2005/09/29 (木)
朝の曇り空は太陽と共に薄れ、快晴の空へと変わる。ゆっくりゆっくりと秋へと移り変わる一寒四温の季節。
一日中、太陽が見えなかった昨日、最高気温も21℃だったらしい。それでも平年並みと天気予報は伝え、今までの暑さがよほど異常だったのだと知らされた昨夜。 エアコンを切り窓を開けて寝る癖がついた、この2週間。昨日の夜も同じようにしたのがいけなかったのか、朝方の寒さに目を覚ます。 どこかに飛んでいってしまった掛け布団を探し、すっぽりと被りなおして二度寝をするが今度は火照って寝られない。なんとなく喉も痛いような感じがして、どうやら風邪の前兆のような気配。 布団を跳ね除ければ寒い、被れば暑い、何度と無く繰り返しては寝てはいられない。何度目かには、とうとう起き畑のチェックに出かける。
Tシャツ1枚の熱っぽい身体に朝の冷たい空気が程好く気持ちがいい。
まずは探検隊に朝の挨拶に行く。涼しい早朝、彼もまた寝心地が良いのかグッスリ夢の中。 耳を2、3度引っ張り起きろの合図をするが、起きる気配も無し。今度は鼻の頭をツンツンと突いてみる。微かに反応はあるが、まだ夢から覚めぬよう。 耳毛を指先でつまみ、グイッと引っ張ってみるとビックリしたような顔で起き上がる。
「おはよぉーーー、朝だっちゅうの、いつもでも寝とるんじゃない、起きろっちゅうの」 尻尾を振りながら前足を揃え大きな伸びを1回2回。おまけにアクビをしながら、うわおぉ〜んと返事らしきもの。 なんかあったの?もう行く時間?今日は〜なんか眠いんだけどーーー。
のほほんとした〜ヤツの顔は平穏そのもの。
平和に寝ていた探検隊を無理やり起こすだけ起こし、後は知らぬ顔で畑へと行く。 ついでに散歩でも、そんな顔つきにも見えたが、ここで甘やかしてはいけない。
昨日の雨と気温の低さで一挙に大きくなったような野菜達。 暑さで解けそうな葉っぱだった白菜は緑濃くシャキシャキとなり、キャベツ、からし菜は寒冷紗を押し上げかけている。源助大根の葉っぱも朝の伸びをしてるが如く真っ直ぐ上に向かっている。 小さかった聖護院大根の双葉は大きくなり、その間から双葉に負けない大きさの本葉が顔を出だした。 菜花、チンゲンサイ、どれもこれも1日見ないだけで大きく変化した第一畑の秋野菜。
先々週から採れ始めた秋茄子も、あちこちに実をつけ朝露に光る紫色がいっそう気分を良くしてくれる。
第一畑から第二畑へと歩く道すがら、重く垂れた稲穂が目を引く。まだ青々とした稲が黄色くなりかけた稲穂をしっかりと支えているように見える。
第二畑では今週の日曜まだまだ元気だったはずの里芋の大きな芋茎がいくつも倒れだし、播いたまま間引きもしないカブも窮屈そうに大きくなりだした。 どれもこれも知らない間に大きくなって。今週末、整理してやらねば・・・。
雲も薄れた秋晴れの朝、いつものようにいつもの道をいつもの時間に通り過ぎる。
あれ?こんなところに柿があったんだ。
休み以外は毎日同じ道を通り、脳裏にしっかりと焼き付けられている通勤中の風景。 田舎道から幹線道路へと出る四つ角のブロック塀で囲まれた大きな家の柿の木。本当にこんなところにあったのだろうか、そう思ってしまうほど一時に色づいた柿の実。
久しぶりの雨が降り、平年並みの気温に戻った昨日。 きっと誰かが秋のスイッチを入れたに違いない。
画像1:あくびをする探検隊 画像2:柿
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