薬散
2004/06/25 (金)

ame.gif 雨。いよいよ梅雨も本格化?

見回り。土がぬれていて草が抜きやすくなっているので
増えてきた草を引き引き。

いくら抜いてもきりがない。

つるありインゲンは急に生長してきた。
つるがぐーんと伸びてきた。早く支柱を立ててやらないと。

エダマメはまきなおした分が発芽してきた。よしよし。

Pink Banana授粉。のはず。雨なので花粉が付いたかどうかよくわからない。
ひょっとしたらだめだったかも。雨なので虫は期待できない。


さていよいよ薬散。

かなり降っているので今日はやめたほうがいいかと技官さんに尋ねてみる。

確かにあまりこの状況でまくのはよくないけれど、
それも被害の程度次第だとのこと。
予報では月曜まで雨のようなので、雨を回避していると薬散は大分遅くなってしまう。

とりあえず外は無理。


技官さんに状態を見ていただく。
もう大分被害が進んでいるのでまかないといけないとのこと。

こうなる前に気づくべきだと注意を受けた。


技官さんにまき方、機械の使い方、農薬のこと、まく上での注意点
などなど色々教えていただく。

まく前には傷んでいる下葉はとっておいた方が薬もかかりやすくなる。
でも雨の日は傷口が乾きにくいのでやめたほうがいい。
放任は楽なようだけど、何かあったときにちゃんと世話しているときより
多くの手間がかかり、被害もでるから結局労力としてはあまり変わらない。
それならきちんと見ていたほうが小さな変化も見られて
勉強になるからそのほうがいい。

などなど。

僕は放任しているつもりはないのだけれど、
技官さんにはそう見えるくらい杜撰なのだろう。

今回だって被害を受けている葉に早く気づき、
早い目にとっていれば薬散せずにすんだかもしれない。

防護服をつけて、フィルター付きマスクをして、
手袋つけて、準備完了。

ケルセン乳剤と展着剤アプローチBI。

混ぜる順番は展着剤、乳剤、水和剤とのこと。

このケルセンという薬はくさい。
くさいからわかるのであまり吸い込まなくていいといわれるとそうだ。
においのしないものもあるらしい。

散布。


この仰々しさ、中毒に対する不安、環境に対する影響、農薬代、
もろもろのことを考えたらよっぽどでないと僕は農薬をまく気は起こらない。

けれど、商品としての野菜を作っているならそんなことはいっていられないだろう。

家庭菜園と違ってちょっとでも傷があったり見てくれが悪ければ出荷できないのだ。
出荷できない、売れないということはそのまま収入の減少につながる。

家庭菜園なら「失敗した」ですむが農家の方の場合そうはいかない。

ちょっとでも悪くなる兆しが現れれば初期のうちに
何らかの対処を、と考えるのはあたりまえだ。

消費者は農薬を嫌うけれど、
農薬を使って最も危険なのは生産者側だということ、
農薬を使わざるを得ないような状態を作り出しているのは消費者自身だということ、
に気づいているのだろうか。

いや、気づいている人は少数だろう。
普段の生活では目の前の仕事に忙しくてそんなことまで
思いをいたすことができないんだ。

政治と同じだろう。


後片付け。
なるべくならこの一回で済ませたい。
薬が効くことを祈るのみ。

昼からは講義。また睡眠。やれやれだ。
先生に申し訳なくて仕方がない。
先生も気づいているだろう。

怒らない先生はやさしいのか見捨てているのか。

講義後培養実験。

花柄部分が干からびてしまうのはインキュベータ内の湿度よりも
塩素消毒時の塩素が効きすぎて塩素障害が起こっていることが大きいようだ。

濃度を半分にした区と、通常通りで薬品につけたあと
滅菌水ですすぐ区を設定。
試してみる。

先生いわく、茎のところだけ消毒する方法も試してみれば、とのこと。
今度やってみよう。

17時よりバイト。
研究室着24時。やれやれだ。これで手取りは3900円。

研究室を出たのは16時半だから実質の時給は
3900÷7.5で520円?!

やれやれ、悲しい。コンビニのほうがましか。
なかなかお金を稼ぐことは難しい。
世の中に楽な仕事などないということだ。

明日も昼から夜までずっとバイト。
これからは週6日になることが決定。

休みは日曜のみ。
働かざるものくうべからず。

しかし学業がおろそかになるのが怖い。
やはり何かを犠牲にせねばならないか。
菜園を縮小することも考えないといけないかもしれない。


<今日の作業>
実験用京てまり薬散
つるありインゲン竹で誘引

<写真>
雨のため写真撮れず。

 
blackpigのnojo作業メモ
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