一週間
2005/08/17 (水)

harenotikumori.gif 夕方から決まったように広がる薄い雲。15日を過ぎカミナリ混じりの夕立が続く。少しの雨とはいえ、温度を下げるのだろう吹く風も心なしか涼しく感じられる。


ーーーー☆ーーー(17日水曜日)ーーー☆ーーーー
アッシー

長かったお盆休みもいよいよ最終日。今日一日、特別な作業予定も無い、ゆっくりと日記でも書こうかと目論んではいたが・・・。

『今日からのご飯は***、洗濯は〜○○○、犬の餌は×××、おばあさんの薬は▽▽▽、それと〜あれとこれとそれは、ああしてこうして、ほんで〜あれも・・・・』
「ちょっと解からんやん、そんなにたくさん」
『カーテンと窓は〜◇◇◇、掃除は◎◎◎、火の始末は・・・、玄関のカギは〜あーでこーで、グータラは今日帰ってくるけど、また19日から@@@、解かった?ええ?じゃあ早く乗せてって』
5時過ぎから叩き起こされ、矢継ぎ早の申し送り。

なんで昨日の晩に言わんのかーーー、まったく。
「洗濯ってどうするんやったっけ?」
『はぁ〜〜ん?聞いとらんかったの?』
「ほんなこと言ったって・・」
『うちぃー帰ってから思い出しゃぁーーー』

今日から20日までの韓国旅行に行く韓流まっただなかの、おばはん約1名。
10時の飛行機だから6時には駅に行きたいと朝っぱらから大騒ぎし、朝6時過ぎ最寄の駅までアッシーする。
『じゃぁ、行って来ます』
「はいはい、ごゆっくりどうぞ」

朝早くから起こされどうもはっきりしない頭、時間も早いことだし〜今日の畑作業も大した予定は無いし、もうちょっと寝るか。
うつらうつらとし始めた頃。
『おーーーおるか〜』じ*の声。
「ええ、いますけど・・」
『きょうは畑、やーせんのけぇーー』

若かりし頃とは違い二度寝を起こされては〜もう寝られない、仕方なく畑へ。

【じじとの会話】里芋
ヒ:里芋、なんか大きなってないですねーー
じ:わしゃーしらんうぇー
ヒ:・・・・
じ:さんけぇーもやりなうぇーたのに、大きならんじゃわ
ヒ:水って毎日遣ってて、なんで葉っぱも枯れ気味なんやろ?変やなー
じ:めーにちじゃねーうぇ、時々しかやっとらんうぇー
ヒ:じゃぁ、藁かなんかでマルチするか〜山ほど土寄せしたらどうです、焼けんように
じ:土寄せは、なんべんもやっとるじゃわ
ヒ:いや、小さい葉っぱとかが埋まるくらいに山ほどが良いみたいです
じ:葉っぱを埋めるじゃけぇー?わしゃーほんなことは聞いたこと、ねぇーうぇ
ヒ:そんなら藁かぶせて、乾かんようにしたほうが・・
じ:水は、めぇーにち、やっとるうぇー朝晩やっとるでかわかんうぇー。へいごうも入れたるし、どもならんじゃわ
ヒ:・・・・

(ヒ)水、毎日?やりすぎとちゃうん?

【じじとの会話】じゃがいも
ヒ:そろそろ、じゃがいもの時期ですけど、種芋どうしました?
じ:わしゃぁー今年はやらんうぇー
ヒ:えっ!?
じ:できせんでよー、やめじゃわ
ヒ:秋は春の種が採れりゃ良いつもりで、やらなかんらしいですよ
じ:ふんなもんなら買ったほうが、ええじゃわ。えれえめ、せんでもええでなー
ヒ:・・・・・
じ:今年もやるじゃけぇー?
ヒ:ええ、春のじゃがいも使ったろかなって思って
じ:春のじゃごでは〜カンやろ。種、買ってこずにヤルやつぁー聞いたことがねぇーじゃわ
ヒ:・・・・・
じ:農林一号けぇ?
ヒ:出島です
じ:ふんなもん、よけぇーーできせんうぇー

