明暗分かつ
2005/09/24 (土)

harenotikumori.gif 畑日和というには暑すぎる日差し。白く乾いた土に痛々しささえ感じる、いったいいつになったら雨は降るのだろうか。

二日酔いも覚悟した昨夜。予想以上に爽やかな目覚めは朝の気温が低かったから、6時少し過ぎから畑仕事に掛かる。
2回目の白菜、たけのこ白菜、茎チシャの畝作り。植える苗は白菜10ポット、たけのこ白菜8ポット、茎チシャ9ポットのみで、時間も掛からない。

白菜を植え付け、たけのこ白菜の植付け準備中に畑のおばさんが来る。
『こねぇーだわ、よぉーさん苗貰ってまって〜ありがとうねーー』
「あっ!おはようございます。良いですって〜うちも植えるところ無いし捨てるよりマシなんでーー」
『おじいさん、貰ってきたって、えっらい喜んで自分でキチーーっと囲ってやっとるがねぇーー』
「へぇーーそうなんですかーー、あははは・・・」
『なんとかって言う白菜4個とチンゲンサイとからし菜が、よぉーけあったがねぇー』
「えっ?白菜4個?あれぇ〜〜2個だけやなかったでした?」
『なんで〜いっこにふたぁ〜つづつ入っとったで、あれ割ってね、植えたんだがね。あかんかったかね?』
「あ〜あ〜株分けしたんですかー。いや良いですよ別に、つけばええですけど」
『ついたどころやねぇーでね。もう、み〜んな、ちゃんとついて大きなってきたでねぇー』
「あらぁ〜全部分けて、ようついたもんですねーー」
『ほりゃーおみゃさん、朝から晩まで番しとりゃー、たいてえのもんはええふになるがね』
今週の出来事のように畑のオジサンの笑い話を延々と聞かせてくれるオバサン。これだけでも苗の元は十分に取れ、余りあるほど面白い。

『これねぇー気持ちだで貰っといてちょ』
要らないと何度も断るが、気持ちだがね、気持ちは断ったらあかんでね。そう言って菓子の包みを一袋、置いて帰っていった畑のおばさん。

枯れる事も考え、少し余分に作った苗。植える所が無ければ捨てるしか策が無い苗。なんとなく申し訳無いような、少し気が引ける〜おばさんの気配り。

たけのこ白菜の植えつけも終わる頃、今度はじ*の声。
『おーおるけぇーー』目の前にいるのに聞くとはこれいかに。
「ええ、居ますよ」それでも〜ちゃんと答える礼儀正しい人間。
『なにやっとるじゃ』
「ええ、白菜を植えてます」見れば解かりそうなもの。
『あのぉあれじゃわ、あのぉーささげよう、あれいつやったけぇーな?』
「ささげ?あっ!えんどうですか、あれは11月です」
このところ口癖のように、えんどうえんどうを繰り返す、じ*。
『種、ねぇーけ?』
「ツルなしは、もう無いです。去年の余ってません?あれ袋のまんま渡しましたけど・・」
『ほーやったけぇーわしゃぁー知らんじゃわ』
「種採ってなかったし、あれしか無いんです」
『今年は、やらんのけ?』
「今年はツル有りをやろかなって思って・・」
『手、取らなかんじゃろ』
「ええ、もちろん」
『ほんな、めんどくせぇーことは、わしゃーやっとれんじゃわ』
「確かに面倒ですけど・・」
『ほれとよぉーチンゲンサイは、今播けるじゃか?』
「ええ、まんだ充分播けますよ。うちのヤツが8月末に播いて、もうこれくらいなんで〜あとちょっとで食べられそうですから」
『ほうけぇー、ほんなら今からめぇーたら正月けぇ?』
8月末に播いて1ヶ月足らずで、この大きさ。どう少なく見ても後半月あれば充分な大きさになる。気温も下がり野菜に適した温度になった最近、今からどう計算すると1月となるのだろうか?
「はぁ〜?いや1ヶ月弱で、これだから・・」
『ほーーけ、ほーけ』解かっているのかいないのか、摩訶不思議な会話。
「チンゲンサイ播くんです?」
『おーあれは油炒めすると、うめぇーでな』

先週の土曜、白菜と一緒にからし菜、チンゲンサイなどの苗を用意していたが直播した白菜苗の成長が予想以上に良く、要らないと断られ〜畑のおじさんに貰って貰ったばかり。
「ええぇーー先週、要らないって・・。だから、あそこに貰ってもらったのに・・」
『なんじゃーほうけ、ほんでええつがチンゲンサイはどうやって食うじゃと聞きに来たんじゃな』
「種、ありますよ。播きます?」
『ほぉーじゃな、ありゃー播くじゃわ』

種箱からチンゲンサイの種袋を手渡す。
『こうもよけ、播くじゃか』
「いや、そんなには播けないですから〜好きなだけ播いてもらえれば・・」
『ほーけぇー、余りゃー持ってくるうぇー』

自分の用が済めばサッサと帰る、じ*。
要らんと言ったり要ると言ったり、日替わりのようにコロコロと良くあれだけ変えられるものだ。
余ったら返すという言葉は〜もう聞き飽きた。返さなくて良いですから好きなだけ播いてください。せめて一粒でも播いてもらえれば本望です。面倒になって捨てないように、それだけが〜お願いです。

何分も替わらずに来た、たいして歳も変わらない年寄り二人。
気配りが出来る、最低限の礼儀を持つ年寄りになりたい。

つくづく、そう感じるのであった・・・・。


画像1:トマコン(Cミニキャロル16個)
画像2:朝顔の種(自家採取)

番号名前本日収穫数合計
@レッドペア112
Aイエローペア69
Cミニキャロル16330
Hワプシピニコンピーチ

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家庭菜園してます。
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