ほおば寿司
2005/07/19 (火)

hare.gif 白い雲の塊が青い空に浮かぶ。2色の絵の具だけで描けそうな、そんな今日の空。

今日は早朝から浜松へ出張。
久々の3連休でボケてたのか少々寝坊。気になっていたミニトマトとゴーヤの収穫を済ませ慌てて出かける。

浜松市は全国でも珍しい12市町村が合併してできた県内で最も面積が大きな市。天竜川流域の西に面し北は長野、西は愛知の県境までというから、かなり広範囲になる。
浜松ICを降り、ひたすら南へ。
途中、1号線に合流し今度は天竜川の堤防方向へと曲がる。

家の近くに木曽川が流れ、河川敷は見慣れた風景ではあるが、所変われば何とやら。時間があれば川原に降り〜まったりとしたい気分になる。

6月末に出かけた三ケ日付近に比べれば違和感は無い、浜松の畑。違いと言えば〜里芋やサツマイモの成長が異常に早い事くらい。

午後5時までの作業を終え、一路帰宅。
一人の出張は気分的に楽、誰に気を使う必要も無くマイペースの移動。会社に戻るような差し迫った用も無く、このまま直帰。

9時少し前、火曜恒例の居酒屋へ到着。
『今日は、遅っそいがねぇーどこで浮気しとったじゃ?まさか、こんな時間まで仕事やねぇわなぁー』相変わらずの酔っぱらい連中。暑い中、一日仕事してきた者への労を癒し、お疲れ様の一言くらい言えないものか。まったく〜もう。(`ヘ´)o
「今日は出張行って来たんですよー浜松まで」
『なぬ?なら、土産わぁ〜みやげ。うなぎパイは無いのけぇー?』こらこらこらぁーー!お疲れさんが先だっちゅうの。よう〜こんなんで長年生きて来られたもんだ。(`-´)ノ
「だってぇー急いで帰ってきたし〜仕事やもん、土産なんて無いってぇー」

狭い座敷では桶に入れられたご飯をうちわでしきりに煽っている。
珍しいなぁ〜居酒屋なのに寿司でも出すんやろか?誰も食べんかったら〜また割り当て!とか言って無理やり持たされるんやろか?やな予感がチラリとよぎる。(´_`)
『なぬ?ねぇー!ふんじゃぁーええわ、そうゆうヤツには〜やらんで。今〜ええもん作っとるで、なぁーーママ』

振られたカウンターの中も相手が酔っぱらいでは返事に困る。ニッコリと愛想笑いだけ。
「なに作ってるんです?寿司って珍しいじゃないですかぁ〜?」
『うん?これ、なにか解かる?解かったら〜食べさせたげる。若いで〜知らんかもしれんわねぇーー』

カウンターの中から差し出された大きな緑色の葉っぱ。
「あらら?ほおば寿司作ってるんですかぁー、ここら辺に〜ほおばってありましたぁ〜?」
『ほおば、知ってるんやねぇーー。見直したわ〜♪』

確かに〜この店では若いが、世間ではとても若いとは言えない年代。40年代でもない、おっさん。これくらいの事は知ってて当然の話。
『ここら辺には無いでねぇ〜在所に帰って採って来たんやわぁー。もうすぐ出来るでね〜良かったら持っていって、ね』

ほおば寿司は主に岐阜県の山間部で良く見かける。
ほおばと言う大きな葉っぱに寿司飯を包む。葉っぱは食べられないが〜かすかに匂う、ほおばの香りが寿司飯に合い、食欲をそそる。少な目のご飯の量も〜これまた適度で、つい〜もういっこ、もういっこと、手が伸びてしまう。

寿司飯は主にチラシ寿司、おにぎりの様にしぐれや昆布の佃煮、鮭を芯に入れたりもする。だが〜さすがに梅が入ってるものは見たことはない。
チラシの具もお好み次第で〜決められたものはなさそう。

山間部の、ちょっと古い民家にお邪魔すれば〜大きな皿に山と詰まれた、ほおば寿司でのもてなしは今でも続いている筈。

「今、食べたらいかん?」
『ええよぉ〜でも、ほうばの香りせんよ。明日までまちゃーーえか』

帰り際。渡されたビニール袋の中に、ほおば寿司が2個。

明日の朝、食〜〜〜べよ〜♪(=^▽^=)

【今日の方言】
明日までまちゃーーえか
いいよね、解かったよね(肯定疑問形(?)・・余計に解からんくなりそう)

画像1:ミニトマト(今朝の収穫)
画像2:ゴーヤ(今朝の収穫)
画像3:ほおば寿司(水曜日朝、車中で撮影)

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家庭菜園してます。
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