2019/01/13 (日)
11時からお寺で2/3の御忌法要(ぎょきほうよう) の事前打ち合わせ。お寺の世話役が集った。 方丈さん、方丈さんの奥さん、MKさん,SSさんの奥さん、 SHさん,KSさんの奥さん、自分、自分の嫁さん、 の8名。 最後に弁当をいただいて13時前に解散。
1年たつと忘れてしまうので備忘録として内容を ここに詳しく記録しておく。
前日(2/2)の朝、集合して餅つきと壁張りを行う。 お供物(おくもつ、当日の来た人に渡す袋入りのお 菓子100個くらい)も準備する。事前にそれぞれの 担当者が油料と塔婆料と佛餉と諷誦回向のお金を集 金する。お寺に直接持参する人もいる。案内書と封 筒を貰った。
昼席のみで夜席は行わない。
●塔婆回向(とうばえこう) 受付の担当を決めて おく。 希望者は一霊につき500円。帳面に名前と金額を記 入し、塔婆に名前(○○家先祖代々や戒名)を記入 して回向する。二霊(1,000円)や三霊(1,500円) の場合もあるので間違わないこと。最後に現金と帳 面の照合を行う。
注意:封筒に名前を未記入の人もときどきいるので 、その分は間違いなくこちらで封筒に名前を記入し ておくこと。 記入していないと誰から戴いたお金か わからなくなる。
●油料(あぶらりょう) 受付の担当を決めておく。 油料(3000円、5000円、7000円、1万円など任意額) 帳面に名前と、受け付けた名前と金額を記入し、金額 と名前を短冊に毛筆で記入して壁に両面テープで貼り 付ける。 壁張り分の毛筆で上半分に金額(金○○円)と下半分 に名前をフルネームを白い短冊に書いて張り出し。先 に短冊を半分に折り目を付けておいたから書くと字が そろいやすい。両面テープ使用して掲示する。西方丸 、仏教婦人会、なども書く。最後に現金と帳面の照合 を行う。
●佛餉回向(ぶっしょうえこう) 受付の担当を決め ておく。 佛餉回向とは自分の家の仏に仏飯をあげるのと同じ。 米1升または500円。できるだけお金で集める。帳面 に名前と、受け付けた金額を記入し、最後に現金と 帳面の照合を行う。
●諷誦回向(ふじゅえこう) 村内や世間や親戚などの希望者が対象。 希望者は一霊につき1000円。二霊は2,000円、三霊 は3,000円。 受け付け方は、亡くなった日、俗名、年齢、法名、 施主名、続き柄 (父、母、夫、叔父、叔母、兄、弟、姉、妹など) を封筒の表に記入してもらう。 諷誦回向については事前準備があるので前もってお 寺に申し込んでもらっておくこと。
以下引用
「諷誦(ふじゅ)」と呼ばれる歴史的仮名遣いで書かれた文章 を独特な口調で唱え、昔から口伝で伝わる詠唱をみんなで唱 え亡き人を供養いたします
「諷誦」とはざっくり言うと “この世は諸行無常でいつまでも体も仕事も家族もあるわけ じゃないよ ゆくゆくは虚しくなるから極楽往生をめざしま しょうね” という内容です
「諷誦回向」の際に「諷誦文」を読んで小銭をお供えします。 「諷誦」(ふじゅ、ふうじゅ)がナマって「ふじ」となった ものです。 諷誦文は、亡くなった方への追善の志を導師が読み上げる文 章です。 浄土宗や真言宗の寺院さんで行われることがあり、地方色が あります。 焼香後に横にあるお賽銭箱に貯めておいた小銭をじゃらじゃ らと入れる地域や、御本尊に向かって投げる地域もあります。 下のかは千葉県とおっしゃっていますが(確かに千葉県は真 言宗が多いですが)、愛媛県でも残っていることが確認でき ます。
諷誦文 ふじゅもん/諷誦文 節を付けて唱える歎徳文。諷誦ともいう。その形式は、 「敬って白もうす、請こうる諷誦の事 三宝衆僧しゅぞう の御布施おんぷせ」と唱導して布施物の名称などをいい、 その願うところの趣旨などを奏上する体裁をとる。御忌会 における京都四箇本山のものは、「御諷誦」と称し法然の 伝記とその徳を讃歎し、御忌を厳修する趣旨を古式の曲節 を付けて唱えている。現在は百万遍を除く三本山が節を付 して唱えている。ただし導入部分は、天皇の詔勅による法 会との伝統から「請うくる諷誦の事」と唱えるきまりであ る。節回しは各山によって多少異なるが、当役である唱導 師は習得に当たって指南役から習礼を受ける慣例になって いる。諷誦文十夜での回向に付随して行われるものは、文 意が前半は無常を、後半は悲嘆を示し、外陣げじん側に向 かって捧読する。表白や宣疏のように節を付けない場合は 、単に回向文と称していることもある。
【参考】『御忌大会法則』(知恩院式衆会、一九九九)、 龍山無住『諷誦指南要句集並諷誦之作法並文法』 (一六二三)
【参照項目】➡諷誦、回向文
|