2005/12/05 (月)
止むことの無い冷たい風が冬中、吹き続ける。人は防寒着をまとい小さな木々はシートにくるわれ寒さを凌ぐ。もう冬の準備は出来た。
寒くなりだした土曜から、ずっと吹きつづける北風。今朝も風の音がビュービューと聞こえる。 日本のような凪はないのだろうか?昼間は吹いても夜になれば収まる。強く吹いたり弱くなったりの強弱さえ感じられないほど吹きつづける。
泊まってるホテルは幾つかの星がつき、さすがにスキマ風は無いが台風でも来てるかのように異様な音は一晩中聞こえ続ける。
『山が無いから冬中、吹き続けるんやわねー』 現地の日本人がぼそっと呟く。 ホテルの外に出て周囲をぐるりと見渡す。ビルや工場のエントツは見えるものの山らしき景色は360度まったく見えない。 日本で一番広い関東平野でさえ、こんな景色は無いだろうに。スケールの違いとはこうゆう事かもしれない。
今日は新工場の製作業者との打合せ。 手直しやら要望やらを担当の中国人と業者で打合せすることになっている。土日で色々と指摘事項をまとめあげておいた内容、どれだけ聞いてもらえるかは解からないが一応議題として言わなければならない。
10時からの約束で工場に付いたのは9時。資料やMyデジカメで撮った写真など揃え、9時半には準備万端。いつでもいらっしゃい状態。 約束の10時を過ぎても中々始めようとしない、こちら側の中国人。
「そろそろ始めましょうか」 『猛少待手下再。真田来手無』 「あっ、そうなのまだ来てないの。良いですよ〜こっちは時間がありますから」
それほどたくさんの打合せ内容があるわけでもなく、急ぐ事もない。工場の見学やら、常勤している日本人との世間話をして時間を潰す。
11時を過ぎ11時半になろうとする時計。他に用事はないものの、そろそろ何もしない事に飽きてきて〜落ちつかない。 「あのぉーそろそろ・・」 『亜ー相出素寝。一寸、電話四手見瑠』
こりゃー〜なんやねん、まだ連絡もしてないんかい!時は金なりってこと知らんのかいな、まったくもう。
『猛直出瑠、猛少待手下再』 「えっ!?まだ出てないの?なにそれぇーー」 『昼御飯、食部真小』 「はぁ〜いいですけど。じゃあ昼からですねーー」 『杯、午後唐出素』
水餃子だけの重い昼食を済ませ、とりあえずは1時間の休憩。朝からほとんど休憩のようなもので、これ以上の休憩は必要ないと心で思う。
午後になっても中々始らない打合せ。こうなりゃ根比べ、向こうから言って来るまで知らん顔しよう。 そう決めて、日本から持って来た自分の仕事を始める。
2時、2時半、3時。 どうなってんねん。まさか〜中止ってことは無いやろね。
工場の中国人担当も時々出入りする事務所、その度に顔を見合わせるのだが〜なんとも平然としたもの。気にかける様子もない。
あかん、もうあかん。このまま打合せが中止にでもなったら、今回の出張目的が達せられない。
「あのぉーまだですか?」 『後五分出来』 なんじゃーー後5分?午後からやろって言ったのは、どこのどいつやねん。あほんだら!
『まぁーまぁー怒ったらあかんて、これが中国流やから。約束は守らない、決め事は破る、お金は払わない、それが普通なんやから』 常駐の日本人が気になったらしく、わざわざこちらに来て説明をしてくれる。 「うっそぉーーそうなの?マジ?」 『こないだなんか、○△汽車がいつまでたっても支払いせんから、お金の変わりに車貰って来たんやわ。そのくらいひどいんやわ』 「○△汽車って、あの有名な会社が?」 『そうそう、そんなことザラよ。ビックリしとったら、ここではやってけん』
なんちゅうースケール大きな国だこと。 ついてけません。(><)
画像1:スーパーで買ってきた品々(これで〜250円くらい) 画像2:工場の昼ご飯(ひゃぁ〜〜〜水餃子だけ!それもこんなにたくさん(><))
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