京野菜農家見学
2004/07/20 (火)

hare.gif どうも最初に天気のことを書くのが癖になっている。
最近はいつも書くことが同じだ。暑い。

まぁ夏は暑いもんだ。それにしてもハウスの中はサウナだ。
朝八時くらいでも陽がさすと40度を超える。

いつもの作業を汗だらだらかきながら終える。

もっと早く起きるんじゃなかったのか?

ううぅ、朝5時半にはおきているのだけれど
それから色々用事を済ませて登校するとなぜか
7時ごろなんだよねぇ・・・。

今日は京都の京野菜を作っておられる農家さんのところへ
見学に伺うことになっている。

実際の農家さんのお話はなかなか聞く機会がないので楽しみだ。

13時より実験室大掃除。
色々な過去の遺物が出てくる。

大学名が刷り込まれているフラスコ、
実験のことは全然知らないので名前のわからない
実験器具たち、昔の研究者の方のサンプル、
nojoの各圃場の昔の土も保管されていた。

どなたか分析をされていたのだろう。

しかし今となってはもう誰もそのサンプルは使わない。
しかも色々な地点と思われる番号・記号がふってあるけれど、
どこがどこかを書いてあるものがないので結局どこのものかわからない。

仕方ないから処分。

果樹園の蛾の標本も出てきた。
誰か虫好きな人に差し上げたらいいのでは?

色々と作業をしていると先生に「いくよ!」と
声をかけられる。

ん、もうそんな時間ですか。


先生の車に乗せていただいて農家さんのおうちへ。

トマト(京てまり・京あかね)を見せていただく。

土ががちがちになるくらい水がきってある。
やはりこうしないと甘さがのらないのか。

それにしてもどうして死なないのか、と思うくらい。
先生いわく、きっと根が相当深くまで伸びているのだろうと。

隔離床にすれば、これほど水を切らなくても
実際水分の少ない状態にできるのではないかとおっしゃっていた。

この農家さんは東京のレストラン等と直接取引しておられ、
年に30件以上契約が増えているとのことだった。

今京野菜はブームなのだ。


レストランのシェフたちの話では、化学肥料で
作ったものは味が硬いというか直接的というか
鋭く、有機栽培のものは柔らかいというかまろやかというかやさしいらしい。

その方は有機肥料が基本で収穫期の最後に少し
化学肥料を使うことがあるそうなのだけれど、
使ったあと収穫したものは味が違うと指摘を受けるそうだ。

見る人が見るとわかるんですね、と驚いておられた。

最近は一般的に売られているものの大きさよりも
前の少し若い状態で出荷することが多いそうだ。

市場に出荷であればいかに大きくして利益を得るか、に
力点が置かれるが、
直接取引きでより若い状態で出す際にはそれを気にしなくていいため、
若い状態のときにいかに味をのせるかが勝負になるらしい。

極端な例では、ベビーコーン1個を普通のトウモロコシ1本の値段より
少し安いくらいの値段で取引しているそうだ。

えええ?仮にトウモロコシ一本100円としたって
8,90円でベビーコーン一本が売れるわけ?

しかしベビーコーンを甘くおいしくすることなんて
できるのだろうか。

いや、それを実際その農家さんはされているわけだけれど。

僕が今年食べたものはやはり上に大きなものがあるからか
わからないけれどあまり味はしなかった。

小口の配達を業者に頼むと高くついて利益にならないので
配達もご自身がされているそうだ。

その他色々なお話を聞く。

あとで聞いたところでは、この方は都道府県に一人か二人の篤農家でいらっしゃるそうだ。

やはりたいていの農家の方は試験場やJAの言われるがままに
栽培していて、この方のように自分なりに積極的に
さまざまなやり方をチャレンジするような方は少ないそうだ。

僕はそのような方のお話が聞けて幸運だった。


帰り、阪急桂駅前の居酒屋で小宴会。
先生は家が近いので車を置いてから来られた。

僕たちは阪急で帰る。


研究室に戻る。
眠い。仕事やっぱり進まない。この悪循環を何とか断ち切らねば。


<写真>
沖縄の種苗会社のゴーヤ。
そのすぐ隣で栽培しているゴーヤより太そうだ。

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blackpigのnojo作業メモ
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