発芽の不思議
2005/10/02 (日)

harenotikumori.gif 今にも降り出しそうな雲と晴れ間が見えそうな雲が交互に通り過ぎる。日差しは無いが、やけに蒸し暑い一日。

日曜だが午後から仕事の予定があり、少し遅めに起床する。することも無くブラブラと畑に足を運び乾いた土の感触を確かめる。雨が降り出しそうな空を見上げ、降って欲しいと願ってみるが〜期待に答えてくれそうにない今日の空。

10月に入ったら、キャベツなどに掛けてある寒冷紗を取り除こうと予定していたが、この気温ではどうもその気にはなれない。太陽には当てたいが虫が付くのは〜もっと困る。
モンシロチョウやモンキチョウも数は少ないが、まだまだヒラヒラと飛び回る。子供を背中に乗せたオンブバッタに変わり茶色く変身したもの小さなものがピョンピョンと跳ね回る畑。
野菜作りをしてない人は、そんな蝶やバッタを見て可愛いなぁ〜と思うだろう。
蝶を追い払いバッタを投げ捨てる菜園主は極悪非道なヤツと思われているに違いない。

『おー、まんだマルチしとるんけ。わしゃー外してまったじゃわ』
「えっ?」
『マルチじゃわマルチ、わしゃー外したうぇー』
相変わらずトンネル支柱をマルチと言う、じ*。そろそろ覚えて貰わないと、こっちが恥ずかしい。

「外そうかどうしようか迷ってるとこなんですわぁー」
『まぁええじゃろ、外しても』
「そろそろ外す時期なんですけど、暑いんで虫もいそうやし・・」
『ここは被せたるに食われるとるでなぁー、なんでじゃ?わしんどこは虫食っとらんで、みんなキレイじゃって言うじゃわなぁー』
そりゃー朝昼晩と畑にいて、せっせと虫取りをすれば〜虫も寄り付かないはず。もちろん、思うだけで声には出せない話。

『玉葱、まんだええけぇーなぁ』
「まんだまんだ、11月過ぎでええです」
『苗どうしたじゃ』
「種は一応播いてみたはみたんですけど・・」
『余らんけぇー?』
「芽が出て、大きくなってみんとちょっと解からんです」
『ちょっとで、ええじゃわ。ちょっとで』
「多めにやったるで、ええとは思うんやけど、こればっかりは・・」
『なんじゃー解からんでは、あかんがや。どもならんうぇーー』
予想に反した受け答えが気に入らなかったのか、振り向いて帰ろうとする、じ*。

『おー、きんのうここから持ってった菜っ葉よう。よう考えたけど、やっぱぁー植えるとこねぇーじゃわ。どうするじゃ、ほかってまってええけぇー』
たぶん、そんなことだろうとは思った。からし菜を畑のおじさんが貰って、何も考えずとっさに自分も欲しいと言ったのだろう。
「後から貰いに行きますわ」
『ほーけぇーほんなら、おいとくうぇー』

引き取っても植える場所はないが、不幸中の幸いというか〜茎チシャが2本根きり虫にやられ空いた場所がある。とりあえず〜そこに1本は植えられる。
残りの4本はプランターにでも植えようかと寒冷紗を外しつつ考えてみる。

家に戻り最後のビオラをポット上げした後、自転車に乗り白菜を取りに、じ*畑に行く。

『おー、そこにおぇーたるうぇ』
「はい、じゃあ貰ってきます。あれ???これってーー白菜とちがいます?」
ポット苗が置いてる地面。山土で埋め立てられたのだろう、尖ったゴツゴツとした薄茶色の石や細かな山砂利が混ざり合った土。
水気も無い、土というにはあまりにも可哀想な地面から、幾つかの白菜らしきものが生えている。大きなものは本葉が2枚しっかりと広がり、小さなものも双葉が開き本葉が見えかかっている。
『何があるじゃ?』
「これってどう見ても白菜っぽいんですけど・・」
『ほんなとこに、めぇーとらんうぇー』
「そうですよねーー、なんやろ?なんでこんなとこから・・?」
『そういやぁーめぇーに、無双もらったときにこべぇーたかもしれんうぇー』
「あっ!そんならやっぱり白菜」
『こんなとこで、おーけぇーなっとるがや』
「ホント、すごい。そっちのヤツとあんまり変わらんと違います?」
『・・・・・』

痛恨の一言!!
言ってしまってから、しまったと気が付いたが口から出たものは戻って来ない。

無意識に出る、この余分な一言。
早く直さなくっちゃ(×_×)


画像1:かぶ(間引き菜)
画像2:頑張ってる白菜達

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家庭菜園してます。
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