実家へ
2004/07/23 (金)

いつもどおり朝作業。
蒸し暑い。しかし日中よりましだ。
やっぱりハウス内作業は朝か夕方に限る。

実験用トマト、
高温障害のひどかったところは枯れてしまったままだけれど、
軽かったところは回復してきた。


プランタで液肥を薄めたもので毎日灌水して育てていると
こうも生長がいいのか。

露地も育てているので違いが大きすぎて
露地が悲しくなってくる。

ハウス内プランタで、液肥を使って育てると、
水管理が大変だけれど、虫も少ないしすくすく育つ。

対して露地は、確かにそれほど水管理には
神経質になる必要はないけれど、
土壌の病気や虫でなかなかきれいに育てるのは難しい。

露地のよさってなんだろう?
有機とか無肥料栽培のよさってなんだろう?

環境のこと、健康のこと、味のこと。

色々思い浮かぶけれど、これほど見栄えと
収量が違うと人工的栽培に流れてしまいたくなる。

家庭菜園ならいいけど、実際農業をしようと思ったら
とにかく出荷できるものがある程度取れないと話にならないのだ。

まぁ単純に僕に技術がないだけのことなんだけれど。

極力自然の流れに任せる形で栽培し、
ちょっと人が手を加えることでうまく育てる栽培法を
見つけ出したいなぁ。

ボンジョルノさんの掲示板で知った
無肥料栽培のサイトを読んで考えてみると、
nojoなんて毒だらけ、侵されきっている。

その中で僕が仮に無肥料にちょこっと挑戦したところで
焼け石に水、というかなんというか、
全然毒は抜けないし、無防備にしていたら
虫や病気の標的になっちゃんだろうなぁ。

うまくやって先生や技官さんを驚かせたい気持ちは大きいけれど、
まだ僕はそんな器じゃないし、やっぱりそういうのは
自分で何とか自分の畑を持ってそこでやるべきなんだろうなぁ。

本とのマイ畑を持つことができるようになるのは
いつになることやら。



今日は、バイトが休みの間に、ということで実家に
荷物を取りにいく。

夏休み中実家にいく暇もないから顔見せもかねて。

朝作業を終えて昼からJRで。


母の話を聞いていると中3の弟の進路のことで
なかなか大変なようだ。

僕はひとり家をでて好き勝手にやっているわけで。
今僕にできるのはnojoでとれた果物や野菜を
おすそ分けしてあとは元気な姿を見せることくらいか。

将来もっと親孝行できるのだろうか。


実家は住宅街の中。家の構造もあまり風が通る構造でなく、
おまけにクーラーが壊れているとあって猛烈な熱さ。

うーん、暑いというよりむしむししていて気持ち悪い。

やはり外にでて初めてなかのよさというのはわかるものだ。
nojoは周りに全然さえぎるものがないから
開放感があるし、風もたいてい吹いているのでまだましだ。

確かに住宅街の中でこれほど暑いとなると耐えられない。
クーラーの一つもつけたくなるのも仕方ないか。


しかしこう暑いとnojoの実験用トマトがとても気になる。
潅水装置が故障してしまっていたら
昼の暑さでしおれてしまっている可能性もある。

毎日世話をするようになると一日でも離れると
すごく気になるし罪悪感を感じてしまう。

生き物と接していると遠出はできない。
僕はローカルなのが好きなほうだからそれはそれで
いいのだけれど、その一方でやっぱり外国とか
いろんなところにいって見聞を広めて、
外からの視点で内を見つめて、人間の幅を広めたい
気持ちもある。

このグローバル社会の中で一地域に埋もれていると
なんだか世界から取り残されてしまっているような。

ひがみ、なのかも知れない。
本当に自分のすんでいるところが好きで
誇りを持っていたらこんなこと思わないかもしれない。


帰るとき、母は食糧など色々持たせてくれた。
ありがたい。

昔は両親のありがたみを感じることなんて
あまりなかったけれど、一人で暮らすようになると
自分を何不自由なく生きさせてくれた両親の
ありがたさ、というか偉大さをつとに感じる。

今は、僕が元気で楽しく精一杯暮らすことが
両親にできる唯一の親孝行かなと思う。

泣き言いわず今できることを精一杯やっていこう。

 
blackpigのnojo作業メモ
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