青い薔薇、ブルーヘヴン
2005/08/07 (日)

harenotikumori.gif 朝刊に夕方からの雨マークを見る。今日の天気は、また外れかと頭の中で予測。気象庁より正確な自分の予報が恨めしい。

だらぁ〜っと過ごした昨日を反省し朝から畑に出かける。
豆取り用に残した十六ササゲ、鞘が枯れだしたものから収穫する。さすがに花の数はもう少ないが、それでもまだまだ小さな鞘はたくさん付けている。

踏み潰した種やったのに、なんか〜良い感じじゃん、この豆。

今年はなぜか虫の被害が少なく、嬉しい誤算。
ここら辺ではササゲにつく虫を“うんか”と言う。字も解からないが鞘の中に入り豆を食い荒らし鞘が黒く汚く破れてくる。その見た感じがまさしく鳥の〜う*こに似てるから、そう言われるのかもしれない。
スズメや小型の鳥が新芽を食べるのも困るが、この“うんか”は見た感じが汚く、どうにも嫌な虫。

食用の豆を買って播いたウズラ豆、本葉が3〜4本までに成長。どうやらツルは出ないようだが見るからにインゲンと同じ葉っぱ。この時期にインゲンは〜まず出来ない。葉っぱも繁り花も咲くが実が付かない、例え付いても大きくならず落ちてしまうのが大半。一抹の不安を抱きながら軽く土寄せする。
2回目のトウモロコシにカラスの被害を見つける。まだまだ熟しきってない青い実のトウモロコシ、皮は破れ無残に突付かれている。

こんにゃ〜ろぉーー、怒カラスめーー!!

畑の隅に集め、風で飛ばないよう石を乗せておいた水切りネットを取り出し、とりあえず被せて保護してみる。

グルッと畑を一周し、しなければならない事を考えてみる。
パプリカやトマト、ししとうの収穫、ペピーノのワキ芽欠き、ずっとしてない水遣り、所々に生えてきた草むしりなどなど。
畑に来る前には、よし!今日こそやるぞ!とは思うのだが、いざ来てみると〜萎えてしまう気力。

「どっか〜行こか?」
『あれ?畑は?今日は、もうやらんの?』
「うん、なんかやる気にならんもー」
『ふ〜ん、珍しい。で〜どこに行くって?ホームセンター?』
毎週、どこかに行くと言えばホームセンターか昼を食べに近くのレストラン程度、長年の習慣とは恐ろしい。

「ちゃう、もっと違うとこ、遠いとこ」
『ふ〜〜ん?ええよ』

行く場所も決めないまま車に乗り込む。
前々から一度は走ってみたかった東海環状高速に乗り、中央高速方面へと走る。
この東海環状、今年開通され〜東海北陸道、美濃IC付近から中央高速、多治見IC付近につながる。片道1車線で対面通行という高速走行では走りにくい道だが、そこは通行量の少なさでカバー。

フロントガラスに広がる、はるか前方。バックミラー越しに見える、通り過ぎた後方の道。1台の車も人影も見えない貸切の道。緑濃い山々の斜面、大きく広がる田畑、点々と見える昔ながらの茅葺屋根、車の速度を60kに落とし、おっさんとおばはんのゆっくりドライブ。

窓を開ければ30℃を超す灼熱地獄だが、閉ざされた社内はエアコンが適度に効き快適そのもの。時刻は10時を少し過ぎたばかり。

「ちょっと暑いけど〜花トピアに行ってみよか、青い薔薇も見たいし」
返事は無いが窓の外の景色をうっとりと眺めながら頷く。

直接、花トピアに行くには〜まだ時間も早い。高速を途中下車してナビに写った清水寺へ向かってみる。
漢字では清水寺と書くが、“きよみず”と読むのか“しみず”と読むのか〜それさえも解からないままナビだけが頼り。

梨割山の麓にある清水川公園に車を止め、見上げるほどの急な石段を登りはじめる。
『あれ?こんなとこに杖が置いたるけど』
杖と言うには、程遠い。曲がりくねったような木の枝らしきものが十本ほど、金網のゴミ籠の中に無造作に入れられている。
「大丈夫、大丈夫、要らせん、要らせん」
石段沿いに流れる、せせらぎからチョロチョロと水の音が聞こえる。山からの湧き水だろう、綺麗な澄んだ水が忙しそうに流れて行く。ところどころに咲く山百合が、なんとも愛らしい。

休みながら登りきった石段、100段は無かったような気がするが〜杖の意味、ここまで来て初めて解かる。

坂上田村麻呂が開基だというこの清水寺、由緒がある寺なのだろうが〜我々には解からずじまい。出来ればルビをふって欲しかったと思う。
きよみずか?しみずか?その疑問を残したまま花トピアに向かう。

4〜6月にはバラフェスタがあり来場者で混み合ったこの会場も、さすがにこの時期はガランとしたもの。だだっ広い駐車場に停めてある車も数えるほど。
日陰の無い真夏の炎天下、それも12時近くであれば尚更のこと。

「どこにあるんよーその青い薔薇。昔は展示場の中やったやんかーー」
『今は〜露地植えしたるんやわー。こっち、こっち』
薔薇フェクタ期間中に友達と来たことがあり、場所を知ってると言う。さっさと歩き始め会場の奥へ奥へと進む。

「遠ぉーーーい、どこまで行くの?目玉商品やから、もっと近いんちゃうの?」
『まんだまんだ、ずっと奥なの』
西ゲートから入り東ケートまでの右迂回の順路、約2/3ほど行ったところで立ち止まり、ここら辺にあるからと二人探してみる。
「何本くらい植わってるの?た〜〜くさん?」
『1本だけ』
日本で初めて出来た青い薔薇、たったの1本とは〜これいかに。それとも〜それほど難しいものなのか、青い薔薇は?

「あお〜あお〜青い薔薇はどこかなぁ〜〜、クッククック〜♪私の青いバラ〜♪〜はどこ?」何気なしに口ずさんでしまった、歌。
聞こえてたのか、聞こえてなかったのか、自分でも恥ずかしくなり、ちょっと赤面。

世界一の薔薇園と自負するだけのことはあり、真夏のこんな時期にでも赤、黄、ピンク、白など色んな薔薇が咲き乱れ、中々見つけられない。
「良くこんな時期に咲くもんやねーー感心するわ」

しばらくあちこちを探し回り片隅で立ち止まる。立て札を見ながら手招き。
「あったの?」
『あったけど・・見んほうが良いかも』
変なことを言うヤツだ。これをワザワザ見るために来た筈なのに・・・。

「なにこれ?青ないやん、白やん」
去年、展示場で見たブルーへヴン、確かに青い薔薇というか〜青みが掛かった薔薇といったほうが合ってるような色合いだった。

『きっと日に焼けて白んだん違う?』
少し茶色くなりかけた花びらを掻き分け、奥を覗いてみる。微妙に青みがかかった色がかすかに見える。

『青い薔薇が露地植えが出来るようになったなんて、すごいことやねぇーー』
「うん?そうやねーー」
青い薔薇がどれだけすごいのか〜しっくり来ないまま。園内にある、珍しい実を観察する菜園オタク。

やっぱり、こっちのほうが性に合ってるなぁ〜〜。(>▽<)ゞ


(薔薇よりもやっぱり気になる実)
画像1:ハンカチの木の実(秋になったら中から白や黄色のハンカチが・・・)
画像2:バラの実(秋になったら中からかぐや姫が・・・)
画像3:りんごの実(秋になったら中からニュートンが・・・)

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家庭菜園してます。
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