厄掃い
2006/02/10 (金)

hare.gif 今日は愛知県稲沢市の国府宮神社で“はだか祭り”が行われる。この祭り、毎年決まった月日に行われる訳ではなく、旧正月から数え何日目と決まってる為、中々土日には当てはまることがない。

最近では、日本の古くからの冠婚葬祭が無理やり土日に合わせ、観客を優先にする。
つまり商売よりの考え方が強くなってきたような所が多いが、この“はだか祭り”は頑なに守り続けている。

そのお陰か、かなり近いところに住んではいるが、今までに一度も行ったことは無い。嬉しいやら悲しいやら微妙な気持ち。

“おー今から行ってくるで、夜いつものころで待っとるわな”
「はいよ、行ってらっしゃい」
“他にも色々と話あるで、ちゃんと来てよ”
「はいはい、行きますって」
いつものゴルフ仲間から午後3時頃携帯に電話が入る。
毎年、“はだか祭り”を見に行こうと誘われるのだが平日、会社を早引きしてまでも行くのは無理、その度に毎回お断りをしている。

行かない人に、わざわざ電話などして来なくても良さそうなものだが、なにやら違う話がしたいとのこと。夜に合う約束をする。

「どう、混んでた?」
『あかんなぁー、毎年人が少なくなるわー』
「あれそう?9000人の裸男がいたとかってニュースで言っとったけど・・」
『ほんなもん、昔はもっとすごかったで、こんなもんやなかったわー』
「で、神男は見れたの?」
『見えーせん、見えーせん、いっけーも見たことはねー。裸男の汚ねーケ*しか見えんわ』
「へー見えんの?じゃー何しとんの?」
『ほぉらぁー飲んどるじゃわ』

結局、何処へ行っても飲むばかり。せっかく会社を早退して行くのだから〜もう少し、見聞を広げようとは思わないのだろうか、と疑いたくなる。
『ほい、なおい』
「あ、ありがとうございます」

なおいの紐は大きく分けて3種類。一つは1本¥100で何処にでも売ってる紅白地に“なおい”とかかれた、いかにも“はだか祭り”っぽい紐。
二つめは裸男が持っている紐。祭りが終わってから、それを何本もに裂いて頂く。ちょっとしたコネや知り合いがあれば、やはりこの紐のほうが厄掃いには〜ご利益がありそうな気がする。

そして〜三つめ、これが中々手に入らない。というか〜個人的には余り欲しく無い、裸男の下帯を割いたもの。
割くのに〜かなりの力が要ること、破れたままでは地元に帰ることが出来ない。(裸のまま地元から来る人がほとんど)
それらの理由もあり、中々手に入りにくく、まだ実物は見たことはない。
厄掃いに一番効果があるとは言え〜臭*はしまいかと考えてしまうのだが〜そんなバチ当たりな事を考えるのは一人だけなのだろうか。
やっぱり〜どうにも好きになれない。

「で、別の話ってなに?」
『おー、来週の土曜ゴルフ行くぞ、ゴルフ』
「なんやーゴルフの話。ええよ、いきまっひょい、で、場所はどこ?」
『伊勢二見』
「伊勢?伊勢って三重県の伊勢?」
『ほりゃーほうやわ』
「なんで、あんな遠いとこまで行かなかんのー、大変やんかー。近場でやりゃーええやん」
『あほか、一泊やて、一泊で行くの。ほんで、なんちゃら温泉に泊まって宴会やるの』
「い、いっぱくぅ〜?!」

開いた口が塞がらないとはこのこと。
一泊で行くなら、もっと早く言わんと家で怒られるのは必至。どうすりゃええのか・・・。

下帯の“なおい”誰かくだせぇーーー。



画像1:なおい(国府宮はだか祭り)
画像2:ビオラ
画像3:菜花の蕾(春の予感)

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家庭菜園してます。
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