(ヒ)ぜ〜〜〜〜ったい、見つからんとこに隠しとく

じ*に連れられるまま毎度の会話を繰り返し畑作業。里芋、ネギ畝に追肥をし、軽く土寄せと草むしり。

あっ!そういえば〜洗濯もんがどうのこうのって言ってたやん。やばい!
急いで帰り、洗濯干しと記憶に残る申し送りを済ませる。

後〜なんやったっけ?ありり・・忘れてまった。あちこち家の中を見ながら思い出しては〜メモってみる。

『おーーおるかぁ〜〜?』
「ええ、いますけど・・・」
洗濯物や言われてた用を思い出し一人置き去りにして帰ってきた、じ*。そのまま帰ったのか、また出直してきたのかは解からないが午後から〜また顔を出す。
『カーマ、いけせんけぇーー』
「いやぁ〜用は無いですけど・・・」
『わしゃー、かいてぇーもんがあるじゃわなー』
行きたいなら行きたい、乗せていって欲しいならほしいと、なぜ素直に言えないのだろうか。

昼食も程ほどに、じ*を乗せホームセンターへ。
じゃがいも、にんにく、アサツキ、ラッキョウなどは並べられているが〜じ*お目当ての苗類は、まだ早く良い物が無い。
『わしゃぁーええじゃわ、もうけぇーるうぇー』
「えっ!?買わないんです?」
『わしゃー、こんなもん、いらんうぇー』

お目当ての物が無く、ご機嫌斜めのじ*。
『あっちの苗屋にあるって、聞いたうぇー』
「そうですか〜?まだ、早いんちゃいます?」
『ほんなこたぁーねぇーうぇ。あるって言っとったうぇー』
どうやら、もう1件行きたそうな雰囲気。
「いいっすよ〜行きましょうか」
結局、それから苗屋2件をハシゴするが予想以上に質の悪い苗ばかりで最終的に諦めた、じ*。

洗濯物を取り込み、探検隊の散歩などを済ませると〜そそろそ夕方間近。
“メロン採ったけど要らん?取りに来てよ”
畑仲間の人から携帯に電話があり、いそいそと出かけてみる。秋野菜や夏野菜の出来不出来を含め、しばし畑談議。

“*時くらいに帰るから迎えに来て”
合宿から帰ってくるグータラからメール
“解かった、じゃあ*時に駅に行っとるで”

畑仲間の人から黄瓜4個、キクメロン5個となぜか芋焼酎を貰い受け帰宅。
夜になったら、なにするんやったっけーーーメモっておいた紙を見ながら〜夕飯などの支度を済ませると、そろそろグータラの迎えの時刻。

“おう!どうしたんや!”
待ち合わせの時間に駅につくが、何分過ぎても駅から出てこないグータラ。携帯に電話するが、毎回留守電。仕方なくメールをするが、返信も無い。
そろそろ1時間も過ぎようとした頃に、ようやくメール。
“ゴメーン、*時*分の電車に乗る”
“解かった、どうしたんや?なんかあったのか?”
逆に、これくらいの時間待たされると、人間〜怒りを通り越し心配になってくるから不思議。普通なら怒鳴り散らすとところだが、まあ〜無事なら良いや、何も無くて良かったとなる。

まだ1時間もあるなら帰るかーーー。
一度帰宅し、風呂の用意やら片付けやらをしていると〜また電話。
『あのぉーー駅に着いたんやけど・・・』
「ええ〜?*時*分違うの?」
『いや、また待たせると悪いと思って・・』
「はい、はい。解かったわーー今、行くから」

まったくもう、連休最後の日だって言うのに〜なんちゅう一日じゃ!(T_T)


ーーーー☆ーーー(16日火曜日)ーーー☆ーーーー
携帯マニキュア?

昨日までに予定していた大方の作業は済み、残すはニンジンの種蒔きのみ。
撤収したベビーレタスミックスの後を深めに耕し半分シルバーマルチをして大根と一緒に播いてみる。

大根は少し早い気がするが〜一応夏播きと書いてある。シルバーマルチに穴を開け、ひと穴に4粒づつ。ニンジンは筋蒔きにして2列、薄めに土を被せ虫除けネットで保護。

朝、遅めから初めて1時間も掛からない作業、余った時間にいちご苗の選別をする。
親4株から伸びたランナー、四方八方に伸びどれが子株だか孫株だか〜既にごちゃごちゃ状態。これ以上ややこしくなっては植え替えの時に時間が掛かる。ランナーを伝い孫株らしきものへ簡単な目印をつけてみる。
枯れた葉っぱや玄孫まで伸びたツルを切り取り、整理整頓と足の踏み場も作る。

