2003/12/01 (月)
ああ、もう12月なんだと一年って早いな。 12月といえばもうすぐクリスマス皆そろそろどう過ごそうか考えプレゼントとか ケーキの事を心配し始めている頃なんだろうか。
ふと思い出した、そう私にとってのクリスマスケーキの想い出は 幼稚園か小学校低学年の頃だろうかはっきりとは覚えてないのだが 姉がお年玉でも溜めて買ったのだろう40センチぐらいの安っぽいツリーを出して二人で 原色でギラギラの電飾や綿を雪に見立てて一生懸命飾り付けをして、そして父の帰りを待っていた。
その頃父は子供の頃から奉公していた町の小さなパン屋さんに勤めていた。 多分あれはお店で売れ残った今ではまずいのであまり売れないバタークリームのクリスマスケーキを 父がもらってきてくれたのだろう、 それと1年に1回しか食べられない鳥のもも肉があって持つ所の銀色のアルミホイールが眩しかった。
その二つはすごく立派で四畳半の掘りコタツの天井が真っ黒ですきま風が吹き込んでいた部屋の中で ケーキは苺なんてのってなかったけど子供心にピカピカ輝いて見えた。
夢中になって食べた、でもやっぱり子供だから鳥のももはきれいに食べられなかった、すると父が私の食べ残しを しょうがないなって顔で食べてた、今ふとおもったのだがその時母と父の分のとり肉はなかったような気もする。
その頃は自分の家が貧乏だって知らなかった、そんなクリスマスでも楽しくて待ちどうしかった、 誰にでもある子供の頃のキラキラした思い出。
それから父は仕事を変え、私も成長して、いろいろあってお互い衝突することが多くなり話しをすれば喧嘩ばかりで 何年間も口をきかなかった、というより私がさけたり、無視したりしていたのだが。
そろそろ父が亡くなって4年になる。 ばちがあたったのか、自分にはもうこれ以上のクリスマスは過ごせない。
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