薬散つらし
2004/06/30 (水)

hare.gif 天候は晴れ曇り。

風が少々ある。薬散にはいいのか悪いのか。

初めての露地での薬散。
タンクを積んだテーラー(小型荷車)の使い方、
ポンプの使い方などを技官さんに教えていただく。

農耕車の多くはとまっているときでないとギアチェンジできないそうだ。

これまた防護服がものすごく暑い。
マスク、手袋をして完全装備をしたらサウナもいいところ。

昔は不織布のようなものはなかったので防護服は
雨合羽で、通気性がなくもっとしんどかったそうだ。
脱水症状を起こしたりとか。


露地のトマトにもケルセン乳剤。
しかし実は、ケルセンはこの3月で失効していたことが発覚。

実際販売するトマトの場合使ってしまうと法律違反、ということになってしまう。

なんとまぁ・・・。

環境的によくないと懸念されることがあるのが
わかったらしい。

それは環境には悪くない、ことを証明するのは
たくさんのデータ、資金、時間がかかるため
今回失効、という形になったようだ。

一応農業の世界を少しかじっているものとして
きちんと農薬の情報は知っておかないといけないなと思う。

さて実際に散布。
上から、下からと念入りにかける。

農薬をたくさん使うのは嫌だけれど
どうせ使うのならこの一回でなるべくすむように
しっかりと散布したほうがいい。

今回は1500倍で30リットル作った。
実際約25リットルくらいは使った。

それにしても
たった35mほどの畝2つだけでこのつらさ。
さらに大きい畑の薬散なんて想像を絶する。

一度散布を始めたら途中でやめるわけにもいかない。


やはり薬散は農家の人にとっても非常に大きな負担であることを
身をもって少しは感じることができた。

やはり常から作物をよく観察し、
状況状況に応じた適切な対応をとることで、
農薬は最後の手段、という形にしていかないといけないと思う。



今日は昼から学生実習。
蔬菜班の担当でダイショの定植。
僕もTAとして少しお手伝い。

マルチを張った畝に定植するときの注意。
基本的に穴を開けた部分の土とマルチの境界は
土で覆われていたほうがいいとのこと。

なぜかというと、苗が高温障害になってしまうから。

マルチと土の間があいていると、そこの空気層が
夏の日射で異常な高温になり、マルチに苗を植えるためにあけた
穴から外に出て行く。

そのときに熱い空気が苗をいためてしまうのだ。
全然知らなかった。


夕方よりバイト。

研究室着2315。

バイト前に収穫したブラックベリーを
砂糖で煮てジャム作り。

ブラックベリーは種が多いのでそれを取り除かねばならない。
煮詰めてから濾そうとして失敗。

どろどろしすぎてちっともざるを通らない。こりゃだめだ。

ミキサーにもかけてみたけれど種はなくなってくれなかった。
捨てるにはあまりにもったいないので
仕方なく水で薄めてきれいに種を取り除き、
もう一度煮詰めた。

今度は成功。

次回からはどうしたらいいだろう。

いきなりミキサーにかけてそれを濾して
砂糖で煮詰めるか。

ある程度水を入れて煮詰めて形を崩して濾してから
砂糖を入れるか。

少しずつ工夫していこう。


夜に余計なことをしてなおいっそう遅くなってしまう。馬鹿だ。

明日は僕の研究室を見学したいという方が
来られるのでnojo案内。

まだ僕は温室はいったことがないので丁度いい。
僕も見学してこよう。

<今日の作業>
ブラックベリージャム作り
実習お手伝い
薬散

<写真>
もう雄花が見えてきたトウモロコシ、
膨らみ始めた金時インゲン、
大きく育ったリーフレタス。

i0 i1 i2
 
blackpigのnojo作業メモ
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]