正午少し前、明日からの韓国行きの打合せを兼ね、妹が単身での里帰り。
昨年までは子供を含め家族連れだったが、そろそろ大きくなった子供達も着いて来なくなってきたらしい。

彼女がくれば〜昼間から決まって酒盛りが始まる。
未成年以外は全員飲める家系、というか〜呑みたい人間の集まりだから〜しょうがないと言えば、しかたがない。

子供の話から始まり仕事場や家族の愚痴、そして昔の話とつながる。微妙に話の内容は違うが毎回ワンパターンのストーリー。もう何十年続いてることか・・・。
年が若かった頃は子供の話がほとんどを占め、そのうちに愚痴の時間が長くなり、最近では、もっぱら昔話が一番長くなったような気がする。

そう言うもんかなぁーーーやっぱり。もう〜みんな、そんな歳なんやろねーー。一緒に歳くってるから解からんかったけど・・・。
なんとなく一人で納得してみる、お盆の昼下がり。

真昼間の酒盛りが終われば〜続いて、お昼ねタイム。
涼しくなった夕方、少し重い頭に新鮮な空気の入れ替えをしながらブラリと畑を覗いてみるが〜作業をする気もなし。


『ちょっと携帯貸して〜』
「うん、どうしたん?」
『ええから貸して、お洒落にしたるで』
「うん?変なことせんといてよー」
『ええわ、ええって』
コンタクトの上に年寄り眼鏡を掛け、なにやら必死に作業。
「なに、それー?何書いとるの?」
『今、流行っとるんやて〜知らんの?』
「そんなもん知らん。変なふうにせんといてーよ、そんなの自分のでやりゃーええやん」
『いややね。失敗したら、ややもん』
「なんやねん、それ」

連休も5日目が過ぎ、そろそろ退屈になった夜の出来事。


ーーーー☆ーーー(15日月曜日)ーーー☆ーーーー
年寄りの証

午後を過ぎてから曇が多い天気、気温は高そうだが直射日光は無く、これくらいなら大丈夫だろうと早速畑へ出かける。

粗お越しをしておいた第二畑の畝作りから始める。この第二畑には、秋ジャガ、ごぼう、ニンニク、大根などを予定。
大きな草の根を取りながら順に畝を作る。途中、余ったサツマイモ苗を南瓜の隅に植えてしまった場所があり、そこを回避しての変則畝作り。計画性も無く植えた罰だから文句は言えないが、ツルを伸ばし葉を広げているサツマイモを抜く事も出来ない。

少し曲がりくねってはいるが、6畝分完成。もちろん〜通り道は無い、つめ詰めの畝。
ジャガイモ3〜4畝、大根1畝、残りを牛蒡とニンニク。これで〜第二畑の秋から冬の予定は決まったと〜心の中でニンマリ。

ついで〜第一畑のキュウリ、ゴーヤ、十六ささげの撤収作業。
今年からツルものネットを何度も使える高級品(ちょっとだけ高価、ほんの少し)に変えた為、例年のような無茶な撤収は出来ない。
ネットに絡まったツルをコマ目に切り取りながら解さなければならない。チマチマとした作業は昔から大の苦手。暑さとイライラで途中何度も挫折しそうになるが、ここは我慢我慢。片づけもキチンと出来てこそ菜園主というもの。

辺りが薄っすらと暗くなり始めた頃、作業は終わる。
ふぅ〜〜やっと終わった。やりゃーーできるじゃん、良く我慢したなぁーーー、エライぞ!じぶん。


13日の夕方、会社の若い子から母が亡くなりましたとの電話がある。お通夜は14日、告別式は15日。
通常なら、そのまま会社へ連絡をすれば〜それなりの対応をしてもらえる。だが、今日はお盆休み。

あちこちに電話を掛けまくり、やっと捕まえたのが総務部長。
“スマンねーー会社の代表として頼む”
「はぁーーいいですけど・・」
“花と弔電は手配しとくから”
どちらにしても〜行くつもりではいたから問題は無い。
会社から一人だけなら、通夜では無く、やはり告別式に行くべきだろう。
それならばと、朝からの菜園仕事はパスし10時からの式に出かける。

