2008/01/05 (土)
出勤2日目の朝、冬らしい曇が空一面に広がり晴れてくるとの予報も疑いたくなるような、どんよりとした暗さ。 明日、天気が良ければ今年初めての畑仕事をしてみようと、朝からフラフラと第一畑に出かけてみる。
寒さで溶け出した白菜、枯れ始めたジャンボシシトウ、苗床に残った僅かな玉葱苗、ネギの苗床に生えた雑草などが目に付く。 大豆の鞘割、ジャガイモの収穫など、しなければならない作業は他にもあるが、どうもその気にならない。
昨日の朝、出勤途中にプロの大根農家が透明マルチ+ビニルトンネルで促成栽培の準備をしているのを目撃する。
おー面白そう、やってみたいなぁーー。 一度そう思ってしまったら歯止めは効かず。 本日行きつけのHCで種の調達をし、明日の日曜に畝の準備をして種播きをしたい。
この地方で、この時期に大根の種を播く家庭菜園、まずお目に掛かかることはない。
なんじゃー、こんな時期にでーこんやるじゃけー。 ええ、今朝準備してるとこ見たんで、明日種見てこようと思って。 なんじゃーー、そこまでやりゃーそりゃープロじゃわ。 いえいえ、好きなだけです。
昨晩、行きつけの居酒屋に今年初めて行き、大根の話を持ち出してみた。
どうじゃ、朝市でーたらどうじゃ。 えっ!そんな出せるような立派じゃないから。 なんでじゃ、あんだけのもん作りゃーええじゃわ、でーとるヤツと変わんうぇー。 あはは、そうですかね?で、そんな簡単に出せるんですか?
もちろん野菜を売って生計を立てようというつもりもなければ肥料代にしようというつもりもない。 食べれない野菜を無理やり押し付けて貰って頂くのとは訳が違う。 僅かな金額とはいえ、買うという行為はそれだけで消費者の厳しい目が向けられ、良い物だけが選ばれるというもの。
道の駅や朝市に自分の育てた野菜が並ぶのは菜園オタクにとって究極の夢なのだ。
良くよく話を聞いてみると、条件としては主に2点。 一つは氏素性が確かな事、二つ目は毎週キチンと出店する事。
同じ町内に住んでいれば申し分ないが住んで居なくても、それなりの人の紹介があって、自作若しくは縁者が菜園主であること。 つまり出所がハッキリしない野菜は困ります、ということなのだろうが、それは充分に自信がある。 全ての野菜がオーガニックとは言えないまでも、8割以上は準オーガニック栽培であり変な物は使ってない。
もう一つは毎週の出店。 少しでも場所を無駄にしないよう、ある程度の規律を決め好き放題、気まぐれで出店させない。
もっともな話ではあるが、これが難題。 なんと言ってもサラリーマンの週末農夫。誰に助けを請うわけでもなく、全てが自己流の好き勝手菜園。
収穫した野菜を洗い、時には袋詰、時には・・・・。 それを毎週となれば、どう考えてみても出来そうに無い。
農繁期になれば雨の降らない日、用の無い日には1分1秒でも多く畑仕事をしておきたい。 朝市の為に時間をとることなど出来るとはとても思えない。
時間無いし〜やっぱり、ちょっと無理かも・・・。 ほんじゃったら、わしが売ったろか? えっ!?
70近くになり、特別な仕事も持たない居酒屋の常連客。 良ければ替わりに売ってくれるというが・・・。
優柔不断の菜園主、明確な返答もしないまま、酩酊の世界へ。
画像左:通勤途中にある朝市(まずまずの人で賑わっていた^^) 画像中:白菜(寒さで溶け始めた(T_T)) 画像右:ジャンボししとう(もうそろそろ限界(><))
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