ぎんなん
2005/11/02 (水)

hare.gif 秋晴れの天気も今日までという予報。南の空に大きな雲がいくつも浮かぶ、穏やかな天気。

一時期流行ったバイオリズム。このところ、どうやらそのバイオリズムが狂っているような気がする。
生活も仕事も、なんとなく噛み合せが良くない。
谷があれば山がある、いつまでも続くことはないと信じてはいるが、あまりに長い谷。まだ底まで行き着いてないのかもしれない。

畑のチェックをする気にもならず、一人川原へと散歩に出かけた朝。
冷たく硬そうな澄んだ木曽川の水。次から次と、とめどなく流れる。こんなにたくさん、こんなに早く流れて無くならないのだろか。
つまらない事を考えながら、ボンヤリと水の流れを見つめる。

小さい波、小さい波、大きい波、小さい波、大きい波・・・・。
不規則のように見えて実際は規則正しいリズムを刻みながら、うつ波。

小石を拾って波間に投げ入れてみる。小さな水しぶきと共にリズムが狂った波、それでも一瞬にして何事も無かったかのように、また小さい波、大きい波を繰り返す。
今度は片手で握りきれない大きな石を投げ入れてみる。低い大きな音と共に乱れた波、やはり瞬きもせぬ間に平静を装い元のリズムを刻む。

はぁ〜〜あ〜
ため息を一つ、つく。
そろそろ出勤時間も迫り、やばくなってきた。
振り返れば、また現実。

川原から戻る途中の堤防づたい、なにやら好きくない異臭がする。
足元に誰かが踏んづけたのだろう割れた銀杏があちこちに見える。

樹齢百年は過ぎてるのだろうか、一人では抱えきれないほどのイチョウの木が2本。10mは遥かに超し、人の手で採ることは出来ない高さ。
毎年この時期になると風に吹かれ落ちてくる。朝の早い時間、ぎんなんを拾う人を良く見かける。

『モモちゃんの散歩行った帰り、少し落ちとったらから拾ってきた』
食卓の上に出された焼きぎんなん、数個。
言葉では表現しきれない不思議な味。

「おぉーー!美味いやん」
『あんまり食べ過ぎんほうがええよ』
「あははは・・そうそう、昔よぉーー言われた。でも、あんまり好きやなかったんやてー」
『なんでぇ〜こんなに美味いもん』
「あれ?そう?昔から好きやったの?」
『・・・・。あぁ〜?そういやぁーそうやわ、昔は食べんかったわ』
“いつごろから?”
偶然にハモッた、同じ言葉。

いつから好きになったのだろう。
大人の味、ぎんなん。


(木曜撮影分)
画像1:ブロッコリー
画像2:レッドキャベツ
画像3:泉州玉葱(ちぃーさぁーー、ほっそぉーー)

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家庭菜園してます。
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