長芋とオジサン
2007/08/02 (木)

kumori.gif のち台風

昨年の3月初旬。三寒四温といえど、まだまだ寒い曇った日曜のこと。
初めての長芋作りの為、畝作りをすることにした。

第二畑の北の端、4m程の畝2列を長芋用に当て、早速取り掛かる。スコップで掘る事約50cm、先ずは1mの長さまで。
気温は低くても、かなりの重労働、もくもくと掘る額に汗がにじみ出す。疲れて一休みすれば、にじみ出した汗も気温の低さで、あっと言う間に引いてしまう。

苦土石灰と肥料を撒き、スコップで混ぜ合わせる。30cm程埋め戻し、また石灰と肥料を撒き混ぜ合わせる。最終的に高さ30cmの畝を作り、また石灰と肥料を混ぜる。
1m分の畝が完成すれば、次の1mへと進む。作業が進むに連れ休む時間も多くなり、結局半日以上かかるという大仕事となった。

3月下旬、畑のオバサンから貰った種芋を植え付ける。

種はこうやって植えなかんでね。
そう言いながら種芋を寝かせるように置く。
長さ30cm程の種芋は、秋に収穫した芋の先端だけを切り落とし、それを繰り返し使うとのこと。

あんまりねげぇーこと使うと、ほそーなってまうでね、これからは時々ムカゴを植えて種を作りゃーえか。
繰り返し使うと、細く長くなり掘るのが大変になるという。出来れば数年で取り替えるのが良いとオバサンは言う。

これは5年くれーすぎとるけどね、まあーええでやってみやー。
言ってる事と、やってることが違うのは、ままあること。それほど気にはしないから、問題はない。

種芋は縦に植えるのでは無く横に植える。芽と言われる成長点から根と茎が出、種芋が栄養となって根が太り芋になるらしい。

寒さ対策に藁と不織布を被せる。5月連休に棚を作り、梅雨前に追肥、後は適当に草むしりをするだけ。
穴掘りと棚作りを省けば、野菜の中では、あまり手が掛からない部類に入るだろう。

11月。暖冬とはいえ、伊吹降ろしが吹き抜ける日は、やはり寒い。今度は収穫の為、スコップを持ち、また穴を掘る。
どっかの道路工事じゃあるまいし、掘って埋めて、また掘って、なんで穴ばっかり掘らなかんの、まったくーー。

やっちょるなー、長芋堀はえれーじゃろ、楽しみじゃけどなー。
日暮れ間近、通りかかったオジサンの激が飛ぶ。

日も暮れた畑に一人残り、オジサンに言われた言葉がつくづくと身にしみる。
まだ掘りきれてない薄暗い穴を見つめながら・・・。


画像左:今年の長芋畝
画像中:地下の芋、予想図

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家庭菜園してます。
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