2005/11/18 (金)
吐く息の白さが増したと感じた朝。陽だまりに立って、まだ暖かいと微笑んだ昼。もうこんなに暗いんだと家路が恋しくなった夕方。季節の変わり目をつくづく感じた一日。
インフルエンザの予防接種をしたことを忘れ、いつもの居酒屋で深酒をしてしまった昨晩。珍しく起きられない朝を迎え、苗のチェックも出来ず大急ぎで出勤する。
いつもの時間から少し遅かったものの、大したことはないと思っていたが予想以上に進まない。週末とはいえ異常なほどの混みように事故でもあったのかと思うが〜どうやら、その原因は各交差点での警察官の交通整理。
毎月の0の日の朝は、交差点などに警察官が立ち交通整理兼取締りをする為、どうしても混雑する。予め解かっているため、それなりの時間を見越して出るのだが〜今日は18日。0の日でも月末でもない。
“愛知県、今年も交通事故NO,1。昨年度より**件増加” 今年もまた交通事故No,1を驀進中の愛知県。先日、知事から異例の通達があり取り締まりを強化するとの新聞記事や放送を聞く。
どうやら今朝は、その強化日のような感じ。
交差点で規則正しく進む車。人も自転車も、みなテキパキと一糸乱れない動作で行動し、譲り合いも忘れない、素晴らしい今朝の交差点風景。 警察官がいるといないとで〜よくもこんなに違うものだと他人事のように感心してみる。居なくてもこれくらいマナーとルールを守れば事故も少ないだろうに、なぜ出来ないのか。
が!不思議なこともある。規則正しくマナーも悪くないのに、なぜ通勤時間が余分にかかるのだろうか?1分2分ではない。通常なら1時間10分ほどの通勤時間が、ななんと20分は余分にかかるから〜訳がわからなくなる。
聞いてみたい気もするが〜とても恐くて聞けない。聞いてはいけないこと、つまりタブーなのだと一人納得する。
順序良く並んだ交差点での信号待ちの時間、携帯が震える。 着信を見ると事務員から。 まだ始業時間でもなく、こんな時間に出勤してるはずもない。公用では無くたぶん私用か。 運転中の携帯はご法度ではあるが〜仕事上、止むを得ない時もある。といって路肩に寄れないときもある。
取り締まりの警察官さんに見つからないよう隠れて携帯のスイッチを押す。 「もしもしぃ〜」 『おはようございまぁーす』 「あっ!おはようございます。どうしたん、こんな時間に?」 『えっとぉ〜きょお〜ちょっと遅れていひですかぁ〜?』 「うん?ええよ、ええけど〜どうしたん、体調でも悪いの?」 『病院にひってから〜ひきますねぇ〜♪』 「病院!?え〜か、大丈夫かよー。どっか痛いの?」 『えぇーーっと、おひりが・・・』 「なんじゃぁ?おしり?」 『ぢ、みたひな感じでぇ〜』 朝早く〜こんな若い娘から聞くとは思わなかった言葉。いくら慣れているとはいえ、普通なら恥ずかしくって言えないとは思うが〜世の中、ホントに変わったもんだ。
渋滞中の車も、じょろじょろと動き出し後少しで規則正しい交差点についてしまう。 「わかった、わかった、気ぃーつけてな。無理せんでもええで、あんまり痛かったら休んでええから、ほんじゃぁーな」 『はぁ〜〜い♪』
今から病院へ行く人間が、なんちゅう明るい声。それも痔では、どう考えても嬉しくない話。
昼のベルが鳴り食道へと向かう通路で、病院帰りの事務員とバッタリ。 「あれ?来たの?ええの?無理せんでも、ええのに・・。で、どうやったん?やっぱり痔だったの?」 『はひ〜♪ぢ・ろ・う?って言ってまひたぁー』 「あちゃ〜、ほんじゃ切らなかんやん。いつ切るの」 『ええっとぉ〜来週の火曜日』 「もうええわ、今日は帰りー。休んでええから、無理したらかんてーー」 『?・?・?・あのぉーー』 「なに?」 『もう、やだぁ〜〜〜。わたひじゃないですよー、ぢになったのぉー』 「うん?なんやて?」 『弟ですぅー、車にのせてひっただけですよぉ〜♪』
ふぅ〜〜〜う。なんとなく力が抜けたというか〜一安心というか。 いくらなんでも〜若い娘がハッキリ言う病気では無い。最初から、どうも変だとは思ってはいた。
良かったよぉーーやっぱりまだまだ世の中そんなに変わったわけではなさそうだ。
(土曜撮影分) 画像1:茎チシャの茎 画像2:茎チシャ干す
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