妄想大根
2005/09/27 (火)

harenotikumori.gif 18℃、この秋最低を記録した朝の気温。午後から低く垂れこんだ厚い雲に覆われ、30℃を下回ったような感じ。待ち望んだ秋が、やっと来た。

9月初めに日本海を襲った台風以来、まとまった雨が降らない尾張地方の北部。真夏以外に水遣りをしたことは無いが、いくら畑への地植えでも、これだけ乾いてくると心配になる。
できれば昨日の夜、少しでも水遣りをと思ったのだが〜思っただけで重い腰を動かすほどの気力はなく、そのまま忘れてしまったとういのが本当のところ。

少し早めに起きた朝、最も気になる大根の水遣りに出かける。
双葉が大きく広がり早い物は本葉も出てきた聖護院大根と耐病総太り大根。白く乾いた土からニョッキリ顔を出し可哀想なほどに土ぼこりにまみれている。スズメが土浴びをしたのか円錐形の穴があちこちに開き、乾ききった畝の角は土が崩れている。

畝の端から順にジョウロで水遣りをするが、あまりに乾いてるせいか染み込む間もなく流れてしまう。
根きり虫の防虫用に播いた赤い粒のネキリトン、溶けた様子も無く原型をとどめたままの形。いかに雨が降ってないのかが解かる。

今年のうちの菜園、てんぐ大根19本、打木源助大根12本、聖護院12本、耐病総太り11本、合計54本を点播きし、成長が悪い物が2、3あるがそれでも50本は出来そうな感じ。
去年は20本作ったが、あっという間に無くなり白菜と同じく本数をかなり多くしてみた。

農園日記の皆さんのお陰で種類も増え、例年になく楽しみな今年の大根。

サラダ良し、おろし良し、もちろん煮て良し。春までとは言わないが、長期間畑に放置しても充分食べられる貴重な野菜。
地上部が丸々と太った大根を握り、ほんの少々力を入れる。真っ直ぐに伸びた白い大根が苦も無く抜ける。

大きさといい、重量といい、家庭菜園の中では大物野菜に入る大根。作って損はない嬉しい野菜の代表。

その大根、ここ数年曲がった物や面白野菜コンテストに出品するような変形の物は、ほとんど出来てない。
昔から大根十耕と言われ、菜園を始めた頃は、これでもかというくらい耕しだものだが〜最近は他の野菜となんら変わりない耕し方で充分真っ直ぐな物が出来る。
毎年、1〜2本は又根大根が出来るが〜耕しだけの問題ではないような気がして、耕しは去年から手を抜き放題。

ものの本によれば堆肥、肥料は入れてはいけない。などと事細かに書いてあるが、それほど気にする必要は無いのだろうと今更ながらに思う。

畑からの採りたて、包丁の刃先が少し入るだけで割れるよな音がして切れる大根。時代劇の切られ役についた大根役者の名のごとく、切られ方は〜天下一品の大根。
あの感触は新鮮でなければ味わえない菜園主だけのもの。

大根役者とくれば〜やはり大根足。
根の出方がすね毛に似てるからだろうか?それともあの色と形が似てるからだろうか?

はっきりとは知らないが〜世間では太短いという意味で使っているような気がする。が、今時の大根とても太短いと表現するには程遠い。
一部の品種を省けば〜色白でスッキリスマートな物ばかり。
膝の関節に比べ〜ふくらはぎとその上が異様にデカく、外側や内側に微妙に曲がった近頃の**達と比べるのは〜どうも納得がいかない。

「ちょっと比べても、ええ?」
『何を〜?』
「こんなええ大根が採れたんでさぁ〜、足と比べてさせて」
『嫌味かね?どうせ曲がっとるでね、白くないし、長くも無いし』
「ちゃうて〜そんな意味じゃなくてさぁーーええやん」
『じゃぁ〜こっちも比べさせてよ』
「はぁ〜ん?男の足と大根と比べるなんて面白ないやん」
『色も細さも、よぉーー似とるでぇーー、たぶんそっくりやで。このゴボウと』

なんじゃい!
曲がっとるのは足だけとちゃうやん、性格もやんか!


画像1:うちの大根(YRてんぐ、打木源助、耐病総太り秋晴、聖護院)

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家庭菜園してます。
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