2005/10/25 (火)
風もなく温かい日差しに包まれた小春日和の一日。こんな日は生きるもの全てが平穏に暮らせるのだろう。
昨日の夜、小屋に片付けた日干しの落花生をウッドデッキに出す事から始めた朝。夜露に濡れたポット苗達に水遣りの必要も無い。 休み以外でこんなに早起きするのは何日ぶりだろうか。夏野菜真っ盛りの頃には出勤前の作業もあったが、今は〜それほどの作業もない。
暖房や毛布こそまだ入れてはないが、冬用に様変わりした掛け布団。温かくて寝心地はバツグン、できればずっとくるまってたい。 特に夜明けも遅くなった最近、起きられるはずもない。
出掛けに丸くなって寝ている探検隊に声をかける。行きたそうな行きたくなさそうなハッキリしない優柔不断な態度は、まるで飼い主似。 そんな探検隊は見捨て、一人で近所の畑を見ながらのブラブラと歩き出す。 目的は、じ*畑。
日曜に目的の作業が終わり次第、見に行こうかと思っていたが〜あいにくの雨で行かずじまい。 『わしんどこの、じいもできとるじゃろか』 「多少は出来とると思いますけど、あんだけ小さいと・・」 『そうじゃわなー、あれは種が悪かったうぇー、やっぱ種は買ってこなかんうぇー』 「うちは、毎年使いまわしですけど」 都合が悪くなると勝手ツンボになってしまう、じ*。
『そうじゃ、ちげんせぇーよ。あれは1本ずつに植え替えなかんじゃろ』 「大きくするんならそうしたほうが。うちはいつもそのまんまですけど」 『ほんなもん、おおきせなどうするじゃー。今からやってくるうぇー』
里芋は今更見てもどうなるものでもない。チンゲンサイをどうしたのか?それが気になり朝の散歩を兼ねて出かける。
家を出て5分と掛からずに着く、じ*畑。相変わらず小奇麗で文句の付けようが無い。 各畝には、マジックで書かれたと思われる名札が差し込まれ“ハクサイ”“カンラン”“ダイコン”などと書いてある。 この程度なら書かなくても見たら解かりそうなもの。まさかキャベツを白菜と間違える人は居ないだろうに。
例えば“金将2号白菜”と書いてあるなら〜なるほどと納得もいくというもの。
“ブロコリイ”“サニイレタス”“ジイモ” ッなどの小文字、ーの伸ばし記号(?)などは一切使わず、全部がカタカナ表記。これじゃー書いた人も読みにくかろうに・・・。
目的のチンゲンサイは本葉が3〜4枚で等間隔に植えられている。植えたところは見てないが、この感じなら全く問題はない。 ・・・というか良すぎるほど。播いた種の9割9分は間引きしてしまったのだろう、この畑には珍しく余裕のある間隔。
チンゲンサイはまずまずだが〜その他に驚いたものを発見する。 いちごの畝に被せてある寒冷紗。マルチ(?)をこまめに差込、隙間もないほどキッチリと二重に被せてある黒の寒冷紗。 夏の盛りなら解からないでもないが〜今の時期、これで日が差すのだろうか?もしかしたら、この中は年中夜なのでは? 枯れるのを心配し厳重に保護した現れなのだろうが、これではあまりに過保護すぎるというか〜イジメに近い。
「イチゴの寒冷紗外したほうが良いと思うけど〜って言っといて」 出勤前、どうしても気になり一言口に出してみる。 『はぁ〜ん?ええわ、ほかってきゃー。好きなようにやっとるんやから』 「ふんでも、あれじゃー」 『外して枯れたらどうすんの?責任取れるの?』 寒冷紗を外して枯れるとは絶対の対、思えないが、その他の要因で枯れることは〜ままある、じ*畑。 「・・・・。それもそうかー」
暗闇に生きる苗達を思うと、なぜか複雑な心境は拭えない。 頑張れよぉーーイチゴ苗達。
画像1:黒い寒冷紗
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