2005/10/17 (月)
シトシトと降り続ける雨。南の空には大陸のように大きな黒い雲の一団が見える。台風の雲だろうか、今秋の最低気温を記録した日。
ショックで気落ちした昨日、今朝になっても気分は優れない。かといって遣り残した畑も気になり様子見に出かける。
8月末に播いたYRてんぐ大根、太くはないが地面から10cmほど伸びて来た。大根自体も虫に食われた様子もなく、まずまずの感じ。 今年初めて播いた打木源助大根は葉っぱの長さはYRてんぐと変わらないが、なぜか大根が見えて来ない。 こんな感じで良いのだろうか? 普通の大根なら地中に埋まってる部分はせいぜい20cmほど、後は〜上に上にと伸びてくる。
『でぇーこんよぉー、畝はたかぁーせなかんじゃわな、どんだけやらなかんじゃ』 「そんなに高くしなくても、耕しだけやったれば良いと思いますけど」 『ほんなもんじゃ、おおけならんうぇー。たけえーせなかんはずじゃうぇー』 「でも、下に伸びるより上に伸びるほうが多いんで・・」 『ほんな話はきぃーたことがねぇーじゃわ』
昨日じ*畑の近くを通り過ぎた時、さほど伸びても無い大蔵大根に土寄せをしていた、じ*。 『おー、あかんうぇー畝がひくかったうぇー、大根が出てきてまったうぇー』 「普通出てきますって、大丈夫ですって」 『出てくるのは、おーけなってからやうぇー、こんなちいさて出てきてまったらかんうぇー』
打木源助は上には伸びて来ないのだろうか?下に伸びるだけなのだろうか? 耕しに手を抜き放題で作った今年の大根の畝。曲がった大根を見つけ少々不安になってきた。
土日どこにも出かけず2日続きのノンアルコールデーとなり、今日もついでに休肝日として夕食を済ませる。 最近はテレビ番組の改編期なのかスペシャルっぽい番組ばかり。野球もシーズンが終わり、どれといって見たい番組もない。 早々にベットにもぐり込み、園芸の本を読む。
朝から気になっていた源助大根について、なにか記事は無いかと探してみるが上手い具合にあるはずも無い。 そんな中、間違った堆肥の使い方という記事に目が止まる。
どこかの農業研究所の人が書かれた、写真やデーター付きグラフを織り込んだ5ページほどの記事。 生ゴミ堆肥から始まり牛糞堆肥などについて面白く書かれている。
“堆肥を使用すれば間違いなく収量はUPする。しかし、10年を過ぎるとチッソ分が残り発芽不良や病気などにかかり易くなる” “藁は育つが稲穂は小さく少ない”
なるほど素人にも解かりやすい説明だ。 偶然にもビオラの苗が無堆肥、10%堆肥、30%堆肥の土に植えられて、その発育の違いが写真として掲載されている。 誰が見ても、無堆肥の写真が一番発育が良いのは解かる。
日曜にプランターと鉢に入れた土にも、かなりの堆肥を仕込んだのを思いだす。
“堆肥や有機分が無くても野菜は育つ” “現実にイスラエルの畑は砂地。光と水、そして無機肥料だけで充分に野菜は出来る” “有機栽培のトマトだけが決して美味しいわけではない”
“良い土作り良い圃場作りは無計画に堆肥を入れることではない” “多くの人が誤った意識を持ち続けている”
ふ〜〜む、ふむふむ。なるほどなぁ〜。 牛糞堆肥、バーグ堆肥、EM堆肥、入れれば入れるほど有機栽培に近づくと思っていたのは隠せない事実。
最後に堆肥利用の警鐘で結ばれていた本文。
それで〜具体的にどうすればいいのだろうか。 解かったような解からないような、本のページをめくりながら〜いつの間にか夢の中へ。
画像1:曲がった大根(YRてんぐ) 画像2:知らぬ間に眠ったヒーム
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