2005/10/31 (月)
最低気温が10℃を下回る。寒いと震えながら顔を洗う水の冷たさに、なぜかホットする朝。まだ冬は来ない。
公私共に何の変化もなく過ぎようとしている2005年、今日が終われば後2ヶ月。 普通の朝を迎えいつものように苗のチェックと探検隊の挨拶をして普通に出勤する。
出勤途中も決まったように、いつもの見慣れた畑を観察しながら、あれこれと考えてみる。 週末に片付けたのだろう夏野菜が無くなっている畑を見れば、うちも急がなければ。大豆、黒豆が干してあれば、うちも早く収穫しなくっちゃと思う。 玉葱が植えてあれば、まだ大きくなってない小さな苗のことが急に心配になる。
あの寒冷紗や不織布で囲われたものは、なんだろう?ほうれん草だろうか?今年は失敗に終わりそうな、ほうれん草が気掛かりにもなる。
うちはうち、他所は他所。解かってはいるが〜負けず嫌いな欲深な性格が黙って見逃すことを許さない。
『おはようございま〜す♪』(るんるん) 「おーーーっす」 週初めの朝にしては、めっちゃ明るい雰囲気の事務員。 「どうしたん?土日なんかいいことあったん?」 顔をこちらに向け、いつもと変わらぬプックラとした頬を左右に振ってみせる。
「あらそう?その割りに明るいやん」 『なにもなひですよぉ〜♪』 「ふ〜〜ん、新しい彼氏とどっか行って来たんちゃうの?」 また同じ動作でブルブルと振るって見せる事務員。
「あのさぁー、そんなに振るとホッペが揺れるから止めたほうがええんちゃう」 『やだぁーーそんなにプルプルひてますぅ〜?』(キャピキャピ) 「しとるしとる、じゅぶんしとる」 今度は両手で頬を抑え、何度も首を振って感覚を確かめる事務員。
『あのぉ〜まえ〜ホッペの診断ってひてもらったらぁ〜。50歳ってひわれまひたぁ〜』(くぷくぷ) 「はぁ〜ん?50?なんやねんそれ。それくらい弛んでるってこと?」 目線だけを固定し、ゆっくりとした動作で首を頷かせる。
「そりゃーひどいは。口体操でもしたら?ちょっとは少なくなるかもしれんやん」 『く・ち・たいそう?どうやってするんですぅ〜?』 「そりゃー口を大きく開いたり閉じたり尖がらせたり、いーってしたりだわさ」 『やだぁ〜そんなのできなひですぅーー』(きゃぽきゃぽ) 「じゃあ、プルプルしたままにしとき」 『・・・・・』 小学生が先生に怒られたかのように、じっと固まったまま動かない事務員。
「でもあれやん、そのくらいプルプルしとったほうが可愛いって、大丈夫大丈夫」 『でもぉー肌は〜23歳って言われまひたよぉーー』 「おっ!そりゃーすげぇーじゃん、そんなら言う事ないやん」 ゲンキンというか単純というか、少し元気を取り戻したかのような笑顔。
「23歳ねぇーーー、なるほど。で〜いま幾つやったっけ?」 えっ?!知ってるでしょうと言うような怪訝な顔つき。 遠慮がちに上げた手でピースサインを2回繰り返す。
「22歳?ふ〜〜んで、肌は?」 やっと気が付いたのか 『もう〜やだぁ〜〜〜〜』(ぷんぷん)
ぎゃははは・・・。 こっちは戻りたくても〜もう戻れないんよ。そのくらいの悪口ちっとは我慢しんかい。
つまらないことが無性に書きたくなった11月2日、水曜の朝。
画像1:水菜(最初に刈り取ったところ、新芽がもうこんなに)
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