2005/11/08 (火)
乾いたアスファルトの上をかさかさと舞い散る落ち葉の音。強めの風にまだほんのりとした暖かさが残る。
昨日ほどには時間の無い朝、今朝も苗のチェックから始める。 鞘えんどう、スナップエンドウは、ほぼ発芽が揃った感じ。多いポットは3粒全部が発芽、少ないポットでも1粒は発芽している。が、その中に〜なぜか鞘えんどうの1ポットだけ、1本も発芽しないものがある。 偶然に3粒とも種がダメだったとは考えにくい。やはり土だろうか?嫌そんな筈は無い。砂、堆肥、培養土をバケツに入れ配合して作った土。1ポットだけ成分が変わるとは思えない。 ポットを置いた場所も、ほぼ同じ所。水遣りも特別に変えてはいない。なぜなのだろうか?
毎年同じような事が起き、毎年同じように考えているが結論は出ずじまい。 たいていの場合、後から発芽しないところをほじくってみると種は影も形も無い。発芽せず腐ってしまったのだろうと思われるが、原因が良く解からない。
ソラマメは、まだ発芽の様子はない。農園日記のあちこちで発芽の知らせがあり少し心配ムード。 やってはいけないと思いながら、少し土を掘ってみる。
恐る恐る指先でどけた砂混じりの土、その下になにやら葉っぱらしきものがモサモサと出てくる。 やったぁーーー。v(^^ やっぱり取り越し苦労。遅いだけで、ちゃ〜〜んと発芽してきている。疑ってゴメン、そう言いながら土を元に戻す。
少し時間もあり第一畑へと行く。 どれも昨日の今日でそれほど変わり映えはしないが、茎チシャに花芽が出ているのを発見。 茎の太さが5cmくらいになったら皮をむいて干す。と聞いていたが残念ながら3cmもないくらい、高さも40cm弱。 これで大丈夫なんだろうか?一人前の山くらげとして食べられるのだろうか?またまた心配の種が一つ増えた。
『お久しぶりでぇ〜す♪』 「あら、ホント。久しぶりですねーー」 火曜、恒例の曜日でもあり、いつもの居酒屋に寄り車を降りて歩きだすと、バイトの女の子とバッタリ。偶然にも同じタイミングで店の前で会う。
『今からですか?』 「ええ。火曜とは珍しいですね、一人です?」 『はい一人ですよ〜♪近くに用があって〜今済ませてきたところ。ちょっと覗いて行こうかなって〜思って来てみたんです♪』 「へぇ〜〜〜奇遇ですね」 『ほんと、そうですね〜♪迷惑で無かったら〜同伴にしましょうか♪』 「いいですねー、揃って入りましょうか」 『はぁーーい』
この女の子がいるからか〜なぜか混んでる金曜日、座る場所も無い日もあると聞く。週末の畑作業にも差し支えがあり、あれ以来〜金曜は行ってない。 『なんじゃーふたりして同伴けぇーー』 「いやぁー偶然外で・・」 『そぅーーでぇ〜〜す。今日は一緒なんでぇ〜す♪』 なんちゅう尻軽女だこと。 これで不細工で性格が悪かったら、とても許せないが〜性格もまあまあ、気立てもまあまあ、可愛さもまあまあ。 そして〜なんといっても歌が抜群に上手いときてる。これなら多少のことは許すしかない。
ビールを飲みながら共通の話題、ビオラの話から始まり仕事場の話や家で育ててる花の話、そして日曜に行った温泉の話まで、得意の頷き戦法で色々と聞き出す。 帰る時間を気にする素振りも無く、大丈夫かと逆にこちらが気になってしまうほどに飲みながらペラペラと良く喋る面白いヤツ。
『帰ってきたのが〜結構遅くなってしまったんです。それで〜友達が悪いから義母さんにお土産持っていってって〜山くらげをくれたんですー』 山くらげと聞いては黙ってはいられない。 「あ〜〜知ってる知ってる、食べるとコリコリッってするヤツやん」 『ええーー!知ってるんですかぁ〜♪なんでも〜水に10時間くらい浸すんですってー』 「そうそう、乾燥させたるでね」 『きゃぁーーすご〜い♪初めて見たからどうやって食べたら良いか解かんなくて・・』 「あれはね〜茎チシャっていって・・」 酔いが廻ってきた頃に得意分野の話が出ては〜さすがに頷きマンとしても黙ってはいられない。丁度、畑で育てているという話から葉っぱはこうだ、茎はこうだ、種はこうだ、と野菜の話でまくし立てる。 程好く赤くなった頬を見る限りは、酔っているのだろう。少し潤んだ目をキラキラさせて必死に耳を傾ける感じが〜なんとなくイケてる。
『すごぉ〜〜い♪山くらげって山で採れるものって思ってましたぁ〜♪』 ぎゃはははは・・・そうそう、普通の人は誰でもがそう思うんよ。いいんよ、いいの、それで普通よ。今作ってる自分でさえ、種を播くまではそう思っていたのだから。
「それが〜違うんやわね」 『へぇ〜〜色んなの作ってるんですねーー♪一回食べてみたいなぁ〜〜♪畑のお野菜』 「うん?そう?食べたい?そぉーー?」 『はぁ〜〜い♪すごぉーーーーく、すごぉーく、食べたい♪』 「じゃぁ今度持ってくるから」 『いいんですか?期待してて良いんです?』 「いいよ、任せてといて」 『はぁ〜い、待ってますねぇーーー♪』
酔っぱらいの、おっさんって〜ホントやだ。(><)
画像1:茎チシャ(茎が伸びて花芽も)茎の太さ・・2cm(><)
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