昔流
2005/11/19 (土)

harenotikumori.gif 午後になって冷たい伊吹下ろしが吹く。日陰に入ると思わず肩をすくめたくなるような寒さに身震いをする。

待ちに待った週末。強いとは言えないが朝から陽射しもあり、どうやら天気も悪くない。予定の作業、ソラマメ、玉葱、エンドウの定植を始める。
7時半過ぎ、三角鍬を持ち第一畑へ行く。
ソラマメ用に作っておいた畝の半分を削り落とす。削り落とした土は春になってからの土寄せ用。

5mの畝に12ポットを植え付ける。種は15ポット分播き、発芽の違いはあれど全ポット発芽し発芽記録更新中。15ポット全て植え付けようかと四苦八苦して並べてみるが、やはり狭すぎる。仕方なく3ポットは植付けを諦め、どこか貰い手を探す予定。
今週初めから籾殻の燃した灰が無いかと、あちこちの田んぼを探すが見当たらない。毎年この時期になると、どこかで燃してるはずなのだが〜今年はどうしたのか?苦情があって止めてしまったのだろうか。

植付け時に灰を入れる事は出来なかったが〜また見つけた時に入れれば良く、次はエンドウの植付け。
エンドウはスナップが10ポット、鞘が7ポット播き、鞘の1ポットが発芽せず全部で16ポット。ちょっと狭い感じもしたが、5m畝に全てを植え付ける。

株元に籾殻を敷き詰め、当面はこのまま。12月に入り霜がひどくなったら、寒冷紗や藁で防寒をする予定。

第一畑での作業が終わり、今度は第二畑で玉葱の植付け。
中々太くならないアトンとラピュタU。最終太さの平均は3.5mm、これくらいなら〜なんとかなるだろうと掘り起こす。
掘り起こしたアトン、あまり細い物は止め〜全部で78本。予定地中央の2条畝に植え付ける。ラピュタUは98本、アトン畝の残りと3条畝に植え付け。3条畝の中央は1本置きにし、ケチケチ菜園にしては珍しい余裕稙。
ラピュタU畝のあまり部分には泉州玉葱の太そうなもの22本を掘り起こし追加植え。一応これで2畝は完成。
残るは5.3mの3条畝と3mの畝のみ。育ちが悪い泉州と赤でどれだけ植えられるか。せめて後150本は植えたい気もするが〜どうなることか。

『玉葱植えとるの?』
「ええ、ちょっと細いかなーって思ったんですけど待てなくて」
『そんなもんで、ええんやないの。そんなもんで毎年出来ーせんかね』
「出来ますけど、なんか毎年植える時期になると細いような気がして」
『種、まきゃーたの?』
「ええ、うちで播いてあっちの畑に置いといたんです」
『わたしも、もう植えたがね』
「えっ!?珍しいですね、こんなに早くに」
ここの地主さん。昔からのやり方をずっと通してきている。耕作の仕方は、もちろん時期などを含め今では貴重な存在。

『みんな早よぉーやらっせるでねーわたしも、あせってまってねぇーー』
そんな人でも、他所の畑に植えられた苗を見ると気がはやるらしい。
『なんでもかんでも、はやなってまって。もうついてけんよぉーになってまってねー』
どことなく悲しげな地主さんの言葉。
「そうそう、最近はなんでも早よなってまったから、わけわからんです。昔は、お彼岸に種を播いて月初めに植えるって聞いてたんですけど・・」

昔ながらのやり方しか知らない地主さん。そのやり方が古くなってしまい、もう自分の時代では無くなったとでも思ってるのだろうか。
どこか、いつもような元気の無さが気にかかる。

人に合わせることなく昔からの自分流、通してください。
もし迷惑でなければ、うちも一緒にやらせていただきます。


画像1:ソラマメ定植
画像2:えんどう定植

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家庭菜園してます。
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