2005/10/15 (土)
今にも降りそうな曇が厚く覆う朝。10時過ぎに降り出した雨は強弱をつけ断続的に降り続く。
二日酔いの朝、目覚めは早かったが気分が優れず。畑に出てはみるがふらつく頭では、なにも出来そうにない。 大きくなりすぎて混みあった〜からし菜を少しばかり収穫し家に戻り、しばし休養。
朝食後は苗箱に4回目のビオラを播く。雨も本降りになり畑仕事は出来ないまま、何ヶ月ぶりかの散髪に出かける。
君の髪が〜♪〜肩まで伸びて〜♪ ・・とは、ちょっと言い過ぎだが、かなり長くなった髪。そろそろ行かなくては、と先月から思っていたところ。 雨でなければ自転車でも5分とかからない、いつもの床屋に出かける。
この床屋は〜じ*も通い、もう何年も前からの顔なじみ。 60を軽く過ぎた老夫婦二人だけという〜こじんまりとした床屋で、散髪が出来るのは旦那さんだけ。奥さんはもっぱら順番を待つ人の話相手。
『あぁ、お兄ちゃんいらっしゃぁーい』 「どうも、お久しぶりです」 『畑はどう?大根とか植えた?』 何年か前に、じ*がキャベツを持ってきてから来るたびに畑や野菜の話を必ずする奥さん。
「ええ、もう〜ほとんどやる事も無いですから、そんなに忙しくはないです」 『落花生作ったの?』 「えっ!?ええ、そろそろ掘ろうかと思ってるとこです」 『うちもねぇー近所の人から・・・』 それから始まった奥さんの一人しゃべり。あまりに長い話で、とても書ききれるものでもなく要約すると・・・。
最近、近所から落花生を苗ごと貰った。「ふむふむ」 落花生はジャガイモみたいに出来るものだとばかり思ってたが〜あんなふうに出来るとは人生で初めて知り感動した。「なるほど」 その落花生を茹でるコツは***で、○○すると良い。「へぇ〜〜」 嫁に行った娘が来てたから娘の分も茹でてやったら、美味しかったと夜に婿さんから電話があった。「ほぉ〜」 その娘、ここのプランターに植えてあるパプリカも3個持っていった。「あらら・・」 パプリカはサラダで食べると美味しい。「あ〜ぁ〜なるほどなるほど」 この苗はパプリカを買って来たときに種を播いといたら芽が出た、遅かったからダメだと思ったけど、もう8個も成った。「ひょぉ〜〜」 私は信州の生まれだからパプリカも落花生も子供のころには無かった。「あ〜そう」 こっちに嫁に来て初めて見たものは色んなものがある。「ふ〜〜ん」 信州には茗荷はあるけど生姜はない。それでも果物は一杯あるし色んな花もある。「へぇ〜〜ぇ〜〜」 この店に置いてある花は・・・。「へぇ〜」「ほぉ〜」「あっそう」「あらら」「なるほどなるほど」「どひゃー」「ふ〜ん」」「はいはい」
先着2名の待ち時間中、相槌以外に話をしたのは〜出された缶コーヒを貰った時に言った「あっすいません、頂きます」のみ。 ず〜〜〜〜っと、ず〜〜っと聞かされっぱなし。
やっとのことで順番が来て、奥さんの話は無罪放免。
『休みは畑ばっかかね?』 「えっ?!え〜ほとんど、たまぁーにゴルフに行くくらいです」 『ゴルフやらーすけぇ』 言わなければ良かったと思ったが、後の祭り。奥さんに変わり今度は旦那さんのゴルフ談議が始まる。 シャンプー中も顔にカミソリを当てながらも話されては〜どうやって相槌をうてばいいのだろうか。
どこそこのゴルフ場はどうのこうの。 ボールはどれが良くてどれが飛んでスピンがかかるとか。 昔のベストスコアーはどうたらこうたら。 クラブはどこのメーカーでシャフトの固さは、なんちゃらかんちゃら。
う〜なぁ〜なぁ〜♪〜うなうななぁ〜〜♪〜うなずき〜♪
11時少し前に行って帰ってきたのは2時少し前。な、なんと2時間半も、相槌とうなずきの連続。 それでなくてもクラクラする二日酔いの頭。いつもなら午前中で治るはずが〜余計にひどくなったような気がする午後の時間帯。
この低い気温で急に涼しくなった頭、もしかして風の前兆だろうか?それとも〜聞きなれない話を聞き、頷きで頭を使い過ぎのだろうか? なぜか〜夕方近くまでフラついたまま。
それでも止みそうに無い雨を未練がましく見て、ひとこと呟いてみる。
こんな日も、あるさ。(××)
画像1:ビオラ(接写) 画像2:白菜(外葉を欠かれた)
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