2006/03/05 (日)
母から電話がきた。 勿論話題の中心は「家庭菜園」についてである。 どうやら私以上にノリノリの様子である。 出来の良過ぎる我子がとっくに手を離れ、真新しい話題と言えば、田舎の過疎地にありがちな不幸な話題しかない母にとっては、近年稀にみる吉報だったのだろう。 じゃがいもの話からさつまいもやらイチゴやら、はたまたカラスの被害に話は及んで、挙句の果てにはサルや熊まで登場した。 適当に母の話に相槌を打っていた私だが、またしても母は例の話題に触れた。 「鍬はもう買ったの?」 しつこい・・。 鍬は要らない・・・。 温厚な人柄で、滅多な事では切れない私の堪忍袋の緒が、さすがに耐え切れずにブチッっと切れた。 「鍬は買わない!絶対買わない!!スコップがあればいい!!!!!!!!!!!!」 そうなのだ。こんなに素晴らしい私を生んでくれた偉大な母とは言え、意思表示は大切なのである。 二度と「鍬」などという言葉は言わせてはならないのだ。
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