2008/03/05 (水)
寒気さえ来てなければ、春を満喫できた快晴の朝。 風も無く穏やかで眩しいくらいの光に照らされた外の景色。窓越しでは決して解からぬだろう外気の低さに、虫たちも首をすくめたのだろうか。
寒さに身を縮めた分、少々寝坊してしまった朝。 いつものようにポット苗のチェック。
水遣りは週1回と決めているが、あまりに好天が続くとモドキ内の蒸発具合が気に掛かる。 苗の状態はもちろん、表面の土の色や手触りで乾燥具合を計ってみる。
あれ?なんやねん、これ・・・・。 大きな双葉を広げていた万願寺トウガラシと鷹の爪の苗が、今にも土の表面にくっつきそうなほど元気なく首をもたげている。
土の湿り具合は悪くない、とすれば低温か・・・。 急ぎレタス、トマト苗の様子をみるが、こちらは大丈夫そう。
このままししておいても日が高くなり温度が上がれば持ち直すだろうとは思うが、急激な温度変化に耐えられるような苗の大きさでもなく、今一度、家の中の発芽ケース内に戻す事にする。
あれ?そんな事してて遅刻せーへんの? 解かってます、すぐに行きますって・・・。 急いで行ったら事故を起すっていうの。 はいはい、だって〜トウガラシの苗が変やもん。 トウガ・・・そんな物食べーせん、ジャガイモでええから、ジャガイモ作って。 ・・・・・・・。
ったく、ジャガイモジャガイモとなんとかの一つ覚えのように昨晩から言い始めた、うちの料理当番さん。
近所に持っていったら、もうジャガイモ出来たのって聞かれたけど・・。 はぁ〜ん?あれは秋の残り。 ふ〜ん、それにしても採りたてみたいで、すっごく美味しいんやけど、こんなの今までに一回も無かったんやけど。
こら!こらこらこらこらーー、どついたろうか、まったく。 毎年、同じ品種を同じ時期に作ってるっちゅうの。
そっかなー、いつもと同じやけど・・・あっ、そういえば今年は土の中で冬を越したのが良かったかもしれん。 へ〜ん、どうやってしまっといたの? しまうっていうか、掘るのが面倒やったから掘らずにほかっといただけ。 このジャガイモは美味しいは、これならどこに上げても恥ずかしくないわー、これから〜こればっかり作って。
昨晩の夕食後、野菜作りの本をひっぱり出し里芋のページを見ていると、突然にそう話し出した。
里芋も長芋も要らんからジャガイモばっかり作って。 ほんなこと言ったって、同じもんばっかじゃーー。
時期遅れに掘り出したジャガイモを知り合いに持っていき、よほど嬉しがられたのだろう。 しかし、秋と春では同じ品種でも味が変わるということを知らぬ、上げた人間と貰った人間。
寒さを凌ぐ為に栄養分を貯めるという秋は、なんといっても量より質。 反面、作りやすく収量も期待できる春。
どうして違うのか、説明など出来ようはずもないが・・・・。 違うからと怒られるのは、ちょっと怖い気がする。
画像左:じゃがいも(上:最後の秋ジャガ収穫、左:植付け予定のシンシア他、右:植付け予定のメークン&デジマ) 画像中:クリロー(上:全体、中:7番目の蕾、下:8番目の蕾) 画像右:鉢植え(各種:名前は忘れました(><))
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