2005/10/18 (火)
朝晩の冷え込みに、思わず上着を取り出した。暑い暑いと言っていた先週が懐かしく感じられる一日。
随分と早く目が覚めた朝、カーテン越しにみる外の景色はまだ薄暗い。これ以上寝ることも出来ず、畑への散歩に出かける。 先週までならTシャツ1枚で充分だった朝の気温。さすがに今朝は小寒い。長袖の上着を来てヒンヤリとする朝の空気を堪能しながら歩き出す。
昨日降った雨は昨日の夕方から上がり、雲は多いがそれほど湿気はなさそうな感じ。
第一畑のキャベツや白菜はやっと巻き始めだし、葉っぱの虫食いが急に多くなりだした。ぬかるんだ畑の中には入って行けそうにも無く、通路から覗き込むように見る。 撤収しようと予定していたナスやピーマン、まだ実を付けているものもあり〜このとことろ頻繁に食卓に出る。第二畑が出来た余裕もあり、撤収しなければならない差し迫った理由もなく、もう少しそのままにしようかと考える。
第二畑の、みやまコカブ。知らぬ間にまたまた大きくなりカブとカブが引っ付きだした。早く3回目の間引きをしなければならない。 見たくも無いサツマイモの畝の奥にある里芋。大きな葉っぱが半分以上倒れてしまい、夏の暑さにも負けずに凛々としていた面影はもう無い。
今月初めに植え付けたニンニクもあちこちから芽を出し始めた。早いものは何枚もの葉っぱが分かれニンニクらしくなっているが、芽を出し始めたもの、まだ芽すら出てないものもある。 こんなに成長に差がありすぎて良いのだろうか?とも思うが、こればっかりは助けようがない。
腕を組みながら、しげしげと覗き込む。気が付けば通勤途中の畑でよく見る人の姿と同じ。 誰もいない静かな朝、一人でほくそえんで見る。
『おはようございます♪』 小さいが元気の良い可愛い声がハモって聞こえる。 振り向くと水玉さん家の二人の娘が並んで歩きながら微笑んでいる。
上の子は体つきからすれば小学校高学年っぽく見えるが、もしかしたら中学年かもしれない。下の子は見るからに小学校低学年。 水玉さんそっくりの顔つきで〜なんとも可愛らしい。
「おはようございます。あれ?今日ってゴミの日じゃないんじゃない?」 一人一袋づつ手に持ったビニール袋をポーンポンと楽しそうに弾ませながら、軽い足どりで並んで歩く二人の姉妹。
あ『ほらぁ〜やっぱりお母さん間違えてんだってーー』 変なおっさんの一言に歩く足を止め、お姉ちゃんが妹に話し掛ける。 しばらく顔を見合わせた二人。どうしようかと目線で話をしてるようにも見えた。
い『聞いてくるぅー』 そういって駆け出した妹。何度もしつこいが水玉さん、そっくり。 走って帰った妹を待ち焦がれるように家の方角を見ながらじっとたたずむお姉ちゃん。
「そんな格好で寒くないの?」 おっさんの余分な一言に振り向いて大きく首を横に振る。
若いということは、やはりすばらしい。そんなに振って大丈夫かというくらいに左右90度、合わせて180度にもならんかというほどに振って見せる。 うちの事務員ならせいぜい左右に15度、頬の肉付きに騙されてはいるが、どう見ても30度がいいところ。
全く、寒くありませんと言っているのだろう。 半そでのTシャツに短いスカート、素足にスニーカーというスタイルは見てるほうが寒々とする。
い『おねぇーーちゃーん』 いつの間に家から出てきたのか玄関口から声を上げて手招きする妹。 どうやら生ゴミの日では無かったようだ。 それを見て、スキップするように駆け出したお姉ちゃん。短めのスカートがヒラヒラとなびき、なんとも愛らしい。
娘、欲しかったなぁーーー。
アットホームな気分につつまれながら、家に帰る。 『今日ってゴミ出しとらんやろね』 「出しとらんよ」 『ほんならええけど、今日は休みやから出したらかんでねー』
解かってるっちゅうの。
画像1:水玉さんちの娘(お姉ちゃん)
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