「もう行くわ、遅れるといかんで」
『もう行くの?まだ8時前やよ、あんなとこまで2時間もかからんと違うの』
「ほんな事言ったて〜初めて行くとこやし、休みやから会社から誰も来ーせんし、迷って遅れたらマズイやん」
『それにしても早過ぎると思うけど・・・』
「なんで〜昨日、下見に行ったらって〜言ったのは誰やった?」
『・・・・、ほんなら〜好きにしやぁーー』

車に乗りナビで検索すると、目的地まで21.5k。
近くの国道まで出てからは、ほぼ一直線で3回ほど曲がるだけと出ている。
20kちょっとなら会社までの距離と同じだから〜1時間くらいか。でも〜なんかあったら困るし、あせってもイカンし、やっぱり早めが良い。

いつもなら、あちらこちらで大渋滞を起こす幹線道路も、さすがにお盆休み。車の量はそれなりにあるが混雑は無い。
幹線道路から外れ、10分ほどで目的地周辺と言うナビ。

あっ!ここじゃん。解かりやすーーーー。時刻は8時45分を少し過ぎたばかり。
あちゃ〜〜めっちゃ早かったやん。こんなに早く行くのも変やしーーどうすっべ。最寄のコンビニに車を止め、時間つぶし。

9時15分過ぎ、携帯にメール
“場所解かった?道混んでますか?”
おりょりょ?心配してのメールかいな。子供じゃあるまいし・・・。
“解かりましたぁーーV。9時に着きましたぁーーあははは、V”

10時からの式、9時前に到着したとは〜ちょっとカッコが悪過ぎる。少しサバを読んで9時と返信。
“やっぱり、そんなことだと思ったわ。歳くったって証拠、よく自覚したほうが良いよ。がははは・・・”

なんやねん、遅れるよりマシじゃん。(`-´)ノ


【じじとの会話】撤収
じ:おーーなにやっとるじゃ
ヒ:えっ!何って・・・
じ:こんなあっついときになにやるじぇーー
ヒ:いや、あのー片付けしてるんですけど・・
じ:なんじゃ、ほぉーけぇーー片付けけぇー
ヒ:ええ(見て解かりそうなもの)
じ:そこは、なに植えたったけぇーな
ヒ:えっ?ここですか?ここは〜キュウリとゴーヤと十六です
じ:あっ、ほーじゃったなーー(うろうろキョロキョロじろじろキョロキョロ)
ヒ:どうしたんです?なんか探しもんです?
じ:おーどっかにニガ瓜あーせなんだけぇーー?わしゃーあれぇー1本貰ってくうぇー

(ヒ)なんやねん、事務員と一緒だっちゅうの(×_×)


ーーーー☆ーーー(14日日曜日)ーーー☆ーーーー
作れない野菜

昨日、耕しと石灰撒きまで終えた第二畑、一雨降るまでしばらくの間放置予定。上手く行けば今夜あたり夕立があるような雲行き、そこそこの雨さえ降れば休み中に畝作りが出来るというもの。

二日続けてのハードな作業も終わり、今日はゆったりしようと朝から寝坊。
遅めに起床しポット苗の植え替え、間引き、水菜の種播きなど、ゆっくりと時間を掛けて行う。

プチヴェール3ポット、晩生キャベツ12ポット、早生キャベツ6ポット、ブロッコリー10ポット、カリフラワー6ポット、植え替え&間引き。
水菜10ポット種蒔き。
まだ苗が小さいこともあり定植は今週末20、21日もしくは〜月末あたりになると予想。

『今日は行けせんの畑?』
「いかせん」
『最近あっちの畑ばっかり行っとるで今日も行くんかと思ってさぁーー』うん?なんちゅう嫌味なヤツ。
「しゃぁーないやん、草刈らんとイカンもん」
『ふ〜〜ん、で終わったの草むしり?』
「うん、だいたいは」
朝っぱらから、訳のわからん会話があり今日は意地でも行くつもりは無い、第二畑。

