2005/12/13 (火)
濃い灰色の雲から真っ白な雪が落ちてくる。なぜ灰色から白が?幼児のように空から降る雪を見つづける。
寝静まってからも、ごーごーという音をたてて吹きまくった昨夜の風。朝にはキッカリ雪を連れてきた。 道路を通る車の音がしない静かな朝。まだ早いのだろうか、その割に明るさがある。
時刻は6時半少し前。暖かな布団を気合でおしのけ、起き上がる。震えながらカーテンを開けビックリ仰天。 ゆ、ゆ、雪がぁーーーー。
どれくらい積もってるのだろうか、出社は出来るのだろうか、早速外へ出てみる。 道は平均で5cm強、タイヤの跡はあるが地面は見えず。屋根の上や吹き溜まり、鉢の上は充分に10cm以上はありそうな感じ。
やばい、これは〜完全に遅刻やわ。あかん、もうあかん。 寝起きとはいえ、こういう判断力は抜群に優れる。 先週の休みにスタッドレスに変えておけば良かった。それが今、唯一悔やまれる。
即行で物置に行きスタッドレスタイヤを探す。が、あったのはノーマルタイヤ。 あれ?どうして?あっ!まさかーーー。
大粒の雪が降る中、駐車場へ一目散。 な、なんとなんと、既にスタッドレスタイヤを履いている、我が愛車。 どうやら中国への出張中に変えておいてくれたらしいが、まったく気づきもせずに乗っていた。多少乗り心地が悪くなるのだが、なぜ気が付かなかったのだろう。 もう若い頃にように敏感ではなくなってしまったのだろうか?
う〜〜〜ん、それにしても嬉しい!最高。 最近の日本の女性に欠けているものの代表と噂される、ちょっとした気遣い。こうゆうのが〜ホントの内助の功っていうのかも。ぐふふふ・・・。
スタッドレスタイヤが装備済みと解かればあたふたとする必要はない。今から出勤しても、ノロノロ運転の大渋滞にはまるのは見え見え。遅刻覚悟でゆったりモード。 少し小止みになったころ、おもむろに車を発進させる。
「今朝さぁー雪すごかったんやわねー」 『えぇ〜ホントですかぁ〜♪』 「ホントやて、だから遅刻したやんかー」 『降ってまひたけど〜積もってないですよぉ〜♪』 事務員が信じないのも無理は無い。会社に近づけば近づくほど雪が少なくなる景色。 会社の近くは、降雪量0どころか、降った形跡すらない。
「これ見てみやー、これ」 もちろん日記に掲載する為にわざわざ朝撮った、家の周りの雪景色。 『すごぉ〜い、これおうちですかぁ〜』 「そうなんやて、朝撮ったんやわね」 『雪だるま出来ちゃうーー♪』 「はぁ〜ん?おま、アホか」 『だってぇ〜楽しいですよ、雪だるま。作りたひなぁ〜』 「雪なんか降らんで、ええの、まったく。あんなもん、山だけ平地には必要ないわ」 『へーチってなんですか〜?』 「あん?なんやねん、平地はひら地。山じゃないってこと」 『うふふふふ・・・♪』 「なんやねん、何が可笑しいの?」 『そひたら〜毎日〜山奥から会社に来てるんですねーー♪』
妙な上目遣いで、ニコニコと嬉しそうに笑う事務員。
「違うっちゅうの、山奥じゃないの。平地なの、うちわ」 『山、好きですよー』
全然、聞く耳を持たず自分勝手に想像してる変なヤツ。 こんなアホォーなヤツは、もう知らん。
もう一度、書いておこう。 うちは平地、濃尾平野の中。山奥では無い。
画像1:雪景色−1 画像2:雪景色−2
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