出張3日目
2005/12/04 (日)

hare.gif 木枯らしのような風が乾いた空気を大陸から運んでくる。身を切るような寒さに、縮む思い。

日曜の朝、少し遅めの出勤で余裕のある時間、NHKニュースを見る。日本中が寒波に覆われ嵐のような大雪になっている画像が次から次へと映し出される。
それにしても早い雪の訪れ。記憶では去年の初雪は12月末だったような気がする。

まだ雪は大丈夫だろう。そう思い雪予防など、なにもせずに出かけてしまったことが悔やまれる。
外に出しっぱなしにしたビオラは、風で棚から落ちてないだろうか?雪に埋もれて凍ってないだろうか?桃色タンポポは枯れてないだろうか?
防寒をしてないコリアンダー、えんどう、ソラマメは?白菜も縛ってない、定植したばかりの玉葱苗は?

メールでもして聞きたいが、色よい返事が返ってくるとは到底思えない。もうしばらく頑張ってくれと祈るのみ。

NHKニュースを見終わっても余る時間。寝る以外に部屋にじっとしってることは寒風吹き荒れる外を歩くよりも耐えられない。早速外出してみる。
できれば中国の畑を見たかったがホテルから見える場所に畑は全く見当たらない。

このホテル、ここら辺では一番背が高い23階立てのホテル。
周囲に見えるのは煙突から煙を出す工場や会社、コンクリート作りの団地、道幅が十分にある道路、そして溜池や荒地のみ。

一戸建ての家の庭に花や植木、ちょっとばかりの家庭菜園。そういう風景は残念ながら、この地域には無い。

ホテルから出て大通りを横切りショッピングセンターへと行く。
ショッピングセンターはアメリカ並の大型店。広い場所に雑然と色んなものが並べられている。
生鮮食品から日用品まで多種多様。レジの近くには特売品が山と詰まれ、**.98などと何処の国でも見られるような価格表示もされている。
特売品の中には“本だし”と日本語のまま書かれたものも平然と売っている。日本人向けというには、まず見かけない日本人に特売扱いもおかしい。やはり現地人用だとは思うが、これで中国人が読めて買えるのだろうか?

何も買わず見て廻るだけでは申し訳ない。甘栗でもないかと探すが生栗以外に見当たらず。
それでも何か買わなくてはと、カンビール2缶、お茶1ポット、パン1袋、小さなミカンを少々買う。

中国ではCO2対策が徹底しているのかレジ袋はなし。かといってバックも持って来てない。
できるだけ手荷物は少ないほうが良いだろうと思い、ポケットに詰められるだけ詰めてホテルへと戻る。
手荷物を少なくした理由は特に治安が悪いという意味ではなく、路側帯を含み片道4車線もある大通りを躊躇なく渡る為。

この大通りには歩行者用の信号機はもちろん無い。横断歩道はどこかにあるらしのだが誰も使わず横切る車を除けながらの横断。信号機で守られている日本人には、かなり心配ではある。

安全に渡るコツは慌ててはいけない、つまり走ってはいけない、突拍子も無い動きをしてはいけない。左右を確認しながら普通に歩けば自動車が自然と除けてくれるとのこと。
青信号だからと日本のように必要以上のスピードを出してくる車は逆にいないらしい。歩行者らしき者が目に入ればスピードを落とし注意することが身についているというから面白い。

日本の交通事故が減らないのも歩行者などへの注意不足、信号さえ守れば、誰かが出てくるはずが無いと思い込んでいることが原因なのかもしれない。
中国式のこの方法、中々捨てた物でもないかもしれない。

交通事故死トップを走る愛知県に最も必要なことかも。


画像1:泊まってるホテル(耐震は大丈夫?)
画像2:ロバ馬車ではなかったが近くで見た行商のオバサン
画像3:昔懐かしいオート三輪(生まれてなかったけど(><))

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家庭菜園してます。
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