行かないと決めると他に何をしようかと持て余す身体。
午後から種袋を出して、あれやこれやと考えてみる。

「今年って〜チンゲンサイどうする?」
『うん?少しだけ作って、よぉーけは要らんよ』相変わらず我がままなヤツ。この類の野菜で〜お気に召す量などと言われても正直に困るというもの。
「ほんじゃ〜ケールとか高菜、サンチュは?」
『いらーん、全部いら〜ん』この前まではサンチュはなぜ無いのと、うるさいほどに言ってきた人が〜いらんの一言。
「なんか〜他にこれが欲しいって言うの無いの?」
『う〜〜〜ん、あっ!あるよある』
「なになに、どんなの?豆?葉っぱ?芋?なんでも言ってみて、なんでも作ってみるから任せなさぁーーい」

菜園オタクにとってリクエストされるほど嬉しい事は無い。上手く出来なかったら、失敗したら、そんなプレッシャーや恥ずかしい気持ち、プライドも〜もちろんあるが、そんなものは〜どうでも良いこと。
作る前には、間違いなく頭の中にリッパな野菜がいつも出来上がっている。

種を買う時、失敗するなどということはサラサラ思わない。数ヵ月後にはリッパに成長した種袋の写真のような野菜が手元にあるのが解かる。
種を播き芽が出始める頃、あり?少し水加減が悪かったかな、と思ってはみるが〜まだまだリッパな野菜は見える。
芽が出て苗が大きくなりつつある頃、今度作った時は失敗はしないだろうと考えてみる。リッパではなくても良いから、それなりの形さえしてれば良いから、と心の中で願う。
苗が大きくなり実や葉っぱが成長した頃、どうして今年の天気はこうなの!天気さえ良かったら・・・。

もう何度も繰り返して来た、種蒔きサイクル。

「で〜何よ?はよぉーー言って」
『虫食ってない野菜』

ばぁ〜〜〜ろぉ〜〜〜(`´ ;)


ーーーー☆ーーー(13日土曜日)ーーー☆ーーーー
見ぃーせん聞かせん言わせん

昨日の夕方、日が暮れ掛かった頃、辛抱しきれずに畑に出かけ穴を掘り、刈り取った雑草や南瓜のツルを埋めるまでの作業を済ませておいた。
今朝は粗お越しから、大きな根っこ取りの予定。

スコップ、三角鍬の2点セットを持ち、少し遅めに第二畑に向かう。
一昨年まで、粗お越しといえば鍬を持ちガンガン振るっていたが〜その夜からあくる日に掛けての腰の痛みがどうにも我慢出来ず、昨年からは鍬を止めスコップを使いだした。
『んなもんじゃいかんうぇー鍬つかわんのけぇー』

当時、会うたびに言われ続けてたが、最近は〜どうやら根負けしたらしくスコップを使っていても何も言わなくなった、じ*。

南瓜、ズッキーニ用にマルチした場所はさすがに雑草も少ない。数本長めの草はあるものの、頑固な根っこもほとんど無い。反面、マルチをしたなかった場所は数ヶ月前に耕し&草取りをしたとは到底思えないような状況。
スコップで掘り起こしながら根っこについた土を払い落とし、草の根を捨てる。小さいものはスコップで切り刻み土の中に鋤きこむ。木の枝や球根みたいな妙な物や芋虫も、やたらに出てくる。大きな力仕事とチマチマとした手作業を繰り返しながらの耕し。

そういえば〜石灰チッソが良いとか日記に書いてあったし、昼から買って来ようか。確か〜虫除けにもなると聞いたことがあるし。

半分ほどの耕しが終わった頃、近くに車の止まる音。
ブオーン、キッ!グーン、ブォッブォッブォーーーーーゴン。

ゴン?ゴンて何?

畑と道を挟んだ向かい側の家。その家の北側には一段積みされたブロックで2台分の駐車スペースが作ってある。クリームと薄茶色のツートン、8人乗りのワゴンはいつも止まったまま。
大きなワゴンの隣、ついさっきまでは空いていた駐車スペースに入っていった小型の車から音が聞こえたのは間違い無い。

