スリーS
2005/10/11 (火)

kumori.gif 太平洋上に秋雨前線が停滞しているらしく、今日も雲が多い空。暑くも無く寒くも無く湿気も無く風も無い穏やかな一日。

少し早めに起きた朝、デジカメを持ち畑のチェックに出かけるが変わり映えのない野菜、これぞという物は無く、探検隊のあくびだけを写す。

通勤途中の畑、この連休中にかなり様子が変わった。
ワサワサと繁っていたサツマイモの葉っぱも半減し土が掘り起こされているところ。畝立てしたまま放置してあった場所に真新しい寒冷紗がスッポリと被せてあるところ。長ネギ、秋ジャガにはどっさりと土寄せがしてあるところ。など見所も多い連中明けの畑。

うちに限らず週末農夫がこれほど多かったかと今日あらためて実感しながら〜なんとなく嬉しく感じるのは、お仲間が多いと解かったからだろうか。


ガチャ、ごそごそごそ。
夕飯も済み、寝っ転がってテレビを見ている時間帯。なにやら勝手口から物音が聞こえる。
二人同時に気が付き、テレビの音声そっちのけで物音がしたほうへ神経を尖らせる。

バタン、ど、ど、どん、どん。
『なんじゃーおるんけぇー』
後から考えると、この一言がきっかけとなったのは間違い無い。

『おるに決まっとるがね!他所の家に黙って入ってくるほうがおかしいわ!お邪魔しますとか、こんばんわとか、ごめんくださいとか、言えっていつも言っとるがねっーー!!!』
こんな時は〜見ザル言わザル聞かザルが賢明。
『ったく、相変わらずうるせぇーやっちゃな』
『黙って入ってきたら泥棒かと思うがね、そんなこと常識やわ!』
まったく、もっともな話で怒るのも無理は無い。

『ほんで、なんの用なの』
『おめぇーに用は、ねぇーうぇ』
現状、二人しかいない我が家。ということは〜用があるのは、こっち?
『今日いちご植えたじゃわ、あれぇーどうやったけぇーな、どのくれぇーはっぱちぎるんやったけぇーな?』
『ばっからしい、そんなくだらん話で、こんな夜に来るもんやないわ』
ふむふむ、それも〜まったくもっともな話。

「あれ?1本見本が入ってませんでした?」
『ほぉーじゃったけぇーな?10本やったうぇーな買ってきたのわ』
「ええ、そう」
『今日、なんけぇー数えても1本足らんじゃわ。知らんけぇー?』
「えっ?いやぁーー知らんですよ、触ってもないし・・・」
『ほぉーじゃわな、知らんわなー』
苗屋で買って、車の中でも離さずしっかり持った袋。そのまま家まで送り届け、見ても触っても無い人に知らないかと聞く、いったいどうゆう意味なのだろうか?

「苗屋のおっさん、数間違えたんですかね?」
『わからんじゃわ、その見本っちゅうヤツもねーじゃわ』
「あれ?見本は間違いなく袋に入れてましたけど・・」
『ほんじゃぁーめえに植えたったヤツと一緒にほかってまったかもしれんうぇー、ちぃさかったで』

その後、葉っぱの欠き方を絵を書きながら説明するが、結局のところ今晩も葉っぱは欠かず、そのままにすると言いながら帰っていった、じ*。
「なんやねん、いったい何しに来たんやろ」
『あほらしい、相手にするでカンわーー』
「そんなこと言ったって・・」
『そういやぁー、年寄りのスリーSって知っとる?』
「スリーS?Sっていうことは〜さ・し・す・せ・そってこと」
『そうそう、あんたにも一杯あるでね』
「うん?さ〜?し〜〜、白髪が一杯。す〜?、せ〜〜背中が曲がる、そ〜????。う〜〜〜ん、解からん、2個しか解からん」
『おしい!1個は当たっとる。後2個』
「まあ、ええわ。お茶、降参、教えて」
『なんやねん、楽しまんやっちゃなぁーー』
「だってぇ〜めんどいもん」
『しらが、シミ、しわ。年寄りのスリーS、よぉーーけあるがね、ほらほらここここ・・・』

ふん!話もしたないわ!


画像1:眠そうな探検隊(キツネ目?)
画像2:年寄りのスリーS(実物とは違います。あくまでも〜見本)

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家庭菜園してます。
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