

バケツ5回分の里芋の皮むき、完了。


画像左:里芋皮むき器(作りました^^)
画像中:皮むき前(大丈夫かしらん(´`))
画像右:皮むき後(おおー!綺麗@@)

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家庭菜園してます。
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