車を降り、右後ろを覗き込んでるドライバー。明るい黄緑色のティーシャツと紺色のジーンズ、黒く光るサンダル、今日もセンスが良い。

『こんにちわ〜〜♪』
「あっ、こんちわーー」今、初めて気が付いたんです。必死で作業してたから、まったく知りませんでした、という態度で。
『すっごい音しましたよね〜ガンって、聞こえましたよね〜』
「えっ!いや・・・」もちろん知ってはいるが〜ここは素知らぬ振り。すごかったですね〜大丈夫でした?などと相手の恥ずかしい所を、わざわざ言っては絶対にいけない。こうゆう場合、見て見ない振りをするのが肝要。
『やだぁ〜〜恥ずかしー♪』
ポニーテールに結んだ首をちょこんと屈め、左手で頭の後ろを撫でるしぐさが〜なんとも言えない。初めて見る苦笑いも〜新鮮そのもの。
弾むような駆け足で家の中へと入って行く水玉さんを作業の手を止め見送る。

午後、いつものホームセンターに出かけてみる。一人は探検隊の餌と少しばかり日用品の買い足しに。もう一人はアッシー兼、菜園用品のチェック。

石灰チッソってどこにあるんだっけ〜?
培養土、肥料などが並べられたエリアを丹念に見ていく。
これは〜消石灰だしこれは、苦土石灰。変やな〜置いてないんやろか?
『買ったの?なんとか石灰』
「うん?まだ。見つからんもーー」早々と自分の用を済ませ、早く帰ろうと言わんばかりの態度。
『店の人に聞きゃーーいいがね』
「う〜〜ん。でも〜聞くと買わなやらしいやん」
『はぁ〜〜ん?バカちゃう』
「あっ!これって過燐酸石灰、この辺やて〜たぶん」
『どれでも一緒やないの、早よしてよーー』
買いもせずに、いつまでも見て歩くのがお得意の人の言うセリフではない。人の振り見て我が身を正せ、って〜ことわざは、こうゆう時に使うもの。

「あっ!あった、あったこれやん、石灰チッソ。肥料、農薬、ほぉーーやっぱ消毒にもなるのか〜〜なるほど、なるほど・・」
『ほんじゃーそれ買やぁーー、それがええって』
「うん、そうしよっか・・。いくらなん、これ?」

『あれ?どうしたの?帰るの?買わんの?』
後ろから聞こえる声を置き去りにして、急ぎ足で駐車場へと向かう。
『なにぃーー?なんで止めたの?』
「いいの、ここには無かったことにするの!」
一瞬、うん?とした顔はしたが〜長年一緒にいると、さすがに気が付くのも早い。
『ドケチーィー!¥3,000くらい、しれとるやんか』

うっせーーー。
ポリシーってものがあるんです。(`ヘ´)o


ーーーー☆ーーー(12日金曜日)ーーー☆ーーーー
震える手

昨夜は12時過ぎまで飲んでいたが〜やはり連休初日。誰に起こされるともなく6時過ぎに起床。7時前には鎌、三角鍬を持ち第二畑に立つ。

この第二畑、次に予定しているのはジャガイモ、牛蒡、にんにくなど、それほど急いで準備をしなくても十分間に合うのだが、想像以上にひどい雑草だけは早めに処理したいと以前からずっと気に掛かっていた。出来れば草刈だけをして南瓜はもう少し置いておきたかったが、縦横無尽に延びたツルを残し大きくなりすぎた草を刈るのは至難の業。ここは〜目を瞑り南瓜を撤収する事にした。
まずは〜大きそうな南瓜、ズッキーニの実を収穫し端のほうから順に草ごと刈り取る。さつまいも畝や隣の畑に延びたものは巻きヒゲをコマ目に切り取ってからツルを切る。届かないところは〜多少の犠牲覚悟でブチブチと引きちぎる。

スギナを初め名も知らぬ雑草は中々根から取るのは難しい。とりあえず地上部だけを切りとり、畑の隅に集める。
7時から初め、大まかな草刈を終えたのが11時過ぎ。予報では曇りのはずが朝から雲も無く、とっくに30℃は超してると思えるほどの暑さ。休み休みながらの作業も、さすがに〜少々疲れ気味。

刈り取った草を穴を掘って埋める作業は残っているものの、これ以上は歳を考えると危ない。
家に戻り、しばし休憩。

あれ?どうしたんやろ?止まらんやん、あれぇーー?
グラスに紫蘇ジューを注ぎ飲もうとする手が震える。右手で左手首をぎゅっと握っても変わらず震えつづける左手。

なんじゃ、こりゃ?まさか〜アル中ってこと?そういえば〜ここんとこ飲みすぎだったし、マジ?やばいやん。
グラスを右手に持ち替えてみるが、テーブルに置いたグラスを持った瞬間から小刻みに震えだす右手。左手よりもかなり重傷っぽい。

