400円の価値
2005/11/06 (日)

ame.gif 秋雷、という言葉があれば使いたい。冷たく強い雨と風、そして雷。身震いするほどの寒さは、この秋一番だろう。

昨日の3時過ぎから最後の予定作業、早生玉葱の定植をする。終了時刻は4時半。
たった82本を植えただけだが、夜から足と腰が〜かなり痛い。ちょっと頑張りすぎたような感じもあり、早々とベットに潜り込む。

夜が明けきってないのか曇ってるのか、まだ暗い明け方に起床。どうやら雨は降ってはないが今にも降りそうな感じ。
痛かった腰と足も、早寝が良かったのか予想外に痛くも痒くもなく絶好調。また凝りもせず、いそいそと畑へと出向く。

差し迫った今日の予定は別に無い。第一畑から第二畑へと移動し、里芋を掘ってみる。
少し遠い第二畑、料理当番の収穫は全く期待出来ない。どの野菜も定期的に収穫し持ち帰る仕事は、どうやら作り手の役目らしい。

以前に試し掘りも含め3株ほど掘った里芋、その後は手付かずで、まだ20株ほど残ったまま。このままにもして置けず、2株掘って親芋を含めちょうどバケツ一杯分。
今年の里芋、自分の評価としては〜まあまあの出来。

『綺麗にしやーたねぇー』
「あっ、おはようございます」
全く見ず知らずの、おばはん。近所の人だろうが見た記憶はない。
『ここはねー草が大きなってまって見通しが悪かったんやわね。おばあさん一人やで、あんまり言えんしねー。綺麗にしてちょうたで良かったわー』
「ええ、夏ごろから借りて細々とやってます」
『あんたさんは、どこの人やね?』
普通、人に聞くときは自分から名乗るが常識。といっても、ここら辺で常識が通じる筈もない。常に目上がエライ人。
「えぇ〜。そこの土場の向こう側の家です」
『あ〜〜ぁ〜そうかね、そりゃーちけぇーでええわねー』
「ええ、ホント近くて助かります」
『これはニンニクかね?』
「ええ、そうです」
『わたしも少しやっとるでねー』

歳も違えば名前も知らない、ほんの数分前に初めて会った人。それでも畑と野菜作りという共通の話題があれば話に事欠かない。
それから、しばらく二人で畑談議。
『えりゃーやろー手で起すのは』
「ええ、でもしかたんないです。耕転機とか持ってないんで」
『わたしは、一応持っとるけどねー大きい草が生えとると絡まってまってねーそれを取るのがてぇーへんでてぇーへんで』
「へぇーーそうなんですか。バリバリって力で切り取れんのですかね」
『大きいのやったらええかもしれんけどね、ちぃーせぇーのではあかんがねー。あははは・・』

野菜の話から畑の話、耕転機の話まで進み、今しがた収穫した里芋までお褒め頂く。
『よぉーけできとるがね、こんでふたもと分かね。そりゃーええわ』
「ええ、今年は〜まあままかなって」
『種はどうしてりゃーすの、買ってりゃーすの?』
「いえ、ジャガイモは時々買いますけど、毎年使い回しです。ジャガイモでもキロ¥400くらいするし〜結構高いんで」
『そうかねぇーーーー。でも今時の¥400、子供でも喜ばんでねぇー』
「あははは・・そうですね」
『ふんでも、肥と手間暇は掛かるけど畑で取れたジャガイモやったら、えらい喜んでくれるでねー。考えようやわねー』
「あっ!・・・それもそうですねーー」

苗や種芋などに何百円も何千円も出すのだったら野菜を買ったほうが早い。いくら趣味とはいえ、納得出来ない。
・・・と、ずっと考えていた。が、が、が、確かに言われる通り。

¥400の現金、スーパーで買ってきたジャガイモ、畑で採れたジャガイモ、どれが一番喜んでもらえるか、誰でもが解かる話。
今まで、ちょっとケチりすぎたのかなぁーー。これからは〜どんどん買って試してみるか。
菜園に使う費用、自分でも納得できる大義名分が出来た。

早起きは三文の得、今朝のような日のことかも・・・。


画像1:ひたし豆(ぐふふふv(^^))
画像2:じゃがいも(にしゆたか・・病気かぁ〜?)
画像3:じゃがいも(デジマ)

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家庭菜園してます。
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