「ちょっと、手が震えて止まらんのやけど。これってアル中?」
『どれぇーー』
グラスを持ったまま震えてる手を見ながら怪訝そうな顔つき。
『こんなに暑いのに、やっとるからやわーー塩、なめやー塩』
そう言いながら味塩の入った小びんを差し出す。
「塩分欠乏だとこうなるの?」
『知らんけど、そんだけ汗掻いとりゃ塩不足にもなるわさ』

塩分不足で手が震えるなどと今まで聞いたことも無い話だが、このまま震えが収まらなくなったら正直恐い。とにかくなんでもやってみるのが先決。
手のひらに山と積んだ塩を舐める。
「うめぇーーーやん、塩って〜中々上手いやんねーー知っとった?」
『あほちゃう。ちょっとの間、畑に行ったらイカンよ』
行けと言われても気色悪くてとても行けそうに無い。汗でびっしょり濡れた体をシャワーでスッキリさせ、家の中で秋野菜種の準備をする。

「まだ暑そうなやぁーー、もう手は震えとらんけど〜やっぱイカンはなぁーまだこんなに暑いし」
「今日、曇りって言ってたやん、どうなっとるんやろ。雨降りそうにないやん、また嘘ばっかしやん天気予報」
『暇やったら紫蘇ジュー作っといて、1本でいいから』
椅子に座ってみたり寝転んでみたり、カーテン越しに窓の外を眺めてみたり、家の中をソワソワソワソワ。腹を空かせた熊の様にウロツクのを見るに見かねたのだろう。
誰に言うでもなくブツブツと言ってるのが聞こえて、うっとうしくなったのかもしれない。

「OK、OK作りますがね」
『1本だけでええよーー冷蔵庫に入らんで』

そろそろ花が咲きそうな赤紫蘇と青紫蘇を1:2の割合で切り取り、今回はミックス紫蘇ジューの予定。

「出来たよ、ミックス紫蘇ジュー」
色は赤より少し薄め、味は限りなく青に近い渋め。
『どれが、いちばん良かった?』
「う〜〜ん、やっぱ赤かな?
『単純やねーー』

どれが良い?って聞かれて赤って答えただけなのに〜なんで単純なの?
どういうこと?(・・?)


ーーーー☆ーーー(11日木曜日)ーーー☆ーーーー
運勢

日本は熱帯地方に変わってしまったのだろうか。35℃を越す日はいつまで続くのだろうか。今日も暑い夏空が広がる。

昨日の飲み過ぎと明日からの休みという安心感からか驚くほどに寝坊。今日から休み?の一言で飛び起き、朝のチェックもせず出勤。

朝の混雑が無いとはいえ、さすがに20分も遅れて出発したのでは完全に遅刻。
慌てて事故でも起こしても困る。まあ〜少しの遅刻なら仕方がない、ゆっくり行くしかないとマイペースの運転。

通常の通勤時間は約1時間15分。
7時半には〜だいたいこの辺り、8時だったらここ。この交差点を8時5分前までに過ぎれば十分間に合う。
などと毎日の事でもあり、目安らしき時間や場所の設定が暗黙に自分の中に出来ている。

お〜〜〜めっちゃツイトルやん、全然信号待ちしなくていいやん、どうなってるの?
1時間15分の道のりで、いくつの信号があるか数えた事はないが〜だいたい止められる信号は決まっている。

ここも〜セーフ、さっきもセーフ。そう言えば〜踏み切りも止まらんかったし、今日は何か〜良い感じじゃん。

完全に遅刻と覚悟はしたが、全くの予想外でギリギリセーフで間に合い、休み前で〜かなり忙しいと思っていた仕事も不思議に順調に進み午後からは余裕すら出来てくる。

★…☆…★…☆…★…☆
★山羊座の明日の運勢★
☆☆2005/8/10発行☆☆☆
★…★…☆…★…☆…★

総合運・・・☆☆☆☆
健康運・・・○○○○
恋愛運・・・◎◎◎◎
仕事運・・・◇◇◇◇
金運・・・・¥¥

時間も出来た午後、送られて来ていたメルマガをチェック。
なぁ〜〜るほど、今日は〜なんか上手く行くって思ったら、めっちゃ運勢が良いじゃん。(=^▽^=)

毎日の運勢は、このメルマガ以外にも“めざましテレビ”で毎朝チェックするのだが〜今朝はそれどころでは無く、見てない。

運勢が良い日は少しばかり行動的に、悪い日はなるべく控えめに。誰に教えられたという訳でもないが〜自然と身についてしまった最近。

明日からは〜休みだし、今日は運勢も良いし。ぐふふふふ・・・・・ぎひひひひ・・・・。(●^ε^●)
たかだか〜朝遅刻しなかった、仕事が早く片付いた、運勢が良い。偶然と言うか〜年に数回はある普通の出来事で〜どうってことない変わり映えの無い日ではあるが〜自然と楽しくなってくる単純明快な性格。

お盆休み前の最終日だし〜休み前に宴会するって言ってたから、ちょっと寄ってみるか。
いつもの居酒屋、お盆休み前に集まって飲み会をしようと火曜日、常連さんから言われてたのを思い出す。

ちょっと、財布が風邪気味だし〜銀行寄ってから行くか。
・・と思ってはみたが、走ってる車を止めATMに寄るのも面倒。控えめに飲めば〜たいした金額も必要のない安酒屋。それよりも早く行きたいという念が強かったと思う。(後から考えると・・・)

仕事も早く片が付き、いつもより1時間は早く到着。店の中からざわざわとした声が聞こえる。
あれれ、もう、やっとるんやん〜暇な連中ばっかちゃうかーー。

時刻は7時ちょっと過ぎ。日の暮れが遅くなったとはいえ、まだ明るさはある。さすがにカラオケまでは聞こえないが、馬鹿騒ぎっぽい声が店の外まで聞こえてくる。

「あれ〜?どうしたんですか〜今日はめっちゃ早いですねーー」
『おーーーおっせいわーー。なにやっとったんじゃーー』
「だってまだ7時ですよ、いつもより随分早いですってーー」
『なぁ〜に、けぇーとるじゃー。6時半からって、こねぇーだ言ったやろ。みんな、ちゃぁ〜〜んと来とるで、おっせいのは誰かひとりだけやわ』
「えっ?6時半って言ってましたっけ?」
『酔っぱらっとったんで、忘れてまったじゃわ。まあ、ええわ〜飲め』
「あ、ありがとうございます」
いくら酔ってたとは言え、約束した時間を忘れることはない。たぶん、自分達で勝手に決めたのだろうが〜まあ、それくらいなら許せる範囲。

『おー、これも食え、これもあるで〜今日は飲まなかんでーーぎゃははは・・・』
「あ、はぁ・・・。でも、そんなに〜よぉーけぇーは食べれんですよーー」
『なんじゃぁ〜?食えん?わけぇーもんがそんなこと言っとたらイカンがや』
「それにしても〜すごいですねーー今日の料理、どうしたんです?何かあったんですか?おめでたい事でも?」
『そりゃーめでてーわさ、あしたから盆休みやで。こまきゃーことはええで、まあ〜のめぇーー』
うんもすんも無く、注いで注がれて休み前という安堵感から楽しい雰囲気も盛り上がる。

「で〜〜いったい今日はどうしたんです。いつもと料理とか違うじゃないですかーー。それに頼んで無いのにどんどん出てくるし、誰ぞのオゴリですか〜〜?」
『はぁ〜〜?なにをごちゃごちゃ言っとるんじゃ?オゴリのわけ、ねぇーーじゃろ。後から皆で割るじゃわ。ここ終わってから〜もう一軒あるで、もう頼んだるで〜そこも入っとるで一緒やで。来んとそんするで、こなかんわなぁーー』

えっ?と聞く暇も無く、あっけにとられる。
ありゃ?嫌な予感。(・・?)



【本日の作業】
・里芋畝草刈り&追肥
・ネギ畝追肥


画像1:ミニ朝顔(ピンクに白の縁取り)
画像2:大輪朝顔(駐車場の上まで花が・・)
画像3:携帯に〜いたずら書き?

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家庭菜園してます。
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